25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

戦いの遺伝子

2018年06月25日 | 社会・経済・政治
アフリカやシリアから難民がイタリアやトルコに押し寄せ、一部はハンガリーからドイツやフランス入り込む。
 これは5000年前の話ではない。現在の話だ。イスラエル人がエジプトファラオの奴隷となって450年。ついにイスラエル人はエジプトを出て、カナンの地を目指した。同じようなことがシリアやアフリカの国々で起こっている。いわば民族の大移動である。ヨーロッパは二度と民族が争わない誓ってEU作ったのに、難民に呑み込まれいくような様相である。
 歴史上、戦う人々である。それは遺伝子に染み込んでいることだろう。ヤハウェは初め一部族の戦いの神であった。旧約聖書ではこの神に導かれてエジプトを脱出し、エジプト人をさんざんに殺した。カナンにいくまでもさんざん戦った。
 イスラム教も戦いの中で生まれた宗教だった。しかもすでにこの頃のヤハウェは世界の絶対神であり、イスラム教もこの神を絶対とした。
 難民、テロとで西洋、東欧、アラブ諸国、イスラエル、パレスチナ、それに貧困のアフリカが加わって、さらに国内では排外主義と財政悪化が伴って混乱が増しそうである。そこへ戦いの遺伝子を強くもつ人々がいる。

 最近の西洋はどこか危なげである。
 日本にいればテレビニュースでみるくらいのものであるが、聖書や西洋史を読んでいると、ひどいものだ。激烈で苛烈で、無慈悲である。キリスト教にみじんも慈悲などいうものはない。
 儒教は君主いかに徳ある者にするか、もっと言えば
知識あ人やリーダーがいかに徳を積んだひとになるか。それが世を治めるにはよい。大衆の一人一人に難しいと考えた。現在の中国は儒教の国であるから、習近平は独裁者だといわれるけど、儒教的精神にたてば期待もされることだろう。
 一方アメリカに日本はくっついているが、やればハリウッド映画並みにバカスカやるから、それに巻き込まれれば、大変厄介なことになる。戦いの経験知と無意識が違うのだ。
 平和の国、麗しの小さなひ弱い日本は強そうな顔をすることも必要なく、永世中立国となればいいのだ。