余り報道されなくなっているが、現在、パレスチナのガザ市民は餓死の危険さえある状況である。ガザの食料自給率は約4割で我が国と同じくらい。
イスラエルによるイランへの攻撃の理由はイランの核開発進行だが、理由の半分くらいは言いがかりに近いとも言われている。しかし、G7ではイスラエルを非難することはなく、イランの核開発に対しての反対決議を発表した。
燃料や電力、そして水さえも、そのほとんどをエジプトやイスラエルからの供給に頼っていて、その供給を停止されたらどうなるかは簡単に予測できる。
それからイランについて、国民の多くは圧政の宗教政治に嫌気をさしていて、政権交代を希望しているが、それでも自国を破壊されることは望まないだろう。
イスラエルの攻撃が始まってすぐにイスラエルを非難した我が国の政権トップ石破も賛成に回り、国内での主張と国際でのそれが正反対という二枚舌をやった。それをG7各国代表がわからないとでも思っているのか、随時あの作り笑顔を見せているが、せめて無能なら無能らしく「楽しい中東にしましょう」くらいのことは言ってくれれば、わけのわからない国ニッポンとして世界に傷跡を残すことも出来たはずだが、まあ無理だろう。
結局「非核国が核開発をしているなら先制攻撃をしてもよい」という国際の共通認識になってしまい、得をしたのは現核保有国で、C国、ロシア、北と、それらに隣接している我が国が大損をした。発端が言いがかりであってもミサイルが飛んでくる可能性は格段に高くなったわけだ。ゆえに石破こそ国難そのものなのである。
飢餓のガザ、無条件降伏を迫られるイラン、これは明日の日本の姿である。可能性は冗談ではなく、低くない。