この作品の名前は「風船バー」
コメントを読んでもらえばわかるかもしれないがちょっと説明しておく。
缶ビールの空け口(プルトップ)にヘリウム入りの風船を結んでおく。
ビールが入っているときは重さで机の上に鎮座している。
飲むことによって重量が軽くなっていく。完全に飲みきると缶の重さより浮力の方が勝り缶ごと舞い上がっていくことになる。
飲みきる前に微妙に残しておくと浮力と重さが均等になり中空に漂うことになる。
天井まで上り詰めた缶風船はしばらくそこに滞在することになる。
しかし、そのままずっとそこにいるわけではない。
微量ながら風船内のヘリウムは抜けていき翌日には缶の重量と浮力が均一になるときがくる。
そこではじめてゆっくりとゆっくりと空中を漂いながら下降をはじめるのである。
また長い時間をかけて地面に着陸する。缶が倒れることはまず無い。あたかもパラシュート操縦者の着地のようである。
この一連のパフォーマンスが「風船バー」である。
この画像はかれこれ10年前でものであろうか。
なぜ今更これを詳細に語るのか?
来月、何年かぶりにこれを再演することになりそうである。
しかも、同じ場所で。
イベントの詳細は次回に譲りたい。