アメリカ:闇の支配構造と略奪戦争

社会構造を分析しています。

縄張り(国家)を持たない逆境のユダヤ人が金融システムを開発

2012年10月17日 | 記事
なぜユダヤ系のロスチャイルド家を始めとする金融資本家が、イングランド銀行やFRBをを牛耳ったり、様々な金融制度やIMFなどの機関を制度設計しては、世界の国家に寄生・支配できるようになってきたのだろうか?

それには、時代を遡ってユダヤ人の生き抜いてきた圧力状況と適応戦略から探っていく必要がある。かなり参考になる文章があったので紹介したい。

「日本人が知らない 恐るべき真実」2005-09-02 より(http://d.hatena.ne.jp/rainbowring-abe/mobile?date=20050902#1125590966)
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 西ヨーロッパで絶大な力を持ち始めたキリスト教は、聖地エルサレムをイスラムの支配下から奪還するため、1096年から約200年にわたって十字軍を送り込みます。パレスチナに入った十字軍の兵士たちは、住民を大量に虐殺し、1099年、エルサレム王国を建設。

しかしイスラムの反撃にあって、1291年、エルサレム王国は崩壊します。この頃からヨーロッパのキリスト教社会では、ユダヤ教徒に対する迫害が強まっていきました。「ユダヤ教徒はキリストを十字架にかけて殺した罪人である」という宗教的な理由もありますが、流浪の民であるユダヤ教徒は、いつ、どこに引っ越さなければならなくなったとしても困らないように、お金を蓄えておく習慣があったのです。十字軍の遠征が始まると、その兵士たちは次々とユダヤ教徒を襲撃して虐殺し、金品を強奪。異教徒征伐にかこつけて、軍資金の調達を行ったのです。

以後、ユダヤ教徒に対する迫害は強さを増していき、土地を持つことも制限されたため、農業を行うこともできなくなり、ほとんどすべての職業に就くことが禁止されました。唯一の残された職業が、キリスト教徒がやらない利子を取り扱う職業=高利貸し(質屋)や金塊の保管人、両替商(貿易決済業)などでした。 当時、ユダヤ教もキリスト教やイスラム教も、利子の徴収は原則として禁じられていたのです。しかし、ユダヤ教は例外として異教徒(外国人)から利子をとることは許されていました。

 中世になってルネサンスや宗教改革が起こり、政治と宗教が分離されました。それまではキリスト教会が政治権力や司法権を握っていたのですが、プロテスタント運動などによって、政治権力や司法権は国王に移り、その後、フランス革命などを経て国民が力を持つようになったのです。

 教会は国民の経済活動に口が出せなくなり、利子を取ることは罪悪ではなくなりました。ところが、それまで利子は罪悪だっただけに、金融の技術はほとんどの人々にとって未知のものでした。その技術を持っていたのは、ユダヤ人だけだったのです。

 中世には、弾圧を受けたユダヤ人の移住が何回も起こりました。ユダヤ人の金融家は、この離散状態を生かし、貿易決済業にたずさわるようになり、為替技術を発達させます。また、貿易商人から毎月積立金を徴収し、船が海賊や遭難の被害にあったときの損失を肩代わりする保険業や、事業のリスクを多人数で分散する株式や債券の考え方も生み出します。

 また、中世にはユダヤ人だと分かっただけで財産を没収されることもあったので、ユダヤ人にとって自らの名前を書かねばならない記名型の証券は安全ではありませんでした。そのためユダヤ人の金融業者たちは、無記名の証券である銀行券を発行・流通させる銀行をヨーロッパ各地で運営していました。この技術は、やがてヨーロッパ諸国が中央銀行をつくり、紙幣を発行する際に用いられます。

 このように、現在の金融業は、ユダヤ人の迫害から生まれてきたともいえる技術なのです。ユダヤ人は自らの構築した金融システムのノウハウを積極的に提供してきました。それが、産業革命という時代の波にのり、資本主義を世界に広めていくことにつながります。産業振興や、市場獲得のための侵略戦争など、国家の運営に必要な資金を最も上手に調達できるユダヤ人は、ヨーロッパの各国の王室にとって「なくてはならない存在」となり、

国家財政や金融政策を担うようになりました。その中でも最もユダヤ人を重用したのはイギリスです。世界各地を植民地化していった大英帝国にとって、各地に分散するコミュニティをつないで貿易や金融の取引をしていたユダヤ人の技術が必要だったのでしょう。

 この時代に民間資本家としてイギリスの国家運営に最も影響を及ぼしたユダヤ人は、ロスチャイルド家の人々でした。小さな島国であるイギリスが驚異的な世界進出を成し遂げ、世界の地上面積の5分の2を支配していた裏には、ロスチャイルド家の金融技術があったと言っても過言ではないと思います。
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(引用以上)

近世、華美な生活を求め、戦争や市場拡大に邁進したヨーロッパの王侯貴族にとって、ユダヤ人はなくてはならない存在になっていたようです。
そこから支配者階級の財布を握ることで、ユダヤ人は、金融支配の実権を握った。表には現われない形で、権力の背後から操るようになった。しかも各地のネットワークを生かし、全世界的に。


南風小僧☆