バーニーズ物語☆エリン舎

バーニーズブリーダーとして、今年の8月で27年。
健康でバランスのとれたバーニーズを世の中に

3月1日(水)

2006年03月01日 23時07分35秒 | 日々のわんこ
時々
1階の真ん中の30畳ある部屋にエンジーとノバとナナがソファに寝ていた。
私が行くと『ヨッコラショ』と3頭とも立とうとする。
『立たなくっていいよ。』と彼らに言った。そう、立たないで寝ていて欲しい。
バーニーズの子達は気を使う。用事があって入った私が悪いと思うのだが、『気を使わないで欲しい』と思う。もう夜中だよ。ぐっすり寝ていてよ。何だか涙が出る。そんな様子を見ていて気を使う岩倉が「いつも気を使いすぎだよ」と言う。
気を使わないで生きている人なんかいるのだろうか?
人がいればわんこたちがいれば気を使う。
ひとりの時は気を使わない。生まれたときからそうだった気がする。
1月23日に生まれた9頭の子達の家族が決まっていない。審査で出た金額と希望の金額が違うからだ。子犬たちを見るたび申し訳ない気になる。
「安くしてくださいよ。そんなに儲けなくって良いでしょ?」と言われた。
彼らの価値は、審査で出た金額なのだ。それ以下で譲るとしたら生まれてきた彼らを裏切っている気がする。
「でも売れなければ安く売るんでしょ?だったら安く売ってよ」と言われた。
今まで1度も飼い主さんがわからない子達はいない。今回も飼い主さんがわからなくなるようなペットショップのルートには乗せない。生まれてきた子達の将来を知りたいからだ。審査金額より低くすれば飼い主さんが見つかると言う。
本当にそうだろうか?彼らの生まれてきた意味は何なのだろう?
物であればディスカウントはある。でも彼らは物ではない。
きちんと価値を審査されているのだ。
まわるいかわいい子たちを見ながら何が違っているのか?涙が出た。