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未来の読書ノート

読んだ本のメモ。あくまでもメモでその本を肯定したとは限らない。そんなノート。

『ロスジェネ』 第3号

2009-07-12 | 労働
 ここに、一枚のキャノン請負会社の募集広告がある。
「カップル入社の方にはWボーナス5万円支給!!」
「入社お祝い金あり」
 金銭特典ばかりを並べた宣伝文句は、社員募集というより、軽薄なキャッチセールスのようにもみえる。が、インターネットを検索すると、キャノンに限らず、派遣カップルの募集は意外に多いことがわかる。
「カップルで働けるお仕事をご案内」
「2人の生活、応援します」
 その背景には、企業側にとって、1回分の採決にかかる手続きや経費で、確実に2人分の頭数をそろえられるとのメリットがあるようだ。 ㌻52

笹山尚人著『労働法はぼくらの味方』

2009-07-09 | 労働
 労働の問題は、法律の問題と深くかかわる以上、政治との関係も切り離して考えることはできません。政治の力で、労働法は、私たちを強力に保護する武器にもなれば、私たちをまるで守らないザルの盾になってしまうこともあります。 ㌻188

五十嵐仁著『労働再規制』

2009-07-07 | 労働
 労働の再規制を進めるうえでの政策形成における特徴の一つは、「労働の排除」にありました。本来、三者構成でなければならない労働政策の形成において、その基本方針を打ち出す場から労働代表を閉め出したのです。 ㌻156

 一般に労働市場において、使用従属関係にある労働者と使用者との交渉力は不均衡であり、また労働者は使用者から支払われる賃金によって生計を立てていることから、労働関係の問題を契約自由の原則にゆだねれば、劣悪な労働条件や頻繁な失業が発生し、労働者の健康や生活の安定を確保することが困難になることは歴史的時事である。 ㌻206

『学習の友』2009年7月号

2009-07-04 | 労働
 労働現場の最底辺に位置する外国人研修生たちの衝撃の実態!基本給六万円に残業時給三〇〇円、休日は月に一日。パスポート、通帳を取り上げられ、ケータイ禁止、工場に閉じこもって連日深夜までの労働。不満をもらせば、強制帰国が待ち受け、家族・親類ぐるみで集めた保証金は没収・・・。聴け、外国人研修生の叫びを!
 私たちは人間です。

 以下、略。

 未来記=外国人研修生に対する非人間的労働・拘束が大問題となっているが、まだまだその全体は明らかになっていないし、抜本的な問題解決に政府なども乗り出していない。本号には、そんな外国人研究生の生の証言が詰まっている。人間の尊厳をかけた彼女らの闘いに連帯しなければならない。人間の尊厳をかけて!