演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

09/06/21 本牧亭前座勉強会

2009-06-21 | 講談協会
一龍斎貞鏡…『池田輝政』

田辺銀冶…『佐野鹿十郎(序)』

神田すず…『真田幸隆 -戸石城乗っ取り-』

田辺一乃…『大久保彦左衛門 -鳶ヶ巣山初陣-』

《お仲入り》

神田山緑…『黒田節由来』

田辺鶴瑛(真打ゲスト)…『輝く錆斧』


貞鏡さん
「父の日」ということで、昨年の父の日のプレゼントのことをマクラに。
さすがに「お父さん」と言っていいのか?「師匠」と言うべきなのか?
ちょっと混乱してしまったようですが、微笑ましいエピソードを披露してくれました。
今日の読み物は先月の「講談夜席」で絶句してしまった『池田輝政』
今日も出だしこそ調子良かったものの、話が進むに連れて怪しい雰囲気・・・
客席最後方で声に出さない応援をする客一人!
ちょっと危なっかしい場面も見られましたが、何とか切り抜けて最後まで読み通しました
この『池田輝政』は内容としてはとても面白いもので、小牧長久手の戦いで父・恒興(入道して勝入)を討った永井伝八郎を敵とはせず、逆に父の名誉のために加増するという、父の日ならではの感動的な物語でもありました。
もっともっと読み込んで行けば、貞鏡さんにとっても“おいしいネタ”になるんじゃないかなぁ・・・大きなお世話ですが・・・

銀冶さん
本当に最近の銀冶さん、高座が変わりましたねぇ…
すごく楽しそうに演じているのが客席からでも十分にわかります。
今日の『佐野鹿十郎』は“序”ということでしたが、この先どのように展開して行くのか楽しみです!

すずさん
真田幸村の祖父である『真田幸隆』の物語。
アタシゃ、どうも真田一族の読み物が苦手でして・・・

一乃さん
一所懸命読んでいるのが伝わって来た高座でした!

山緑さん
茂里太兵衛が黒田長政の名代として、福島正則の屋敷まで口上を述べに行くおなじみの読み物。
それにしても山緑さんの茂里太兵衛、よく呑んだなぁ・・・
「試し酒」じゃないんだから

鶴瑛先生
歴史物ばかり続いた後だけに、感動的な現代物。
今まで鶴瑛先生はちょっと苦手だったのですが、これで払拭できたかな?

今日は貞鏡さん・銀冶さん・一乃さんが、言い澱んだり絶句しそうになったりしましたが、いずれも事なきを得ました。
が、「前座勉強会」なんですから、何事も挑戦する姿勢が大事だと思います。
「前座勉強会」でネタ下ろしや自信がない時は、釈台の下に“本”を置いておくのも“おまじない”の一つだ思いますが・・・
コメント
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