25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

1000兆円の身代金

2015年10月19日 | 映画

「1000兆円の身代金」という香取慎吾が犯人役の2時間スペシャルドラマはよかった。オレと同じ意見をもつ人もいるもんだと、安心もしたし、応援もした。主人公は最後には死んでしまう。1085兆円の借金をしていても、だれも責任をとるシステムがない日本。さらに借金を重ね、消費をさせよう、土木工事をやろうとする日本。そのあとのメンテナンスをどうするのか。 犯人の主人公はそれを政治家の孫娘を誘拐することで、世間に訴えた。最後は若者に訴えた。

  銀行はだれのためにあるのか。この借金を誰が払うのか。馬鹿な親とはどんなお親なのかも描いていた。

  僕はテレビ好きなので、日曜日は忙しい。

 第二次世界大戦中のイギリスが舞台の「刑事フォイル」 大戦後1952年のイギリスが舞台のアガサクリスティーのドラマ、そして、日本の「下町ロケット」、ついで、漫画が原作の「エンジェルハート」。これらをDVDも駆使して見る。

  昔、人類は自分の内部で思うことと声に出して言うことは別のものと考えた、という説がある。自分の内部で聞こえてくるものを「神」と思った、という説である。ところが内部の声と外部に出す声が自分であると認識したときから僕らの脳は著しく複雑化した。

   思えば 戦後んlサブカルチャーの登場で、さらに僕らの表現手段は複雑化した。漱石が生きた時代に、テレビや映画の脚本もなかった。グラフィックデザインも漫画もなかった。

 僕はそういったものに、翻弄されているのだが、特に日曜日は脳もフル回転して働いている。