お好み焼きラブソディ２

朝帰りの土曜日のお昼前、
電話がなった。

広島の母からだった。
「あんた、今日お好み焼き焼いてもらって送っといたから」

何を言っているのだろう。
寝ぼけたおいらには何のことかすぐにはわからなかった。

「お土産用のヤツならいらんよ」

空港や駅でパックされたお好みや焼きを買っている人を
よく見かける。

何度か食べたことあるよ。
それはそれ。
まあ、そんなもんでしょう。

「あんた、一休さんのがええいよったじゃろ。
それがね、近所に新しいお店できてね、おばちゃんがおいしい
いよっちゃったんよ。」
※お好み焼き一休さんについてはお好み焼きラブソディ１を
見てね。

「ほうよ。お好み焼きはやっぱ一休のじゃろ」

「しかまるってお店なんじゃけど、ミックスやいてもろうたんよ。
さっきクール宅急便で送っといたけ、食べてみてーや。」

「まあ、冷えたらおいしゅうないじゃろうが食べてみるよ」

先週お好み焼きの話書いて、食べたくなってたとこだから
なにげにうれしかったんだ。

電話切ってまたぐっすり眠った。

明日広島風お好み焼きが家に届く。

二人前送ってもらったから誰に食べてもらおうかな？

広島からこっちに来てる友達じゃ面白くないし。

うーん・・・
明日まで悩むことにしよう。

もしおいしかったら、またお好み焼きを送ってもらおう。

ん？
そうか。

でもね、お母さん。

おいら来週には広島かえるんだよ。