今年も色々とワインを飲んで来た。
その中で2014年の私のベストが多分、この2本だろう。一つはイタリアのキャンティクラシコのドントマーゾ、初めて飲んだのは5年くらい前になるがその時の感動が今また蘇る充実感がある。サンジョベーゼというイタリアの典型とも言えるブドウを使い雑に扱うと大変な品種をこれほどまでにこのブドウの良さを引き出したワインは少ないと思う。スミレの上品な香り、ベリーを思わせる濃厚な果実味かといって決してそんな単純な味ではない。酸とタンニンとブドウの本質的な物の見事なバランス。まさに職人芸である。
もう一つは今日飲んだブルゴーニュ。
私のお気に入りのジブレイ シャンベルタンではない。村名ではあるがその出来は素晴らしい。その上ブルゴーニュにしては安い。このコストパフォーマンスにやられたっていう思いである。ピノ ロワールの気難しさを上手くその良さだけを引き出したユドロ ノエラの実力に感服する。今宵の食事がこの2本のワインによってどれほど満足させられたか。