25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

オキシトシン運動

2015年10月12日 | 文学 思想

貧困で学習機会が失われた子供を援助する「ハーモニー財団」というのがアメリカにあって、そこではお金の援助だけでなく、バイオリンのような楽曲を習わせることをしている。すると、97%の子供が大学進学をするようになるという。楽曲を演奏するとき、視覚を使い、聴覚を使い、運動の脳を使う。さらに合奏となってくると、他人への信頼感を醸成するオキシトシンホルモンが活発化する。総合的に集中力が学習においても増す。

 強いストレスにさらされた子供が、その後に全般性不安障害や重度のうつ病などを含む精神疾患になる可能性が高いことが研究で次々と明らかになっている。

 ぼくらは「オキシトシン運動」を社会化しなければならないのかもしれない。「幼児虐待」が増えているということはオキシトシンホルモンが不足している親が増えているということだ。 妊娠をしたら、病院の一室で、ふたたび教育を受ける機会があればよいと僕は常日頃から思っている。

 無知を作ってはならない。今先進国では無知を無くす方向に進しかない状況である。アマゾン奥地のピダハンのように、あるいはヤノマミのように暮らすわけにはいかない。彼らには彼ら流の生き方や考え方があるし、僕は彼らを無知だとは思っていない。無知とは自分の生きる社会の中で必要欠くべからずのことを知らないことを言うのだ。に妊娠中にダイエットを繰り返す妊婦の子供のたいていは肥満体になる、といようなことも、その一部であることは言うまでもない。

 


細胞

2015年10月12日 | 日記

  今日も家の中で、上沼恵美子と高田純次が芸能人ネタでお喋りしたり、のど自慢を見たりしていた。それから買い物に出掛け、帰ってから、去年録画しておいたNHKスペシャル「細胞」を再度、今度はノートを取りながら見た。

 全部で約60兆個、200種類の細胞は意思をもっているように思える。 僕らの体を支配しているように思える。設計図に書かれた遺伝子は、髪の毛を金髪にしたり、目や、鼻形を決め、内蔵を作るようにし、骨や筋肉を作るようにしている。そして、細胞は脳だけでも800億個の神経細胞を持ち、乳児では一日で25万個の細胞を作り、それらが回路を作っていく。バイオリンを幼児期から習えば、特有の回路が形成される。

 細胞が増加するのは20歳ぐらいまでで、人間は性の相の段階で子孫を残してまでもなお生きるのも、細胞の働きである。その秘密は脳の視床下部にある。ここには幾種類かの神経細胞があるが、ホルモンを出すところである。このホルモンが増加の止まった神経細胞を太くする。

  例として、視床下部の中にオキシトシン細胞がある。これは女性の出産時に、筋肉の収縮と弛緩を活性化するホルモンであるが、面白いことに、「愛情」や「慈しみ」「信頼」という心の有り様に作用する。このオキシトシンをいっぱい浴びた乳児とそうでない乳児とでは違う心になるということだと思う。

 中でもキス、触れあうことではその出る量がぐんと増加する。

 細胞に支配されているように見えても、実は細胞を学習や努力や意志によって、細胞をコントロールができる。僕も意志して何かしら学習を、と思うが、同時に体力、特に筋肉系の努力が必要なのdだが、僕の考える練習方法や内容に合致するようなところが付近にないので、その点で残念なのである。だから自宅で黙々とづるしかないのだ。そこは意志的でなければ、体は衰えるばかりだ。筋肉をつける運動は1日30分ほどし、2日休むのがよいらしい。こころがけようと思うのだが、難しいことだ。