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虐待受けた児童への精神科治療充実へ 言いたい事は分かりますけど

2013年12月02日 | 児童精神医学
虐待受けた児童への精神科治療充実へ
11月29日 19時 NHKニュース


中医協=中央社会保険医療協議会の総会が開かれ、厚生労働省は、児童虐待の件数が増え続けているなか、来年度・平成26年度の診療報酬の改定では、虐待を受けた子どもへの精神科の治療を充実させることを提案しました。

厚生労働省によりますと、全国の児童相談所に寄せられた児童虐待の相談は年々増え続けていて、昨年度・平成24年度は6万7000件近くに上りました。
問題の深刻化を踏まえて、厚生労働省は、29日の中医協=中央社会保険医療協議会の総会で、来年度の診療報酬の改定では、虐待を受けた子どもへの精神科の治療を充実させることを提案しました。具体的には、子どもの治療の経験を持つ精神科の医師と、児童相談所が連携していく体制を整えたと認められれば、医療機関に支払う診療報酬を増やすとしていて、総会では、特に異論は出ませんでした。

以下省略

たまたま児童相談所の嘱託医などを10年以上続けていた。
が、嘱託医でも実際に児童臨床をやりたいと思っている医師と、後任が見つからないので仕方なくやっている医者の場合もある(らしい)

児童精神科のお仕事の中でも虐待関連の治療は、難しい気がする。

例えば、今回の診療報酬で点数が高くなったとしよう。
となると、窓口の支払いが増す。

子どもを虐待している親の大半は、自ら虐待している子を治療して欲しいと来院しない。
虐待していることを隠したいから。
もしくは、心理的に虐待している場合は、なんでこの子に治療費を払わないといけないだ!
ばっかじゃない! って事だ。

にもかかわらず、薬も何も出ないで、親は虐待していると白い目で見られ、金だけぼったくり。
絶対に来る訳ない。

本来は、児童相談所に心理士、ケースワーカーだけでなく児童精神科医を常駐、最低でも精神科医を常勤にして児相でケアすべきだろう。
とりあえず、無料じゃないと来所しない親も多いだろう。
または、子どもの措置解除のために面談を受けないといけないから、嫌々ながら来ているとしか思えない親もいるのである。

自分の任意の意志で金を払い、毎回来院する親は虐待をしている親で何割くらいいるのだろうか?

本当に厚生省は間違った政策が多い!



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1 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
お役所仕事… (今大人)
2013-12-03 00:33:01
来るわけないべさ…
死にかけてようやく行くくらいだ…
大人目線で虐待防止なんて出来る訳無いでしょ…

子供自身が、逃げる事が出来る体制作りが、大切なんだと思うけど…

連携取るのは、第一は学校だよ…
子供達への働きかけが足らんのじゃ…
カウンセラーがいても、権限がないから結局家に帰され虐待を受け、学校来ないって思ったら死んでた…ってパターンだよ
確かアメリカでは、母の彼氏から虐待を受けた姉妹がこの彼氏を訴えた…
始めは子供の言う事だからって取り合わなかったような話だったが…結局は姉妹が勝った…

子供は、色々考えてる。
ウルトラマンや仮面ライダーなんて正義の味方はこの世にいない事も知っている…

学校の先生達が色々な事言っても家に帰れば地獄な事も知っている…
結局誰も助けには来てくれないって、事も知っている…
今の制度は、常識的な家庭の人々の制度。
虐待のある家庭では一切通用しない。
常識が通るなら虐待なんて起こらない…

僕は、そう思う。

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