25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

稀勢の里

2016年07月19日 | 日記

 稀勢の里に大チャンスがきている。白鵬、日馬富士が2敗に後退し、高安と稀勢の里が一敗。鶴竜、琴奨菊、大砂嵐、安美錦が休場し、照の富士が膝が悪いときている。

 稀勢の里の左手が相手の腕の内側にすっと入れば、つまり左四つの型にはまれば、安心して見ておれるものの、それができず、ちょっとあわててしまった時にはヒヤヒヤさせられる。確かに安定した力があると言えば、白鵬の次と言えるだろう。だから横綱になってほしいのだが。

 稀勢の里は花道や土俵下で待っているときの表情で緊張の度合いがわかるようになった。昨日などは口角を上にあげて、笑っているように見えた。今場所特にそんな表情をする。そういう時は必ず完勝する。チックもなくなった。誰かがイメージ療法を教えたのではないかと思ったりする。左の脳で「オレは左さえはいれば強い。負けるはずがない。腰を低くして立つのは自分が意識しなければならないことだ」などと論理的なことを考える。左脳は論理、計算の脳だ。そして右の脳に自分が勝った像なのか、何か楽しいことを思い浮かべ穏やかなになる。最後にまっすぐと目を正面にする。

 視線を右から左に動かすだけで、うつ病などを治す実験がアメリカで行われている。日本ではポルソナーレがよく似たことをカウンセリング方法として提唱している。

 相撲稽古の中で、自分なりに獲得していった方法なのかもしれない。楽しみにして今日も大相撲を観る。