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北川純のアートなお仕事

現在進行形作品の紹介から旧作品の制作裏話まで小出しにお話します。

『風船バー in Bank Art』

2015年08月31日 | 風船アート
簡単に説明しよう。
まず缶ビールを買う。
ふたを開けるリングのところにひもがついている。
そのひもの先にはヘリウムガスが充満した大きな風船が浮かんでいる。

テーブルに置いたときには缶ビールの重みで風船は固定されている。
さあビールを飲んでみよう。
基本風船の浮力は弱いのでビールが入っている限り浮き上がってしまうことはない。

ほとんど飲み干すかというところで、缶はカタカタとゆれ始めふわっと浮かび始める。
そしてゆっくりとゆっくりと天井に向かって飛び立つのだ。
天井は高いほど面白い。
幸いここの天井は相当高い。

いったん天井に着くと当分へばりついてしまうのだが何時間後にまた変化が起こりだす。
ヘリウムは少しずつ抜けていくのだ。
缶の重さと風船の浮力が同じになったところで今度はゆらゆらと落ち始める。
実にゆっくりとゆっくりと部屋中を浮遊しながら長い時間をかけて元のテーブルの上に着地する。

最後はウソ。


「バレンタインバルーン」 その3

2015年02月11日 | 風船アート
こちらはホワイトデーゾーン。
商店街からの要望では白や青いバルーンを使ってということであった。
しかしそれだけでは寒い雰囲気になってしまう。
もうすぐ春なのにね。

ということでキャンデーとして華やかな色を付けてみた。

調子に乗って棒キャンデー(っていうのかな)もおまけしておいた。

小田原市お堀端商店街
2015年2月3日~3月下旬ごろまで
http://www.ohoribata.jp/

『バレンタインバルーン』 その2

2015年02月09日 | 風船アート
このイベントのポスターである。
商店街からの要望で‘宝探し要素’を取り入れた形になっている。
多数のハート風船のなかに図のようなオープンハート風船を忍ばせておき、お客さんがそれを見つけて応募したら先着でハート風船がもらえるという仕組みだ。

私一人でやっていたらこんなことは思いつかない。
これはこれで面白いかと思う。

しかし、応募してくる人いるのかな?

小田原市お堀端商店街
2015年2月3日~3月下旬ごろまで
http://www.ohoribata.jp/

『バレンタインバルーン』 その1

2015年02月08日 | 風船アート
恒例の小田原バルーンアートが完成した。

今回は商店街からの要望によりバレンタインデー・ホワイトデーがテーマになった。

バレンタインだから“ハート”が重要!
しかし私はこのハート型をずっと避けてきた。
なぜならハート型は造形するのが難しいからだ

丸い風船をハート型に造形するのは物理的に難しい。はっきり言って無理だと思ってきた。
それは膨らもう膨らもうとする風船を凹型にとどめておかなくてはならないからだ。
私得意の‘お尻’型ならテグスで縛ってしまえばいいのだがハートは対極の位置に凹と凸がある。
この辺のことはなかなか文章では理解してもらえないかもしれないが・・。

しかし、お客さんの要望であるのでやるしかない。

というわけで試行錯誤を繰り返した後このかたちが造形できたときはかなりうれしかった。






「2014作品を語る」 その10

2015年01月09日 | 風船アート
その1で語ったことであるがこの小田原の企画も最近ちょっとマンネリ化しているのは否めない。
と思っていたら発注サイドから「こうしてほしい」とリクエストがあった。
まあこういうのもたまにはいいであろうと思った。

ところが何も考えずに言ってくるので「星とか月とか 干支にちなんで羊とかをよろしく」と言ってきた。

丸い風船を加工して作っている身としてはとがっている形は基本無理である。

納期もほとんどなかったので既製品の星型や月型のを使用することにした。
基本、今までは自作でやってきただけに若干心苦しい気がしたが、いつもと違うことを強調したほうがたまにはいいだろうと思った・・今後のためにも・・・。

完成画像である。

出来栄えとしては私的にはこういうのもアリかなと思った。
しかし、後から発注者の感想が届いた。
「何か、既製品ぽくて、商売っぽくって イマイチ・・・」だって。

そりゃ そうだ。

唯一羊のほうは好評だそうだ。

ちなみにこちらは自作である。

「2014作品を語る」 その9

2015年01月07日 | 風船アート
平塚市の大門通りという商店街に展示した。
9月終わりの取り付け予定であったので紅葉風船を作ってみた。
ところが実際の設置日は延びに延び結局11月下旬となった。

これって世の中的にはクリスマス装飾まっさかりじゃないの?商店会長に問いかけてみた。

「大丈夫!うちは“和”でやってますから」・・とまったくのゆるぎ無し。
それどころか「ほんとの紅葉はこれから!」と自信満々。

結局ここは落葉を通り越し、クリスマスをパスして、正月の初詣(神社の参道でもある)までこれで乗り切ってしまった。

あっぱれ!

データ
2014年11月下旬より
神奈川県平塚市大門通り



「2014作品を語る」 その1

2014年12月29日 | 風船アート
2014年の作品をまとめてみたい。

まず 2月制作の「バルーンアート小田原2014 春」である。
ここ10年近く続いている企画である。
この仕事は私にとって商業的に利益にもなるし、毎年新しいものを期待され、また屋外での展示ということで実験の場でもある。
私にとって貴重な空間である。

取り付けもかなり危険であるし、長期間展示であり、強風の吹くところでもある。よって毎回試練の連続である。

今年は「梅、桃、桜」をテーマにして時間の流れでゾーンを分けてそれぞれの花の群れを浮遊させみた。

春の訪れを告げる作品となったと思う。
しかし常連のお客さんから「マンネリしてね」と言われた。

そりゃ風船だけで10年繰り返してりゃ・・・これではいかんね。

2014年3月
神奈川県小田原市お堀端商店街

『風船もみじ in平塚』 その1

2014年08月17日 | 風船アート
夏も過ぎ去ろうとしている。
と詩人ぶってみた・・。

というわけで私の次なる仕事は‘今はもう秋’。
画像のように紅葉風船が街に飛び交うのである。

場所は平塚。初めての物件である。

15年ぐらい前、私は平塚に住んでいた。
当時はずいぶんTシャツもの作品を連発していた。その頃が懐かしい。
と老人ぶってみた・・・。