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演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

09/02/08 田辺駿之介緊急講談会(本牧亭)

2009-02-08 | 講談協会
一龍斎貞鏡…『柳生二蓋笠』

田辺一乃…『勝麟太郎物語』

田辺駿之介…『山田長政 シャム遠征記』

《お仲入り》

田辺駿之介…『遠藤実物語』


今日は「広小路亭⇒本牧亭」を予定していたのですが、広小路亭の番組表を見て…(以下自主規制)

東京かわら版を見て知った駿之介さんの会。
前講で貞鏡さんが出演とあっては行かない訳にはイカンでしょ!
まっ、“本末転倒”かもしれませんが…
開場より15分ほど遅れて本牧亭に到着すると一乃さんと貞鏡さんが木戸番。
で、中に一歩踏み入れて驚いた!
ぎっしり超満員!
1日の「前座勉強会」の時、貞鏡さんに予約をお願いしておいたのですが、一番後ろの席に座っても“正座”も“あぐら”も“立て膝”も“体育座り”も“お嬢さん座り”もできないありさま
なんたって、あの本牧亭に40人ですからね!
しかも一乃さんも貞鏡さんも“お膝送り”をしないんだもん…
“中腰”で何とか…という状況だけに、いっそ“立ち見”でも良かったかな?

貞鏡さん
柳生但馬守宗矩の三男で、柳生十兵衛三巌の弟「柳生飛騨守宗冬」(通称:又十郎)の読み物。
所々言いよどむ場面はありましたが、やはり口跡や間などは貞山先生の教えを彷彿させる一席。
アタシは女流の方でも、武芸物といった硬派な読み物が大好きですから、これからの貞鏡さんに期待大です

一乃さん
これは昨年11月の「前座勉強会」でも聴いた読み物。
本を読みたいが買う金がない勝麟太郎に対し、何とか本を読ませてあげたい書店の主人や、仙台の本好きの商人の心温まる一席でした。

駿之介さん(一席目)
静岡出身の駿之介さんが、郷土の偉人である「山田長政」にスポットを当てた一席。
朱印船でシャムに渡る道中の言い立てはお見事でした!

お仲入りの時に屈伸などで体をほぐしました
そうでもしなければ、この体勢で2時間は厳しいです・・・

駿之介さん(二席目)
昨年の12月6日に亡くなった、作曲家の遠藤実先生の実録物。
平成15年には遠藤先生ご自身にも聴いていただき、「良くできているね!」とお褒めの言葉も頂戴したという創作講談。
国民栄誉賞を受賞された遠藤先生も、東京・向島に生まれながら戦争のため新潟県西蒲原郡内野町に疎開し、そこでの苦労は涙なしには聴けません!…って、実際には涙は出ませんでしたが・・・
歌手を志し、再び東京に戻ってからの活躍は周知の通り。
橋幸夫・島倉千代子・舟木一夫・小林旭・千昌夫・森昌子といった、戦後の歌謡史を彩る数多の歌手を輩出した遠藤実先生の生涯。
まだまだ続きがありそうで、この後に期待を持てる高座でした!