演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

09/06/07 第7回 一凜托生の会(上野広小路亭)

2009-06-07 | 講談協会
田辺銀冶…『寛政力士伝 越の海勇蔵』

神田山緑…『左甚五郎 東下り』

田辺一凜…『山内一豊の妻』

桂文月(ゲスト)…『青菜』

《お仲入り》

田辺一凜…『太陽のアーティスト 岡本太郎の生涯』

いきなりですが、アタシ、普段は湯船に浸からずシャワーだけで済ませています。
しかし、今日は日中買い物に出たのですが、あまりの暑さに広小路亭に行く前に、春日駅前にあるに入って来ました
体調を考慮して阪神欲…半身浴にしたのですが、イヤーッ気持ち良かったなぁ
『薬草湯』『座り風呂』『電気風呂』とあって全て試してみましたが、店を出た時には体がサラサラ&ポカポカ
で、このまま都営大江戸線で二ツ目…2つ目の『上野御徒町』下車。
ところが広小路亭に着くなり、汗がドバーッ!!
結局開演ギリギリまで汗が引かず、持っていた手拭いはビショビショ!!

銀冶さん
前回に続いて、姉弟子のお手伝い。
谷風梶之助に雷電爲右エ門をも稽古で負かした勇蔵。
向かって行く時の、
『行くぞーっ、この“泥棒野郎”!』
なんで“泥棒野郎”なのかはわかりませんが、ツボにハマってしまいました

山緑さん
『東下り』と言っていましたが、“竹の水仙”でした。
甚五郎と宿屋の主人の口調が似ていたのが残念。
女房には弱いが甚五郎には強いという性質を出せたら良かったのに…

一凜さん(前席)
例によって今日の出演者を紹介した後、『山内一豊の妻』すなわち『出世の馬揃い』へ。
この読み物、「講談協会」と「日本講談協会」とで聴き比べてみると、「講談協会」の方は一豊と馬喰のやり取りが省略されるんですね。
で、一豊と千代のやり取りに重点が置かれています。
※神田香織…講談夜席
※一龍斎貞弥…前座勉強会
一凜さんでは初聴きの『出世の馬揃い』、これで9人目。
(神田松鯉先生・神田陽子先生・神田紫先生・神田香織先生・神田山吹先生・日向ひまわり先生・田辺一凜さん・神田きらりさん・一龍斎貞弥さん)
同じ読み物でもそれぞれの個性や演出があって、何度聴いても飽きない読み物ですな!

文月師匠
一凜さんが入門する前から親交があるらしく、真打の師匠がゲスト出演ということで一凜さんも『ワーイ!感謝多謝です。』(プログラムより)
上野広小路まで自転車で来たという文月師匠。
夕方になって暑さも落ち着き、快適なサイクリングのはずが東大前でパンクしたとか!
『昔から東大とは合わないんですよ!』
雨なら「笠碁」と予想していたのですが、今日のような天気にピッタリな『青菜』
植木屋と女房が初めて会った場所、というあまり聴いたことがない内容も入って楽しい一席でした!

一凜さん(後席)
『落語は季節感があっていいですね。それに比べて講談は“冬は義士、夏はお化けで飯を食い”というくらいで…』
ちなみに一凜さんは、自宅前が墓地なので怪談はあまりやりたくないそうで…
新作というので何を持って来るかと思ったら、『岡本太郎』でした
途中、「なぜ、今、岡本太郎なのか?」の説明では、自宅に“太陽の塔”の置物があり、「これを講談に活かせないか?」ということで作ったそうですが、
「グラスの底に顔があったって、いいじゃないか!」なら
「釈台の上に“太陽の塔”があったって、いいじゃないか!」
と構想していたものの・・・
「飯田橋の駅で、持って来るのを忘れたのに気付きました…」
岡本太郎氏独特のしゃべり方や顔、手つきを真似しての渾身の一席。
(それにしても小学一年生の時から、あのしゃべり方をしていたのか???)
よく知られている人の生涯は、話に引き込まれますなぁ



客席最前列に落ちてました。
おそらく昼席の翁家喜楽先生からの“お土産”だと思います
コメント (2)
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