エムのたわごと

年相応に病気になり手術、化学療法(抗がん剤)に放射線治療。
今は薬の副作用と仲良く暮らす日々の日記をのんびりと・・・。

道具・・・ユニバーサルデザイン

2010-05-31 | ときどき日記

時間に追われながら夏が近づきます。
あいかわらず、手も足もストを起すので油断なりませんが、
なんとか体力と気力の温存に努力してきました。


久しぶりに、
時間を気にせずゆっくり夕食。
炊き立ての御飯に熱々の味噌汁。
もうそれだけで充分、オカズなんて要らないくらい。
あえて並べるなら、
美味しい漬物、美味しい焼き海苔(味付け海苔じゃないほうが好き)。
そして美味しい醤油。

話が逸れました・・・

五感を解放して家ごはんを楽しんでいる最中に、
あらら・・・と気付いたことがあります。

それは、手元の箸の使い心地です。
数年前に、渋谷のデパートの物産展で買った木曾ひのきの箸。
買って帰って使ったら、とても手に馴染んでしっくりくるので、
翌日、また同じものを買いに行った箸です。
決して高価なものではなく、むしろ廉価でした。
まだ発病前のことです。

いま、
副作用で痛みと痺れに悩まされているわけですが、
四六時中のことなので、普段は意識の外にあります。
しばらく慌しい食事が続き、
久しぶりにゆっくり食事中、my箸の使い心地の良さを再認識したのです。
軽く、四角い角が手の中にしっくりと納まります。

私の手は女性にしては少し大きめです。
小さすぎる箸では手が疲れますし、
男性用の箸だと副作用の手には重すぎます。
この箸が、今の私には最高の道具なのです。

どんな職人さんが作ったのか知る由もありませんが、
まさか病人の手に合わせて作ったはずもなく。
たまたまこの箸に出会った私の手の役に立っているなんて・・・ね。


病人、怪我人、それぞれ抱えるトラブルには違いがあり、
必要な道具の意匠も機能も千差万別。
ユニバーサルデザインというものがありますが・・・
これはもう、言ってみれば最大公約数なわけで、
自分にぴったり合った道具に出会えるかどうか・・・
「努力」と「運」にかかっているような気がします。
どうしようもないですね。



さ、そろそろ、
足に優しく、お財布に優しい靴をまた探さなくては・・・。


百人百様の症状

百人百様の悩み

百人百様の痛み

そして百人百様のしあわせ・・・

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