初恋の人に逢えるような喜び不安で、どきどきしながら特急列車にのった。
三十年ぶりの再会。
瀬戸内海沿岸を走る列車から見る風景は広島の呉線から見える景色と似ていてどこか懐かしい。
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林芙美子風。
夕暮れの瀬戸内海。
静かな夕暮れ。
波のない静かな海。
大型の船が静かにすすんでいく。
そしてそれを心静かに眺める私。
列車は静かに駅についた。
田舎の小さな駅。
当然スイカもイコカも . . . 本文を読む
底冷えのする寒い苗場の朝。
T「誰が犯人やー?」
「最後に寝たの誰だったっけ?」
「ほんと死にそうだったわ。」
居間の方がなんだか騒々しい。
「おはようございます。なにがあったんですか?」
?「あ、そういえば。最後に寝たのイクジットさんでしょ」
T「イクジットさんが犯人か。殺す気ですか?おれを。」
「あ、もしかして。いびきうるさかった?」
K「おー。すごかったね。呼吸止まっとたで . . . 本文を読む