JUON NETWORK イベント報告

各地で行っているイベント・ボランティア活動を
紹介いたします。

第19回総会・記念イベント

2017-06-24 | JUON NETWORK総会・主催・協賛
6月24日(土)~25日(日)に
奈良教育大学(奈良県奈良市)で開催した
第19回総会・記念イベント の報告です。
170名の方にご参加いただきました。

事務局より

 初日は、ならコープの辻本善郎さんに吉野共生プロジェクトについて講演いただき、2日目の分科会では、川上村での取り組みについて、関西ヤングジュオンの鳥居由佳さん、シカとの共生について、京都大学の高柳敦先生にお話しいただきました。オプションツアーでは、奈良町を奈良女子大学の上野邦一先生に、春日山原始林を大阪産業大学の前迫ゆり先生にご案内いただきました。


参加者の声

※『関東甲信越地域ブロックNews』より

■課題は出し尽くした「ワークショップ」

 いつも思うことだが、環境セミナーとの合同開催は、溌剌とした学生さんたちが参加し、フレッシュ感があっていい。
 奈良教育大学の加藤久雄学長のご挨拶は型破りで、森林や環境にちなんだ、簡略で内容の濃いもので良かった。大改築が行われている寺院の主柱となる材木が、すでに日本に乏しくなって、東南アジアやアフリカから調達していることなど、考えもしなかったので興味深く聴き入った。また、ESD(持続可能な社会づくりの担い手育成の教育)について、1992年リオ地球サミットでのセヴァン・カリス=スズキ(当時12歳)の伝説のスピーチを改めて紹介、「やめて、直せないものを壊すのを!」と。(YouTubeに収録)
 総会の中でいちばん良かったのは、2時間余りの「中長期計画検討ワークショップ」だった。ここまでしっかり準備し、今後の方向を出し合う議論の糸口を全面的に打ち出した企画は、たぶんなかっただろう。委託したパブリックリソース財団による克明で周到な広角的「組織診断報告書・たたき台」が光っていた。これを要点よろしくまとめたファシリテーター(調整役・促進者)の田口さんの説明もポイントを浮き彫りにした。
 説明後、グループに分かれて自由なディスカッションを行い、最後に全体の場でグループごとの発表があった。
 グループディスカッションではあらゆる考えをとにかく出し切ること、どの考えにも反論しないで受け容れることが重要。討議と発表で、JUONの現在と今後についての問題点は、ほぼ出尽くしただろう。今から盛りあがった議論ができる、という段階で終了。あと1時間ほどかけて、課題の絞り込みまですべきところだったのが少々悔やまれる。
 かなり〈見えてきたもの〉があるので、発表内容とホワイトボード上の関連図を整理しこれをベースにして、1冊にまとめ、早いうちに改めて継続的な議論の場を持つべきであろう。



■JUON NETWORK 第19回総会に参加して

 「中長期計画討論ワークショップ」は非常に興味のあるワークショップでした。JUON NETWORKが、中期計画を作成するにあたり、公益財団法人パブリックリソース財団の協力のもと、組織診断を行っています。診断結果のたたき台をもとに意見交換を行いました。グループに分かれて、ディスカッションを行い、まとめる作業を行いました。私たちの第5グループでは、6つのテーマに分けました。
①地域の現状:資源喪失(竹、梅、柿、ビワなど)、空家、荒地、高齢化、草刈りもままならない
②地域ブロックの活動:動ける人の不足、関西を参考に各地域ブロックを活性化、地域リーダーの養成、活動拠点の拡大、地域でのプログラムの開発
③持続可能なスタッフの体制の確保:事務局の給与水準は今のままで大丈夫?、スタッフの活動の見直し、人材育成、持続可能な事務局体制の確保
④ビジョン・ミッション:長期計画は作らない?、広がりか・絞り込みか、目的が一目でわかるように(現状はわかりにくい)
⑤参加:本当に大学生の参加は多いの?、会員を増やす、森林の楽校への参加を呼びかける、大学や大学生協とのつながり、学生の広がりが少ない、参加者のすそ野を広げる
⑥会員のかかわり:個人(退会者の意見を聞く、支援の方法、参加できない人の対策)、団体(団体会員のメリット、団体会員の報告会やリレートークなど、活動の成果の発信)
 あらためていろいろなことを考えさせられました。いい組織診断が出てくればと思います。そして、有益な中期計画ができればと思います。私としても、JUON NETWORKの活動の見直しができてよかったと思います。今後の活動に続けていければと思います。
 市民生活協同組合ならコープの辻本善郎氏による講演、「たすけあい・ささえあい・わかちあいの共生社会づくり~吉野共生プロジェクトの実践~」はすばらしい実践報告でした。私も、一時地域生協に身を置いていた人間としては、率直に素晴らしいと思います。特に、自然災害をばねに、地域(過疎集落)を元気にしようとしている考え方、実践力に頭が下がります。以前、なんゆう祭に実際に参加したこともあり、いくつかの事柄は、見たり聞いたりしていました。特に今回すばらしいと感じたのは、エネルギー事業です。ならコープでんきを設立して、電気事業をスタートさせる。それと同時に東吉野水力発電(つくばね発電所)復活への支援や電力事業によるコミュニティの活性化や持続可能なまちづくりの支援を始めたことです。地域生協は、やはり、地域コミュニティをどうするかということまで考えて活動することが求められていると思います。ただ単に、いい商品、安い商品、便利な宅配だけでなく、地域全体を考えてさらには、「よりよき生活と平和のために」の原点に立ちかえって活動を進めることが改めて重要だと感じました。
 懇親会もすばらしい料理でした。地域の料理(柿の葉寿司、三輪そうめんなど)もよかったですし、なにより、お皿というか、盛り付け方というか、演出が素晴らしかったです。もっともっと多くの生協の懇親会を研究して切磋琢磨して、全体のレベルが高くなればと思う懇親会でした。


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