アメリカ:闇の支配構造と略奪戦争

社会構造を分析しています。

アメリカ・CIAが育てた大物右翼と自民党右派

2012年10月07日 | 記事
小泉→安部が演出する右潮流(イラク侵略支持、靖国・反中、憲法改正論・・・)、それに乗っかる人々の意識潮流。
しかし、右とはいいながらアメリカべったり。

こんな“右”が本物か?と憂慮している人も多いと思う。そこで戦後小泉・安部に繋がる自民党右派と右翼のルーツを下記の本より調べてみた。

著者は、アメリカの公開文書を追い、ある時は関係者を追い丹念に事実を追ったものだ。驚くべき内容だ。

「秘密のファイル」~CIAの対日工作~ 春名幹男著
より抜粋引用
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●日本の黒い霧:A級戦犯免罪の系譜
・敗戦から3年後の1948年の年の瀬、東条英機ら7人のA級戦犯が絞首刑に処せられた。それとは全く対照的に翌日には、A級戦犯容疑者の19人が巣鴨プリズンから釈放された。

・釈放されたA級戦犯容疑者のなかには、岸信介ら元閣僚、官僚、財界人、軍人の他、笹川良一や児玉誉士夫ら超国家主義団体の指導者たちもいた。
・アメリカはなぜ、これらの重要人物を戦犯として訴追せず、釈放したのか。
・アメリカの真の意図は、・・・・戦争責任は東条英機らに負わせた。その裏で、児玉、笹川らを釈放し、情報活動に利用する。そんなアメリカ情報当局の裏工作の痕跡が、児玉ファイルにも残されている。

・児玉は戦前、中国大陸で、日本軍・政府のために「児玉機関」を設立して、秘密工作に従事した。戦後日米間の舞台裏で動いた児玉や笹川は、政界にも強い影響力を維持した。二人は、「戦後最大の黒幕」「政界のフィクサー」「大物右翼」などと呼ばれた。

・児玉の穏前たる力の根源は、上海から持ち帰った資金、貴金属にもあったことは歴史的事実である。(現在の価値では兆の単位になるのではないか。)

・アメリカはかって、児玉の「超国家主義」を問題にしたのに、今や「反共主義」と「高度な情報へのアクセスを持っている」ことをプラスととらえるようになった。


●岸にCIAが資金援助、佐藤栄三は支援要求
・マッカーサー2世大使の秘密電報:「次の日本の総選挙の結果に米国の死活的な利益がかかっている。向こう数ヶ月間、岸がさらに成果を上げられるよう、慎重に助けるために適宜なんでもできることをする。」

・自民党の選挙資金として、岸信介(当時首相)にCIAが現金を渡し、支援した。(CIA元幹部)

・マッカーサー2世大使の秘密電報:
「岸の弟、佐藤栄作が共産主義との戦いのための財政支援として、我々から金をたかろうとした。彼は昨年も同じアイデアを提案した。・・・・」

●右翼にCIA資金
・安保騒動では、随所で安保賛成の右翼の活動が見られた。
・これらのグループは、「岸の巣鴨時代からの友人で右翼の大物、児玉誉士夫が全国から集めた暴力団員だった。」
・右翼や体育会系学生らを動員する資金はCIAが調達したと言われる。

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自民党の右派といわれる岸・佐藤・・・(→小泉・安部一派)は、実はそのルーツからして、アメリカ・CIAに育てられ、資金援助まで受けやっと選挙に勝っていた連中だった。そしてアメリカの意向で側面支援する大物右翼。

これらの勢力が、愛国心を口にする権利は全くない。むしろ自らの身分を守るために、アメリカの力を利用し見返りに売国する勢力であると断定できる。愛国心は隠れ蓑だ。




南風小僧☆