深津絵里さんが、モントリオール世界映画祭で、最優秀女優賞を受賞した作品「悪人」を観賞。
妹の奔放さとは正反対に地味で平坦な毎日をたんたんと過ごす光代が、出会い系サイトで知り合った祐一は、殺人犯だった・・・。
この映画、それぞれの立ち居地によって悪人への思いが違ってくる映画でしたね。
一般からすれば、尻軽女に見える佳乃も佳雄にすれば、愛する娘。殺した祐一を憎む気持ちは、分からなくもない。
祐一の祖母からすれば、女に騙されかっとなった弾みで佳乃を殺した祐一は、可哀相な孫。
人殺しと分かっても、祐一を唯一のやすらぎと思う光代にとって、祐一は、大切な人。
光代の妹にすれば、姉を騙し、つれまわす祐一は、悪人・・・。
そして、世間は、殺人犯の祐一を悪人にしてしまう。
追い込まれていく二人の道行を、李相日監督が切ない二人の思いを感じさせながら描いてくれました。
誰も責められない・・・、誰も救われない・・・、それでも、またいつもと変わらない日常が始まる・・・。
そんな思いを感じてしまった映画でした。
李監督といえば、「69」で妻夫木君を使ってましたね。まだまだはじけまくって、高校生役でも違和感無かったです。
でも、今回は、最優秀女優賞受賞した深津さんに引けをとらないい~ぃ表情出してました。
もちろん、脇を固める柄本さんや樹木さんは、いうまでもないですが、こちら
岡田将生君の演技は、なかなか良かった!!
以前から、若いのに上手い役者さんだな~とは思ってましたが、日本アカデミー賞の優秀助演男優賞受賞するだけのこたぁ~ある!!
「告白」のあのウザイ若手熱血教師と「悪人」のいけすかない金持ちのお坊ちゃま君を見事に見せつけてくれました!!
今度の映画「ひみつのアッコちゃん」では、どんなエリートサラリーマンを演じてくれるのか!?
ちなみに、相手役は「プリンセストヨトミ」でも競演している綾瀬はるかさんが主演みたいね。
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