カオリン&チョチョリンの親育て・子育て

むちゃくちゃ気まぐれに思いついたことやら、好きな映画・舞台のことやら・・・ぼちぼちと書いております~

ベルベットレイン(俺を殺せるのは、お前だけ)

2005年10月27日 | 映画・テレビ
この映画、インファナル・アフェアで、おなじみの顔ぶれが総出演という感じの作品で、プロデューサーが、エリック・チャン(サム親分やってたお方)、監督は、そのエリックに見込まれて大抜擢された新人監督ウォン・ジンポー、その監督をフォローして総指揮をとるのが、なんとアンディ・ラウアラン・タムといった話題作。「インファナル・アフェア」ファンの私め、こりゃ見ないわけには、いかんでしょ!
てなわけで、見てきました。

では、では、ストーリーをば・・・、(ネタバレあり)

黒社会に君臨する大ボス・ホン(アンディ・ラウ)は、配下に氾濫分子がいることを察知する。そのボス達3人を牽制するのが、ホンとともに幾多の修羅場をくぐってきた彼の右腕ともいえるレフティ(ジャッキー・チュン)。
そして、黒社会のボス達が集まるパーティの夜、三人三様に携帯電話でボスの暗殺を仄めかすような内容の会話を交わしながら、集まる危険分子3人組。
そんな3人を尻目に息子が生まれたことを報告し、その場を立ち去るホン。
そこから事件が始まった・・・。

そんな世界とかけ離れたところで、二人の野望を持った青年が、大ボス暗殺の鉄砲玉になるための「クジ」に挑戦していた。
その二人の青年の名は、イック(ショーン・ユー)とターボ(エディソン・チャン)。そして、彼らは、見事に「鉄砲玉」の役を引き当てる。しかし、渡されたのは、拳銃ではなく大振りなナイフと少しの金、それと、娼婦のヨーヨー・・・。
イックとターボは、どうしても一旗上げようと、拳銃を手にすることを企てる。そんな二人を、「黒社会に仕えるものの運命」とあきらめながら、イックの兄や父を送ったように拳銃の入手先を教えて送り出すイックの母。
偶然の出来事と、二人が助け合うことで拳銃を手に入れたイックとターボは、大ボス暗殺へと出かけるのだが・・・。
ヨーヨーに惹かれたイックは、報酬としてもらった金をヨーヨーの借金返済に充てようとするが、金額が足りず、イックは拳銃強盗を働き足りない分を賄う。そして、その金を渡すと、ヨーヨーにこう告げる。「待っていてくれ。」と・・・。
派手な行動をとったイックは、大ボスの部下達に狙われることに・・・。同じように、ターボもまた大ボスの部下に狙われて・・・。

ホンとレフティは、思い出の店で二人だけの食事を楽しむ。だが、二人の心のように距離感のあるテーブルを挟み、彼らの会話に行き違いが生まれ始め・・・。ボスとは、部下の心を摑んで組織を運営していくものというホンに、氾濫分子は根こそぎ殺戮し、ホンにうって変わろうとするレフティ。
この後、二人の会話の駆け引きが、なかなか見ごたえあり。
さすが名優の対決って感じで。(個人的には、このシーン好きです。)
で、この二人の会話が終わり、立ち去るホンが、
「俺を殺せるのは、お前だけだ。」
って感じの台詞を言うんですね。その姿を見送りながら、レフティは、電話をかける。
「例の若いやつをよこせ。」

で、レストランから出てきた二人を待ち構えていたのは、大振りのナイフをかざして飛び掛ってくる数え切れないくらい大勢の鉄砲玉たち・・・。(このシーン、ちょっと突っ込みたくなります。なんせ、あまりに多すぎる!
決死で戦うホンとレフティ。
しかし、多勢に無勢。果敢に戦った二人も、とうとう・・・。
最後の力を振り絞って、レフティが滅多ざしにされたホンのそばに寄り添いながら、
「最初に人を殺した時も、こんな雨の日だったなぁ・・・。」と呟いて・・・。


って、コレだけ読むと、ふぅ~んそうなん・・・って感じでしょ。話は、こんなんなんですよぉ。ただね、この後のシーンで、「あっちゃ~、そうくるかぁ!やられてもたぁ~!」って、あまりの展開に、劇場で「嘘!」と呟いてしまいました。(人間の先入観てやつをうま~く逆手に取った展開になってます)このラストがあったんで、後からじんわり味わえる映画でしたね。
それに、映画の中では、ふれてませんでしたが、イックとヨーヨーが結婚したのだとしたら、これまた、いいラブストーリーになっちゃうんですよね。
今回の映画、最後のネタバレまで明かすと、ホントつまらないので、ラストに何が起こるかは、見てのお楽しみって事にしておきましょうか。
ところで、この物語上、この画像のように、4人が食卓に並ぶことは・・・、絶対にありえないのです!
ちなみに、今回、エディソン・チャンが、小心者のくせに野心家のチンピラを上手く演じていて、それが後の姿に上手くつながっていくのが見物です。



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (キラーパス.みちこ)
2005-10-28 01:04:34
今晩はー、親切なクムジャさんの予告見てきました。いいねぇ、絶対観るぞぅ。

カオリンは、「三丁目の夕日」はどうですか、あとねぇ、「カーテンコール」も、昭和の香りがプンプンと・・・

「私の頭の中の消しゴム」観て参りやした。

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Always・・・。 (カオリン)
2005-10-28 20:16:08
>キラーパス・みちこさんへ

「三丁目の夕日」も良さそうですよね。吉岡君が、今までの雰囲気とちょっと違う感じで・・・。

それから、「親切なクムジャさん」見る前に、「復讐者に哀れみを」見たほうが、パク・チャヌクワールドになれておけるかも・・・。「オールド・ボーイ」より、こちらの作品のほうが、入りやすいかと。

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Unknown (キラーパス.みちこ)
2005-10-28 23:21:53
東京では、三部作が三千円だってさ。オールだよ。一日限り。

こっちは、つたやにでも行きますかっ
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どっち? (カオリン)
2005-10-29 15:16:22
>キラーパス・みちこさんへ

ちなみに、三部作って、パク・チャヌクの復讐三部作?それとも、インファナルアフェア三部作?

どっちも面白いですが、インファナルは、三部作プラス番外編の「インファナルアンフェア 無間笑」ってのも見ちゃいましたぁ~。
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Unknown (キラーパス.みちこ)
2005-10-29 20:17:20
復習、オールドボーイ、です。

インファナルは、わからないです。
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復讐三部作を復習! (カオリン)
2005-10-29 20:39:49
>キラーパス・みちこさんへ

「復讐者に哀れみを」・「オールド・ボーイ」で、今回の「親切なクムジャさん」のパク・チャヌク復讐三部作。でも、どの作品も、韓国内や海外映画祭で賞をとってる作品てのも凄い監督ですよね。
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香港映画界の若手大活躍 (Hitomi)
2005-12-16 21:51:07
カオリンさん、こんばんは。

この映画ベテラン勢もさることながら若手の凄さを実感した映画でした。

ラストの見解は2通りに分かれるみたいですが、観客にいろいろ想像させるラストにしたのは正解だったかなと思います。
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若手もかっこよかった! (カオリン)
2005-12-17 21:50:51
>Hitomiさんへ

アンディとジャッキーの渋さとショーンとエディソンの若さ、どちらもいいかっこよかったです。

それにしても、エディソン君は、今回かなり演技に磨きかかってましたね。
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