25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

検地

2015年12月01日 | 社会・経済・政治

   曾根の公図の調査をするということで、知り合いから立会人の依頼を受け、集合場所に行った。そこには市役所の建設課の職員達がおり、委任状の点検をし、宅地や畑の境界線を確認していく。山に入れば駆け登り、足下の危なそうなところもザクザクとはいってゆく。若いというのはこういうことなのか、と思うのだった。その中に50代に思われる人もいたが、指示と確認が的確で、若いリーダーを後押ししてゆく。これには感動した。役所が通知をdzぢても、よそにいる人はなかなかにこれない。県は降参して市にオハチがまわってきたようだ。

  検地なのだろう。曾根の公図はいつ作られたものか知らないが、とにかく無茶苦茶なのである。大閣検地より以降にしているのだろうかと思うほどである。

 そんなところを検地しているのを目の当たりにすると、役人というのも大変なものだと思う。そっぽ向く人がいるからなおさらのことだろう。班田収受の法から始まり、永代私財法となり、大閣検地、戦後の農地開放や新民法に至るまで、人々が国の基本として脈々とやっているのだなあ、と思ったのだった。

  僕は足腰が耐えられない。受け継いでいくものをただ見るだけであったが、83歳の森さんは平気で登っていくのには参った。僕が一番ダメなのであった。

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