”街探”のための資料集めをしていましたら、仙台市が城下町仙台の由緒ある町名や通り名を後世に伝えるため、市政八十八周年事業で”辻標”を八十八か所に設置したことを知りました。みなさんも市内中心部でときどき見かけることがありませんか。
第一号「表小路/勾当台通」が、ここ仙台市役所前に設置されたのは、1977年(昭和五十二年)、以来毎年数基ずつ設置され、1994年(平成六年)に八十八番目、「小田原八丁」が設置されました。
①「表小路/勾当台通」
くしくも今、市役所の建て替えが始まります。完成が令和13年、8年後ですが、周囲もこれに伴い大きく変貌するでしょう。そのとき、辻標はどこに設置されるのでしょうか。いちばん目立つところに設置してほしいですね。
⑥「定禅寺通/東一番丁」
青葉まつり、定禅寺ジャズストリート、光のページェントなどなど、様々なイベントの会場の中心地、見覚えありませんか。国分町にお世話になっている方も多いはずです。
④「肴町/大町三丁目横丁」
藩政時代、そして戦前まで魚市場があった関係で問屋、仲買、宿屋、飲食店があり、大いににぎわったようです。今は、肴町公園となって、都会のオアシスに、そしてカフェの香りが似合うエリアです。
肴町の北側に「白松がモナカ本舗」晩翠通り店があり、休憩タイムを取りました。2Fに喫茶「郷(ふるさと)」があります。
噂の「胡麻ぜんざい」をいただきました。濃厚な胡麻の香りと歯ごたえのある餅が絶妙です。
和スイーツには、やはり日本茶が合いますね・・。
最後の辻標の設置からでも30年近く経っており、さらに大きく仙台の町並みが変わりつつあります。八十八か所の辻標を確認しながら、街の様子と近辺のカフェ・ランチ情報を”街探”していきます。
参考資料
「辻標」 仙台市文化財パンフレット第三十五集 編集発行 仙台市教育委員会文化財課
「仙台城下の町名由来と町割」 著者 古田義弘 発行所 本の森