一龍斎貞鏡…『義経記 頼朝と義経』
宝井琴柑…『山内一豊の妻』
宝井梅星…『男の花道』
春風亭華柳(ゲスト)…『子は鎹』
《お仲入り》
宝井梅星…小泉八雲「怪談」より『雪女』(脚色・羽野誠司)
日曜日が『渋谷』、月曜日が『新橋』と来て、今日は『上野広小路』
まるで山手線か銀座線を辿っているかのようですが・・・
貞鏡さん
最近、髪を頭のてっぺんで留めている貞鏡さん
『義経記』の中から、奥州にいた義経が頼朝の下に馳せ参じた所から、頼朝との不和を経て奥州・衣川で亡くなるまでを読み上げました。
今回は合戦よりも兄弟の愛憎を中心に描いた内容で、わずか13分ほどの高座でしたが堪能しました。
琴柑さん
最近よく聴く『山内一豊の妻』(出世の馬揃い)の一席。
琴柑さんのハッキリとした口調で聴く『山内一豊』はまた格別!
それにしても最近は『山内一豊の妻』ブームなのでしょうか?
梅星さん(前席)
ネタ下ろしと言っていましたが、まずこの断りはいただけませんねぇ…
案の定、登場人物の名前を間違えてしまったり・・・
かなり感動的な物語だけにちょっと残念です
華柳師匠
「寄席演芸年鑑」(東京かわら版刊)の“フリーの演芸家”の項に出ている華柳師匠。
普段、なかなか高座を拝見する機会がないだけに、「一度は聴いてみたい!」と思っていました。その機会を作ってくださった梅星さんに感謝!
1991年まで芸協に所属されていたようで、調べてみると「三代目桂三木助」門下から「七代目春風亭小柳枝」門下を経て「六代目春風亭柳橋」門下という、錚々たる経歴の師匠。
桂伸治師匠と同じ出囃子“外記猿”で登場。
お世辞の上手い人という小噺だったので「ちりとてちん」かと思ったら、いきなり「親子の情(じょう)」という言葉を振って『子は鎹』へ。
飄々、淡々とした流れの中にも登場人物の描き分けが素晴らしく、また客層が中年層以上だったこともあり“玄翁”という言葉も違和感なく受け入れられていました。
“円熟”とか“枯れた芸”という言葉がピッタリの華柳師匠でした!
梅星さん(後席)
もうまもなく夏至。夏本番を前に早くも「怪談」です。
ただこの『雪女』という怪談は、「四谷怪談」・「皿屋敷」・「牡丹燈籠」といったおどろおどろしいものではなく、雪女を見たことを喋ってはいけないと言われていた巳之吉が、妻になったお雪にうっかり喋ってしまったことから殺されそうになるものの、子供のためにお雪が姿を消すというもの。
身の毛もよだつ、ではなく、ちょっと人情噺に近いような物語でした。
宝井琴柑…『山内一豊の妻』
宝井梅星…『男の花道』
春風亭華柳(ゲスト)…『子は鎹』
《お仲入り》
宝井梅星…小泉八雲「怪談」より『雪女』(脚色・羽野誠司)
日曜日が『渋谷』、月曜日が『新橋』と来て、今日は『上野広小路』
まるで山手線か銀座線を辿っているかのようですが・・・
貞鏡さん
最近、髪を頭のてっぺんで留めている貞鏡さん
『義経記』の中から、奥州にいた義経が頼朝の下に馳せ参じた所から、頼朝との不和を経て奥州・衣川で亡くなるまでを読み上げました。
今回は合戦よりも兄弟の愛憎を中心に描いた内容で、わずか13分ほどの高座でしたが堪能しました。
琴柑さん
最近よく聴く『山内一豊の妻』(出世の馬揃い)の一席。
琴柑さんのハッキリとした口調で聴く『山内一豊』はまた格別!
それにしても最近は『山内一豊の妻』ブームなのでしょうか?
梅星さん(前席)
ネタ下ろしと言っていましたが、まずこの断りはいただけませんねぇ…
案の定、登場人物の名前を間違えてしまったり・・・
かなり感動的な物語だけにちょっと残念です
華柳師匠
「寄席演芸年鑑」(東京かわら版刊)の“フリーの演芸家”の項に出ている華柳師匠。
普段、なかなか高座を拝見する機会がないだけに、「一度は聴いてみたい!」と思っていました。その機会を作ってくださった梅星さんに感謝!
1991年まで芸協に所属されていたようで、調べてみると「三代目桂三木助」門下から「七代目春風亭小柳枝」門下を経て「六代目春風亭柳橋」門下という、錚々たる経歴の師匠。
桂伸治師匠と同じ出囃子“外記猿”で登場。
お世辞の上手い人という小噺だったので「ちりとてちん」かと思ったら、いきなり「親子の情(じょう)」という言葉を振って『子は鎹』へ。
飄々、淡々とした流れの中にも登場人物の描き分けが素晴らしく、また客層が中年層以上だったこともあり“玄翁”という言葉も違和感なく受け入れられていました。
“円熟”とか“枯れた芸”という言葉がピッタリの華柳師匠でした!
梅星さん(後席)
もうまもなく夏至。夏本番を前に早くも「怪談」です。
ただこの『雪女』という怪談は、「四谷怪談」・「皿屋敷」・「牡丹燈籠」といったおどろおどろしいものではなく、雪女を見たことを喋ってはいけないと言われていた巳之吉が、妻になったお雪にうっかり喋ってしまったことから殺されそうになるものの、子供のためにお雪が姿を消すというもの。
身の毛もよだつ、ではなく、ちょっと人情噺に近いような物語でした。