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上野散歩(東叡山寛永寺)

2014年04月17日 | 散歩


春の土用の今日は晴れのち曇り。今日は週休日の振替でお休みである。これまで現場経験が少ないこともあるが、平日に有休ではなく、週休日を取ることが無かったので、この感じは新鮮だ。もっとも、おかげで有休がいっそう取りづらくなるような気もする。
昨日は飲んだくれて帰ってきて、風呂に入ってから床に就いたのだが、寝たのは午前様になってしまった。今朝、妻の出勤を見送ると二度寝をして再び起きたのは8時過ぎ。1日寝ていたい気もしないでもないが、外は眩しいばかりの陽光が燦々と地に降り注いでいる。出かけない訳にはいかない。

今日の予定は何にも考えていなかったというと、語弊があるかもしれないが、といって、しっかりとした予定を立てていたわけではない。とりあえず、思いついたのは上野の寛永寺に行って、御朱印をもらうというものだ。
手元にある御朱印帳は寺院専用と神社専用の2種類を使い分けている。寺院専用はあと1ページしか空いていない。今後、寺院の御朱印をもらいに行くときに旅先で気に入った御朱印帳が手に入るとも限らず、そういう意味では心許ない。

神社に比べて寺院の朱印帳はどれも地味で、ちょっと味気ない。そんな中で、上野の寛永寺清水観音堂の御朱印帳は不忍池を望む清水観音堂が刺繍で描かれていて、なかなか良さげな感じである。まずはこれを求めて、今後、また欲しい御朱印帳があれば手に入れようと考えていた。
行き先は決まった。とりあえず、モーニングコーヒーを飲んで、簡単に身支度を整えると外出した。既に9時を回ってしまったが、余裕は十分にある。

上野駅に到着。10時を回っているが、気温は既に20℃を超えている。まるで初夏のような陽気である。暑い。着ていた上着を脱いで、デイパックの中に放り込んだ。
まずは、上野公園の一角にある清水観音堂に向かう。平日だというのに思いの外、混んでいてびっくりした。小さい子供連れのお母さんや中高年の男女に加えて、修学旅行の学生や外国人旅行客が多くいる。また、おそらく、上野東照宮では牡丹苑が公開されいて、その余波もあるのではないか。とにかく休日みたいな混み具合にちょっと戸惑ってしまった。

清水観音堂で参拝し、御朱印をもらう。朱印帳は4種類あって、求めたいと思っていた朱印帳の他に、葵の紋の朱印帳や無地のもの、サクラをデザインしたものがあるが、やはり、不忍池を望む清水観音堂がデザインされている朱印帳が一番綺麗である。これを求めて、最初の頁に本尊の千手観世音の御朱印をいただく。


ちなみにこの清水観音堂寛永寺を開創した天海僧正が京都清水寺を模して創建した塔頭で、創建当時は現在地よりも北方にあったが、元禄の時代に移築したとのこと。特に不忍池に面する正面の舞台造りは江戸時代に浮世絵に描かれるなど、著名な景観となっている。本尊の千手観世音は京都の清水寺より奉安したもので、秘仏となっているが、毎年2月初午の日に公開されるとのことである。


次に向かったのが、寛永寺本堂である根本中堂である。根本中堂は東京国立博物館の西側にあるが、元々は上野公園内の大噴水の地にあったものが明治維新の際の彰義隊の戦争の際に消失し、現在の地に再建されたもの。寛永寺天台宗の寺であり、本尊は天台宗開祖である最澄自らが刻まれたという薬師瑠璃光如来像で、秘仏として祀られている。堂内には受付があり、ここで御朱印をもらう。御朱印は本尊である「瑠璃殿」とある。


根本中堂の背後には歴代将軍の霊廟がある。霊廟は公開されていないので中に入ることは出来ないが、その入り口に5代将軍綱吉の直額門がある。根本中堂はこの綱吉によって建立された。またそれに伴って、今の湯島聖堂の建物が上野から湯島に移されている。綱吉の霊廟の一部は明治維新後に解体されたり、第二次世界大戦で焼失したりしているが、この直額門はその廟所と共にこれらの災を免れた貴重な遺構である。


根本中堂を後にして、次に向かったのは開山堂(両大師)である。


このお堂には寛永寺開山の天海僧正とその天海僧正が崇拝していた第18代天台座主で天台宗中興の祖といわれる慈恵大師良源を祀っている。現在のお堂は平成5年に再建されたものである。ここでも御朱印をもらった。


開山堂から輪王殿に抜けるところに小さな門がある。この門は明治の文豪幸田露伴の旧宅の門を谷中から移築したものとのこと。瓦葺の腕木門で、柱や梁、垂木など全て丸太造りとのことである。


更に、上野大仏にも向かう。


上野大仏は江戸時代に建立されたものだが、関東大震災で頭が落ち、第二次世界大戦で軍の供出令で胴体を失って顔だけが残されている。ちなみに上野大仏は釈迦如来である。上野大仏は昨今「これ以上落ちない」と受験生の間で「合格大仏」として親しまれているそうである。


大仏殿の跡地にはパゴダ(仏塔)が建立されて、本尊として薬師如来が祀られている。こちらは新しく、昭和42年にできたものである。中の薬師三尊像は江戸末期まで東照宮境内にあった薬師堂の本尊で、明治初期の神仏分離令により寛永寺に移管し、バゴタの本尊として迎えたとのこと。この御朱印は清水観音堂でもらえるということで、大仏参拝の後に、清水観音堂に向かい、あらためて御朱印をいただいた。


最後は不忍池弁天堂である。このお堂は天海僧正が琵琶湖竹生島になぞらえて、不忍池に中之島を築き、建立されたものである。お堂に祀られている本尊の大弁才天も竹生島の宝厳寺から勧請したものとのこと。堂内に受付があり、ここでも御朱印をいただいた。


ここで15時になってしまった。だいぶ歩き回って、少々疲れた。上野公園内のスタバでお茶でもしたい気分だが、あまり遅くなると夕方の通勤ラッシュに巻き込まれる。買い物をして帰る予定もあり、早く電車に乗った方がいいだろう、という判断で早々に山手線に乗り込んだ。中央線に乗り換えて、特別快速で国分寺に出た。
国分寺駅北口にあるオーケーストアで買い物をした後、立川に移動して、立川駅南口のグランデュオ立川6階にあるタリーズコーヒーでアイスコーヒーを飲んで一服。少し休んで、帰宅の途についた。


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