25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

老化とストレス

2015年05月05日 | 日記
老化というものは自然なものだ、という考え方から老化は遺伝子にプログラムされているとなり、今は老化とは酸化であり、すなわち炎症であるという考え方が登場しています。へえええ、と思いながら「老化は治せる(後藤眞・集英社新書)読んでいます。
 ガシやチャンポコをと楽しんでいる間にも勉強しているのですよ。
 老化とは4種類の炎症によって進行すると考えられています。胎児の頃から炎症は始まりますが、この炎症は性成熟するのをピークに達します。これを「自然炎症」と呼んでいます。急性炎症、慢性炎症、弱い炎症は病気ですから止めることが可能であると博士はいいます。
 細胞は瞬時瞬時に炎症を起こしています。エネルギーには熱源が必要ですから、細胞が分裂するときもエネルギーが起きます。これは自然の炎症です。
 急性炎症や慢性炎症、弱い炎症というのは活性化酸素による酸化、と考えたらいいのだそうです。炎症=酸化 とおぼえておくと判断が楽です。すると抗酸化のものを食べたり、飲んだりして酸化する体うぃ守ることもできるのではないかと考えるのですが、アメリカの学会で抗酸化作用をうたう薬品やサプリメントが老化を抑制することはない、とショッキングな発表があったようです。

 アスピリンの研究はすすみまくっています。アスピリンは消炎鎮痛剤です。抗酸化剤ではありません。結果としては同じようですけど、消炎鎮痛剤の成立過程をよく読んでいると抗酸化剤ではないことがわかります。でも副作用として抗酸化するのです。
 少量のアスピリンを毎日飲むととどうなるか、アメリカの医師と看護師を対象に実験データをとったところ、アスピリンを少量とる人が心筋梗塞になる率が少ないということがわかりました。脳梗塞の危険も減るのです。
 アメリカの医師は常時、3分の1のチャイルドバファリンを服用するそうです。手術中に脳梗塞にはなれませんからね。(病院でしか処方されないようですからご注意を)
 ところが消炎鎮痛剤は胃を傷めることもあり、今では胃を傷めない「ニトロナプロキセン」という新薬が開発され現在治験段階だそうですが、リューマチや癌にもよいとされるスーパー新薬です。つまりこの薬は炎症=酸化を抑制するのです。癌も炎症です。リューマチも炎症です。糖尿病も動脈硬化も炎症なのだそうです。このことは初めて知りました。

 体にとって一番悪いのはストレスたんぱく質。このストレスたんぱく質はいろいろありますが、細胞を酸化させます。炎症させると言っていいわけです。ストレスにはいろいろあります。騒音、天災、人間関係による怒り、気遣い、いじめ、無視などいろいろです。今は様々なストレスが生化学的にどのようなタンパク質を作りだすか、わかってきています。
 話はずっと続きますが、今日はこのくらいにしておきます。ストレスと気楽に言えないことがわかってきています。

 ストレスのない生活なんて考えられませんが、物の考え方ひとつで、ストレスがなくなる場合も、減る場合もあります。

 僕の「心のチューニング」というのはストレスのための科目です。
 いずれの日にか、多くの人が本当のストレス対策をとる日が来ると私は思っています。今はマッサージに行ったり、温泉へ行ったりという時代ですが、ストレスと向かいあって、取り組む日がくると思うのです。