カオリン&チョチョリンの親育て・子育て

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スタンド・アップ(真実のために立ち上がる・・・)

2006年09月24日 | 映画・テレビ
この映画、公開時に見に行きたかったんですが、チョッと見そびれちゃって・・・。
で、今回、レンタル屋に行ったら、一本だけ戻ってたんで、早速借りちゃいました。

映画のHPは、こちら

ストーリーは、実話に基づいた物語。

夫の暴力に耐え切れず、故郷へと逃げ帰ったジョージー(シャーリーズ・セロン)を待ち受けていたのは、彼女を慰める言葉ではなく、彼女の過去を蔑む冷たい周りの視線だった・・・。
彼女のよりどころとなるはずの父母でさえ、彼女の胸のうちを分かることなく、ふるさとに帰ってさえも、彼女は、苦悩の日々を送る。
そんな時、友人の助言により新しい自分に生まれ変わろうとするジョージー。
彼女は、父母の元を離れ、自分の手で、愛する二人の子供達を育てようとする。
そして、彼女が選んだ道・・・、それは、鉱山で働くこと。
しかし、それは、彼女の想像を絶するほどの過酷な職場だった。
彼女が苦しみぬいたのは、仕事での苦しさではなく、周囲の男達から受けるセクシャルハラスメント。
陰険でいやらしい男たちの嫌がらせを受けながらも、子供達とのちっぽけな幸せを守るため、耐え続けるジョージー。
だが、その嫌がらせが子供にまで及んだ時、彼女は、一つの決断をする。
会社で行われている現実を会社のトップに直訴すること・・・。

緊張しながらも社長に訴えかけるジョージー。
しかし、会社が出した解決策は、彼女の即時解雇・・・、それを受け入れないのなら黙って働け・・・というものだった・・・。

会社に戻ったジョージーは、今まで以上の嫌がらせを受け、途方にくれる。
そんな時、ある男性を友人から紹介される。
そして、その男性の職業は、弁護士。
彼女は、自分の平凡でちっぽけな幸せを守るため、法廷と言う場で、横暴な権力と戦うために、たったひとりで立ち上がった。


この映画、前半は、男性社会の職場で、女性労働者が人として扱われない状況をこれでもかと言うエピソードで描いていて、見ているだけで腹立たしくなってきます。でも、これほどひどくないにせよ、一昔前、いや今でもあるんでしょうが、職場でこんな気持ちにさせられた経験が一つや二つあるもの・・・。
そして、組織の中で過ごす以上、はむかうことがどれほど悲惨な見返りを受けるかを知っている女性の同僚達がジョージーを見放すところが、現実的で、双方の心情が分かり悲しかったですね。

ちなみに、この作品で一番印象に残ったのは、会社のために彼女を陥れるジョージーの元恋人で、職場の上司となったボビー(ジェレミー・レナー)が、法廷でジョージーの弁護士・ビル(ウディ・ハレルソン)に罵声を浴び去られ、「今度も彼女を見捨てて逃げるのか・・・、今度は、友を助けるために立ち上がれ!」ってなビルの台詞に、耐え切れなくなって、真実を話すところ。
そして、最後の法廷での傍聴席のスタンドアップ・・・。
このシーンは、泣けました。
で、ちょっとこの映画で思い出したのが、ジョディー・フォスター&ケリー・マクギリス主演の「告発の行方」。(この映画も、好きでしたね。)
「スタンド・アップ」は、正直、同じように偏見からの女性蔑視を扱った「告発の行方」ほどの法廷劇ではないし、敏腕の弁護士も出てこない・・・、でも、だからこそ、ごく普通の人でも真実を語る勇気を持てば、勝利の女神は微笑む・・・と感じられる映画。
この映画、差別や偏見、権力の横暴という問題定義だけでなく、親と子の愛情や絆の深さっていうことを考えさせられる映画でした。

それにしても、シャーリーズ・セロン、あの「モンスター」の主人公と同一人物とは、ほんと思えませんよねぇ・・・。





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