北川純のアートなお仕事

現在進行形作品の紹介から旧作品の制作裏話まで小出しにお話します。

『風船バー』その1

2013年05月22日 | 風船アート

この作品の名前は「風船バー」
コメントを読んでもらえばわかるかもしれないがちょっと説明しておく。

缶ビールの空け口(プルトップ)にヘリウム入りの風船を結んでおく。
ビールが入っているときは重さで机の上に鎮座している。
飲むことによって重量が軽くなっていく。完全に飲みきると缶の重さより浮力の方が勝り缶ごと舞い上がっていくことになる。

飲みきる前に微妙に残しておくと浮力と重さが均等になり中空に漂うことになる。

天井まで上り詰めた缶風船はしばらくそこに滞在することになる。
しかし、そのままずっとそこにいるわけではない。
微量ながら風船内のヘリウムは抜けていき翌日には缶の重量と浮力が均一になるときがくる。
そこではじめてゆっくりとゆっくりと空中を漂いながら下降をはじめるのである。

また長い時間をかけて地面に着陸する。缶が倒れることはまず無い。あたかもパラシュート操縦者の着地のようである。

この一連のパフォーマンスが「風船バー」である。

この画像はかれこれ10年前でものであろうか。
なぜ今更これを詳細に語るのか?

来月、何年かぶりにこれを再演することになりそうである。
しかも、同じ場所で。
イベントの詳細は次回に譲りたい。


『洗濯アート』その3

2013年05月19日 | その他のアート

制作日当日、私は喜び勇んで現場に向かった。
さてさてどんな洗濯物があるのかな?・・・

ついてガックシ!
発注者いわく「北川さん~ごめんなさい。こんなもんしか集まらなかった~」
洗濯物をあさってはみたものの男もんのワイシャツやTシャツとか・・・・あってもなぜか女性のハイヒール?これは洗濯物?
楽しみにしていたあんなものやこんなものは皆無である。

「これでは作品として面白くならん!」と私は激怒し・・・てもしょうがない。
泣く泣く私の手持ちの展示用女性パンツで代用することにした・・・って何でこんなもん持ってるの?と突っ込まないでほしい。
これも私の仕事道具である。

結果、見栄えとしてはまずまずのものが出来上がり、みんなで楽しく洗濯タワーを囲んでの宴会となった。
しかし、本来のコンセプトの達成には程遠いものになってしまった。

いつか、どこかの女子寮屋上にてリベンジをしたいものである。


『洗濯アート』 その2

2013年05月15日 | その他のアート

なぜ‘洗濯アート’か?

この作品の発注者はビルの住人である。
何でもこのビルの屋上がいいカンジなので屋上宴会でもやろうとしたところ、ビルオーナーに洗濯以外での使用禁止と言われたらしい。
普通の人ならここであきらめるところだが、この人の発想はちょっと違った。
「じゃ、みんなが洗濯ついでにビールのんでたら宴会になっちゃった」ってすればいいんじゃない ・・って考えた。
そこで、洗濯を普通の洗濯じゃなくて何かシャレた物干し竿にしたかったらしい。
そういうことで私に話が来た。

まず、発想がいい。
それに作品素材である洗濯物は住人から提供してもらうということだ。
発注者は言った。「北川さんのやる気がでるように若い娘からいっぱいもらってくる」・・・だって。

私は即座にこの仕事を引き受けることにした。


『洗濯アート』 その1

2013年05月14日 | その他のアート

これは何だかお分かりだろうか?
丸い枠に布きれがぶらさがっているような・・・・

そのとおりである。
もう少し布きれをしっかり見てほしい。
なんか、派手な色だったり 文字が書いてあったり・・
そう、TシャツとかYシャツとかである。

その隣の小さい布にも注目してほしい。
三角のような・・ ストライプの・・・
なんとこれはあなたの大好きな女性のパンツである。

これじゃまるで洗濯干しじゃないか と思われるかもしれない。
そう、これは『洗濯アート』なのである。

こんなものをつくる羽目になった経緯を次に紹介しよう。

 


『GO!GO!GW!』 横浜ルミネ その9

2013年05月08日 | Tシャツアート

小豆ひげで終わってはいけない。
この画像でルミネシリーズを終了にしたい。

全体イベントとしては良かったんだか悪かったんだかよく分からない。
しかし、ここの吹き抜けに作品を展示できたことはよかった。

風船Tシャツも久しぶりにお尻を見上げられて、気も引き締まったことだろう。
体型を維持するためにはたまにはこういう刺激も必要である。

GO!GO!GW!・・・・ゴールデンウィークも行ってしまった。
また、楽しい仕事をしよう!


『GO!GO!GW!』 横浜ルミネ その8

2013年05月06日 | Tシャツアート

今回、一緒にやっている境さんの作品。
初めて見る人はギョッ!とするかもしれない。
この人は小豆をテーマに作品制作をしている。
これはその代表作で(たぶん)色々な小豆ヒゲがあり自分の好きなのを選んで着用し写真撮影までしてくれるという作品である。
というわけで私もやってみた。

なんとも形容しがたい状況である。

横浜ルミネ
4月27日(土)~5月6日(月)
http://www.lumine.ne.jp/yokohama/


『GO!GO!GW!』 横浜ルミネ その7

2013年05月05日 | Tシャツアート

インフォメーション真上に浮遊している。
受付嬢とお客さんの会話を盗み聞きしてみよう。

客 「お姉さんお姉さん、この風船は何だい?」
嬢 「風船Tシャツと申しまして、アーティストの作品です。」
客 「フ~ン、都会にはおかしなもんがあるもんだ。」
嬢 「ええ」
客 「で 何かい?このお尻のモデルはお姉さんかい?」
嬢 「・・・・」
客(女) 「ちょっと お父さん、やめなさいよ~ ごめんなさいね~」
客 「えへへ・・・」

ゴールデンウィークの昼下がりであった。

横浜ルミネ
4月27日(土)~5月6日(月)
http://www.lumine.ne.jp/yokohama/


『GO!GO!GW!』 横浜ルミネ その6

2013年05月04日 | Tシャツアート

ゴールデンウィークも後半をむかえた。
風船Tシャツも町のこいのぼりのように優雅におよいでいる。

ファッションビルのメイン通りだけあって若い女性客が多い。
しかし、みんな上を見ていない!
となりのかばん屋に目を奪われている人ばかりである。
もうちょっとゆとりをもって顔を上げてほしいものである。

しょうがないか、こいのぼりをゆっくり見上げるっていう習慣もめっきり減ってしまったことだし・・・・・。

横浜ルミネ
4月27日(土)~5月6日(月)
http://www.lumine.ne.jp/yokohama/