益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

西益田小学校の森林教室に行ってきました。

2007年09月27日 | 森林教室
 農林水産「もの知り出前講座」制度を利用して、
 西益田小学校から、森林教室の依頼がありました。
 依頼を受け、9月26日(水)K専門林業普及員と私が、
 森林教室に行ってきました。
 場所は、裏匹見峡レストパークです。
 対象は、3年生の37名です。

 樹木教室の中身・内容は、
 事前に担任の先生と相談し、次のとおりとしました。

○ みーもくんの水と緑の森づくりの紙芝居
 (森のはたらきや森づくりの必要性について理解を深める)
○ 樹木観察
 (樹木の名前、特徴、用途を知る) 
○ 樹木の名前当てクイズ
 (樹木の特徴等から名前を当てるクイズを行い、学んだことを振り返る)
○ 自由行動
 (児童が、自分の興味に従って、自由に森林内を散策する)

 子ども達には、この森林教室を通して、
 「森林(樹木)に触れ親しみ、興味を持ってもらいたい。」
 「森林(樹木)は、人の生活にとても関わりが深いことを
  知ってもらいたい。」
 と考えました。

 さらに、担任の先生からは、
 「遠足を純粋に楽しんでもらいたい。」というお話もありました。
 私達も出来るだけ「楽しい森林教室」にしたいと思いました。
 
 そして、当日は、大変ありがたいことに、
 森林教室の経験豊富な地元匹見町にお住まいのTさんが、
 来られることになりました。
 Tさんは、かれこれ5~6年も西益田小学校の森林教室の
 講師をされているそうです。

 活動のメインである「樹木観察」は、
 Tさん、K専門林業普及員、私大場の3人で、
 3班に分かれて行いました。


 以下、樹木教室の様子です。

 まず、始めに講師3人の自己紹介。
 続いて、担任の先生と私で、みーもくんの紙芝居を行いました(写真1)。
 私の自己紹介は、いつもどおり“かみかみ”でしたが、
 紙芝居のセリフは、たった2箇所しか、かみませんでした(笑)。

  
 
 写真1 みーもくん紙芝居をしているところ
 (みんな一生懸命聞いてくれました)


 次に、いよいよ樹木観察です。
 (説明するのに一生懸命で写真は撮っていません)

 3年生の子ども達は、とても元気で、
 説明の途中でも構わず、コナラのドングリを拾ったり、
 ネズミの死体にアリが集まっているのを見つけて、つついてみたり、
 ミミズを捕まえて、自慢げに友達に見せたり、
 大きなキノコを発見して、潰してみたり、
 大忙しでした(笑)。
 私も負けずにザトウムシやカマドウマを捕まえて、見せてあげました。

 どれも、学校の教室では体験できないことばかりです。
 子ども達にとって、とっても良い自然体験になったのではないでしょうか。

 樹木も葉っぱや樹皮に実際に触れてみて、
 その特徴を言ってあげると、興味深そうに観察していました。
 樹木が、木材として家に使われたり、人の生活に深く関わっていることも
 知ってもらえたようでした。

 樹木観察の後は、
 樹木の名前当てクイズ「私は誰でしょう?」です。
 私が、樹木になりきって自己紹介し、子ども達に名前を当ててもらうのです。
 (我ながら、とっても良いアイデアじゃないでしょうか)
 クイズの形式・内容は、樹木教室開催前日になってから考えました。
 行き当たりばったりの思いつきですので、初めての試みです!  
 
 しかし、樹木観察中、あんまり私の話を聞いてもらえなかったので、
 「あぁ、このクイズ企画は難し過ぎて失敗に終わる!」と思いました。
 それでも、K専門林業普及員の
 「まぁ、とりあえず、やってみたら。」の声に励まされて、
 3問のクイズを行いました。
 (写真は撮るのを忘れました)

 このうち、1問だけ紹介します(答えはコナラです)。

 
 ① 私は、レストパークにたくさん生えています。
 ② 私は、秋に葉っぱを落とします。
 ③ 私は、シイタケの栽培に使われます。
 ④ 私は、夏にはカブトムシが寄ってきて、秋にはドングリがなります。

 わかった人は、せーので名前を言って下さい。

 せーの
 「 ク ヌ ギ ! 」
 
 【私の心の叫び】
 「えぇ!なんでやねん!レストパークにクヌギ1本もなかったし、
  クヌギの話も全然してへんやんけー!!!」
 
 気持ちを落ち着けて、
 「そうだね。クヌギもカブトムシが来て、ドングリがなるよね。
  でも、「コ」が付く木もあったよね。」とフォローすると
 「コナラ」とわかってくれた子も何人かいました。 
 (聞いていないように見えて、実は結構しっかり聞いてくれていました)


 樹木教室終了後、先生が子ども達に「感想はないですか。」と聞きました。
 びっくりしたのは、複数の子ども達が自主的に手を挙げ、拙い言葉ながら、
 一生懸命に自分の感想を次々と発言するのです。
 大変立派だと思って、感心してしまいました。
 

 ブログの最後に、自由時間の写真を2枚紹介します。   
 
 写真2 ドングリを競って拾い集める子ども達
 (自由時間になっても、ドングリを集めるのに一生懸命です。
  “帽子いっぱい”拾ってる子どももいました。) 
 
 写真3 森林の土壌の保水力の実験風景
 (K専門林業普及員が、手作りの模型を使って、森林の土と運動場の土の
  水の流れ方の違いについての実験を行いました。
  子ども達が、殺到して興味津々で実験を観察していました)

 投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ 
     主任林業普及員 大場寛文

 ~清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み~ 
  なつかしの国石見(いわみ)



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