益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

高津川源流(河川争奪編)

2005年12月26日 | 名所旧跡探訪
 「一本杉」がある源流地域の湿地帯は、河川争奪によりできたものです。
 現在、島根県・山口県境を流れる深谷川は、錦帯橋で有名な錦川と合流し瀬戸内海へ流れています。
 この深谷川は、かっては高津川の上流でしたが、河川争奪により流れが錦川方面へ変わっています。このため高津川の水量がぐっと減少し、沼田化して出来たところが現在の田野原地区です。高津川源流の一本杉から田野原地区付近を通ってみると、水がどちらへ流れているのかよく分からない不思議な地域です。
河川争奪により、流水が減少し樋口~九郎原間約2.5kmは、現在、水無川となっているといわれています。
 「一本杉」が生育しているいったいには、大きなスギが生育していたらしく、三瓶の埋没林ではありませんが、ほ場整備や道路整備の折に時々埋もれ木である神代スギが出てきたことがあるようです。


 左:島根県、右:山口県、中央:深谷川

     
     左からせり出す山:島根県
     中央奥の山:山口県
     中央平野:田野原平原(耕地)
     中央平原がとぎれた場所から
      一気に深谷川へ急傾斜となる


 源流の一本杉から約1km下流
 雪の中に水の流れを確認できます。

    
     源流から約4km下流
     川の水はない?


 雪のない橋の下を覗くと確かに水がない 水無川である

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