終戦記念日の今日は晴れ時々曇り。今日と明日は久々にお休みで、今朝は8時過ぎに目が覚めた。もう少しゆっくりと寝ていたい気持ちもあったが、今日は予定があるので、仕方なく布団から這いだす。外は雲が多めで湿度も高くムシムシとした陽気だったが、気温はまだそれほど高くなく、一時期の異様な陽気に比べるとだいぶ、落ち着いてきた感がある。
日中の最高気温は33℃で、上空には青空も広がってかなり暑くなった。蒸し暑くて、外を歩いていると額や首筋から吹き出た。汗拭き用のタオルで汗を拭いながら、炎天下の道を急いだ。
夜になって、妻と新宿で夕食を食べて帰ることになった。新宿駅西口にあるトンカツの店「豚珍館」に入店する。店は新宿郵便局付近の細い小道には入ったところにあるビルの2階にある。
階段を上がると、店の入口が開いて店員が「何人?」と聞いてくる。人数を伝えると、「注文は?」と聞く。店に入る前に料理を注文する仕組みである。自分はベーシックに「とんかつ」定食を注文することにして、入店した。
店内は入口から見て左手に厨房があり、厨房に沿ってカウンター席が4席直線状に配されている。右手には4人掛けのテーブル席が6卓と2人掛けのテーブル席が1卓配されている。店内は相席をすることが前提となっており、相席がイヤなら店に入ることが出来ない。店内が合理的といえば合理的かもしれないが、ちょっと高圧的な感もしないでもない。
相席になることを承知して奥のテーブル席に案内された。席に座ると、箸とお茶、お新香が運ばれてきた。お茶は温かいほうじ茶で、お新香は柴漬けを刻んだものである。
お茶を飲みながら、料理が出てくるのを待つ。テーブルの上には甘口と辛口の2種類のトンカツソースと一味唐辛子、洋カラシ、塩、醤油、甘辛ソースといった薬味や調味料が並んである他、紙ナプキンと楊枝が置かれている。
店員が来て、料理を運んできた。まずはメインのとんかつである。分厚いとんかつは皿の上に6切れのっていて、キャベツの千切りにパセリが添えられている。
とん汁には味噌ベースのスープで、大根とニンジン、豚の挽き肉が入っている。
ご飯は並盛である。ちなみにご飯ととん汁はお替り自由となっている。
最初にとん汁を飲む。とん汁には大根がたくさん入っていて、よく煮込まれているせいか、トロトロになっていて美味しい。豚肉はほとんど無くて、豚の挽き肉が少々浮いているだけである。
とん汁をお椀の半分くらい飲んだところで、千切りキャベツに甘辛ソースをかけて、これを食べる。絹のように繊細な食感のキャベツに粘度の高い甘辛ソースが良く絡んで美味しい。それだけでご飯が一気に進んでしまった。
キャベツを食べ終わったところで、とんかつを食べる。一切れを横にしてみた。分厚いとんかつは厚さが1cmはあろうか。脂身がほどよくのっていて、ちょっと赤っぽい断面であるが、しっかりと火は通っている。
さっそく一切れをご飯の上にのせて、辛口ソースをかけて食べた。最近、とんかつを食べるときはとんかつにソースをあらかじめかけるのではなく、ご飯の上でソースをかけるのが自分の食べ方となっている。ソースがとんかつから垂れてもったいない気持ちになるのもあるが、とんかつの衣がソースでベチャとなるのも残念な気がして、いつの間にか、こんな食べ方をしている。いいか悪いかよくわからないが…。
とんかつを口に放り込んだ。サクサクとした食感の衣に包まれたとんかつはジューシーで歯応えがあって美味しい。ちょっと脂身が多いようだが、1切れ1切れのボリュームがかなりあって、結構ご飯が進む。とんかつを2切れ食べたところで、ご飯が無くなってしまった。ここでご飯をお替わりする。
ご飯のお替わりをするときに大盛りで持ってきてもらいたいと思いつつも、結局それを言い出せなかった。この店はどうもなかなか言いづらいところがある。まあ、いくらでもお替わりできるからいいかとも思うのだが、店に入るときからそんな風に感じていた。
ご飯を盛ってきてもらったついでに、とん汁も飲み干してとん汁をお替わり。再びとんかつ2切れをご飯の上にのせて、ソースをたっぷりかけてご飯を食べる。残ったご飯には柴漬けを刻んだものを小皿の半分くらい振りかけてご飯を食べた。この調子で、再度ご飯をお替わり。ご飯を3杯食べると、さすがにお腹もいっぱいになった。
最後にとん汁を飲んで完食。湯飲みに残ったほうじ茶を飲み干すと、席を立って帰ることにした。
入口のレジで代金を精算して店を出る。
外には入店待ちの客が階段で、列を作って待っていた。