最後の反省

残り時間が、あと３０分を切りました。

なので、３０代を省みて反省し、次なるステップに踏み出したいと思います。

色々思い起こしましたが、やっぱりもう一度胸に刻んでおきたい詩をここに
記しておきたいと思います。


しゅくこんか 　よしのひろし

『 祝 婚 歌 』 　 吉野 弘


　　　二人が睦まじくいるためには

　　　愚かでいるほうがいい

　　　立派過ぎないほうがいい

　　　立派過ぎることは

　　　長持ちしないことだと

　　　気づいているほうがいい

　　　完璧をめざさないほうがいい


　　　完璧なんて不自然なことだと

　　　うそぶいているほうがいい

　　　二人のうち どちらかが

　　　ふざけているほうがいい

　　　ずっこけているほうがいい

　　　互いに非難することがあっても

　　　非難できる資格が自分にあったかどうか

　　　あとで疑わしくなるほうがいい

　　　正しいことを言うときは

　　　少しひかえめにするほうがいい

　　　正しいことを言うときは

　　　相手を傷つけやすいものだと

　　　気づいているほうがいい

　　　立派でありたいとか

　　　正しくありたいとかいう

　　　無理な緊張には色目を使わず

　　　ゆったりゆたかに

　　　光を浴びているほうがいい

　　　健康で風に吹かれながら

　　　生きていることのなつかしさに

　　　ふと胸が熱くなる

　　　そんな日があってもいい

　　　そしてなぜ 胸が熱くなるのか

　　　黙っていてもふたりには

　　　わかるのであってほしい


（吉野　弘著「祝婚歌」より全文を転載．）


よく友達の結婚式のスピーチで贈る詩として朗読させてもらっています。
いつも最後は涙声になってしまうのですが。

忘れないよう書き記しておきます。

過ちは繰り返しません。
（平和公園石碑より）


※作品を全文掲載するに当って、著作権に関してて確認（検索）してみました。
吉野弘さん自身、これは「民謡」のように語りついでいって欲しいものと
おっしゃられているそうです。
素晴らしい人格者だと思いますし、さらにこの詩が好きになった気がします。
興味がある方は検索してみてください。


あ、そうそう、言っておきますが、お祝いなんて考えなくていいですからね。
お返しが大変そうですから。

お祝い代わりに最近のこだわり店や、グッズのことをいっぱいコメントしておいてくださいね。


さようなら３０代。
こんにちわ。４０代。