美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

学年通信 2013年7月18日

2013年07月18日 | 学年通信

高2の夏休み

 2年生1学期が終わり、高校生活もここで折り返し点です。残り半分の高校生活を、目標を持って迎えることができるようにこの夏休みを生かしてください。 

 人には「肉体としての生命」と、「人格としての生命」があります。

スポーツは肉体としての生命を徹底して鍛えることで本来人格をも形成します。運動部で頑張っている人は、この夏休み、そこまで深く自分を鍛えてください。特に3年生が引退したクラブは2年生が中心となりますが、どんな活動でも、自分の人格(人間としての構え)に触れるぐらいの「情熱」をもってチャレンジしてください。

 

本を読んでください。自分の生活経験知や学校で習う知識だけでは小さいのです。本を通しての深い出会いを見つけてください。出会いはその人を大きくします。その人の人生観を揺さぶるような出会いが本の中にあるかもしれないですよ。

毎日、英語の勉強をしてください。文法の復習・暗記、単語・熟語の徹底暗記・・・

クラブでどんなに疲れても、毎日集中して英語に取り組んでください。クラブ活動で疲れるのは当たり前です。勉強をしない言い訳にはなりません。

物事をしなくてもいい理由は捜せばいくらでも見つかります。でも、自分の大切な将来のために、自分の自由な時間を投入して準備をしていくということの大切さ、意義を高2の今しっかり自覚したいのです。

日々の家庭学習は、将来の自分への投資です。学習にどう取り組むかは、君の「生き方」そのもの。自分の自由に使える時間を、テレビを見たり、ゲームをしたり、遊んだり・・・と浪費してしまうのか、将来の「自分のこうありたいという姿」に向かって日々努力を積み重ねるのか・・・十代の毎日のわずかな差が、将来の大きな差となります。

二十歳前後の努力の厚みこそが人間のベースとなるのです。それ以降の努力は、そのベースへの上乗せです。どれだけ大きなベースを作れるか、この夏、どうぞ自分を大切にイメージしてください。

自分としっかり向き合って、充実したいい夏休みを過ごしてください!

 

自助

物事をしない言い訳をさがさない。

ひとつの勝負を大切にしない者は、すべての勝負を失う。

 

 

 

『自助論』(サミュエル・スマイルズ著・竹内均訳)より抜粋

「人間の優劣は、その人がどれだけ精一杯努力してきたかで決まる。怠け者は、どんな分野にしろ、優れた業績を上げることなどとうていできない。骨身を惜しまず学び働く以外に、自分を磨き、知性を向上させ、よき人生を実現する道はない。」

 

「最大限の努力を払ってでも勤勉の習慣を身につけなければならない。それさえできれば、何事においても進歩や上達は目に見えて早くなるだろう。また「習うより慣れろ」の言葉通り、同じことを何度も反復練習する必要がある。それなしには、たとえどれほど簡単な技術であろうと、ものにはできない。逆に、繰り返し訓練を積めば、どんなに困難な目標でも必ず達成できる。」

 

「進歩の速度は実にゆっくりしている。偉大な成果は、決して一瞬のうちに得られるものではない。そのため、一歩ずつでも着実に歩んでいくことができれば、それを本望と思わねばならない。」

 

「どんな逆境にあっても希望を失ってはならない。いったん希望を失えば、何ものをもってしてもそれに代えることはできない。しかも、希望を捨てた人間は人間性まで堕落してしまう。」

 

「日々のありふれた仕事をきちんと果たしていくことで、人間はより高い能力を身に着けることができる。」

 

「われわれを助けるのは偶然の力ではなく、確固とした目標に向かって粘り強く勤勉に歩んでいこうとする姿勢なのだ。」

担任はいつも応援しています。がんばれ!

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