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新・節約ランニング生活

2023年に引越してきました。ランニングで資金を貯め、それをベースに大会参加します。当面の目標は「古希サブ4」です。

函館マラソン完走記-番外編

2025-07-03 21:54:07 | マラソン大会
7月3日(木) 晴れときどき曇り

函館マラソン完走記の番外編です。フィニッシュ後の、非常に難儀したジジィ行動録となっております。

***完走記-番外編***

フィニッシュ後、ゼッケンのチップを自分で外して返却、汗拭きタオル、ペットボトル、メロンをもらってフィールドの芝生に倒れ込んだ。メロンの美味しさが沁みた。でも、そのあとフィールド内で横になっているうちに気持ち悪くなってきた。それに少々便意が…

こりゃまずいと思ってあわてて競技場を出て、おもてなしスペースの一番混んでいないブースでさっさとお米をゲット、がごめ汁と函館牛乳のサービスはパスした。

手荷物受け取りのため廃校の体育館に行き無事自分の荷物をもらったが、これが重くて歩くことさえ苦労し、10分以上かけてようやく体育館の外に出た。とぼとぼ歩いて空いていたトイレに入りとりあえず「大」問題を片付けた。

テニスコート脇で着替え始めたが、途中でまた気分が悪くなって何度か小休止。汗が出ないので脱水気味なのかと、もらった水や持参のお茶などを飲んだ。それでも足りず近くの自販機でキレートレモンを購入、この酸っぱさが好きなのでこれは助かった。

それでも着替え後に30分以上横になって快復を待った。幸い電車の時間までは余裕があった。

結局、会場をあとにしたのが14時過ぎ、フィニッシュ後1時間以上休んでいたことになる。事前の計画では、ここから30分ほどかけてJR五稜郭駅まで行って15:15発の函館ライナーに乗るはずだったが、歩いて行けそうになく競技場の外でタクシーを拾って乗車した。

節約ランナーがタクシー利用とはお恥ずかしい限りだがこの際仕方がない。運転手さんからは優しいお声をかけていただきありがたかった。以前、札幌の道マラのあとでタクシーを利用したら「迷惑だからマラソン絶対反対」と言われたのと雲泥の差。

五稜郭駅には着いたときに14:25発の函館ライナーがまもなく来ることがわかり、改札を抜けてすぐに乗車したが座れなかった。新函館北斗駅に着くと、予約済みより1本早い新幹線に乗れる時間だったが、休憩するために1時間ほど駅前にいた。

脱水気味の症状が続いていたため、コンビニで函館ガラナを買って飲んだら少し気分が収まった。食欲も出てきたため昨日買ってあったアンドーナツを駅待合室のコーヒー自販機のカフェオレと共に食べた。このカフェオレ、自販機にしては非常に美味しかった(200円)。

はやぶさ32号の発車時刻が近づいたため、駅構内に入り自販機で北海道限定のリボンナポリンを買ってから予約した席に座った。どうやら函館ガラナとリボンナポリンで脱水症状から快復できたようだ。やはり道産子の血にはガラナとナポリンが合う(諸説あります)。


はやぶさ32号は定時に発車した。30分ほど経って青函トンネルに突入したが、ここでアクシデント発生。脚を組み変えようとしたところ左のハムストが思いっ切り攣った。これが強烈な痛さで全く動かすことができなくなった。

必死に痛みが引くのを待ったが、今度は右ハムストが攣った。両脚が攣って下半身が全く動かせなくなり石像のようにただ固まっているだけ。そのうち身体中から冷や汗がどっと噴き出してきた。

私は3列シートの窓際、つまりA席だったが、B、C席が八戸まで空いていたのは不幸中の幸いだった。誰かに見られたら「固まったままアブラ汗をダラダラ流している変なジジィがいる」と通報されたかもしれない。

右手を動かしてハンカチを取り出し、とりあえず顔と腕の汗を拭いた。たちまちハンカチはびしょ濡れ。ズボンにも汗染みができてカッコ悪いのなんの。それでもじっと痛みが引くのを待って、10分ほど経った頃だろうかようやく痛みが引いた。八戸駅からの乗客が隣席に座ったときには何事もなかったかのように装うことができた。

今日のタイムは応援ナビからすぐに確認できたのだが年代別順位がわからないので、何度もランナーズアップデートにつなげようとしたのだが、東北新幹線はやたらとトンネルが多いせいか反応が悪くてさっぱりわからなかった。それもあって、盛岡から先はすることもなくウトウトしていた。

大宮で寝過ごす危険もあったが、その頃には覚醒して、無事大宮で上野東海ラインに乗り換え、そのまま戸塚まで行き横須賀線、江ノ電と乗り継いで21時50分頃家に着いた。長い一日だった。久し振りの鎌倉は、北海道で約3週間過ごした身には暑くてたまらなかった。

2025函館マラソン、昨年の問題点がことごとく解決され実に素晴らしい大会だった。運営にあたった関係者の皆さんや声援してくださった沿道の皆さんには心より感謝申し上げたい。また出ます。

なお、家に帰ってから年代別順位を確認したところ、一般70歳以上男子の部で1位でした。涙が出そうなほどうれしかったです。

***反省会へと続く***

今日は歯医者に行く日なので、9時過ぎに出発して鎌倉駅方面に50分ほど歩いて行きました。ついでに知人の写真展も見てきました。

歯医者の終わった後、東急ストアで崎陽軒シウマイ弁当を買って、またトボトボ歩いて帰宅。往復約10kmだからラン換算7kmとします。

ウォーキングのみなのに暑くて汗だく。疲れて午後はランニングを止めて家で溜まった録画を消化。主に、将棋NHK杯と笑点です。

大学時代の研究室のスタッフが函館にいるのですが、北海道新聞の函館マラソンの結果欄に私の名前が出ていたとそのページを送ってくれました。うれしいですな。来年は函館で一緒に飲もうと返信しました。来年も出ますよ、多分。

ラン資金    -161742円
月間走行距離        35km
年間走行距離       1876km
コメント (3)
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函館マラソン完走記-その2

2025-07-02 21:22:55 | マラソン大会
7月2日(水) 曇りときどき晴れ一時雨

函館マラソン完走記はさらに続きます。20km付近からフィニッシュまでです。

***完走記-その2***

21km -
22km 1h54m02s 10m15s
23km 1h59m02s 5m00s
24km 2h04m08s 5m06s-
25km 2h09m22s 5m14s 25m35s

漁火通を淡々と進んだ。海沿いの平坦でまっすぐなこの道は本当に気持ちがいい。石川啄木もこの砂浜で泣き濡れて蟹と戯れたのであろうか。

中間点付近だったと思うが、前に抜かれた同年代ランナーを抜き返すことができて、おそらく2位以内に浮上したのではと思った。ひょっとすると現時点では一般男子70歳以上の1位かもしれないが、順位はネットタイム優先なのであまり期待し過ぎるのもよくないなと自分の走りに集中することにした。

22kmを過ぎると漁火通が終わり少し内陸に入る。そして函館市電を見ながら左折して谷地頭方面に向かう。この付近はずっとハーフのランナーと同コースだった。どういうわけか彼らの方が何だか楽しそうなのだ。もともと函館マラソンはハーフで始まった大会なので、ハーフに親しんでいるラン愛好家が多いためだと思う。

彼らはあと10kmほど走ればフィニッシュし、飲む気があれば生Bも飲めるのに対し、ワシらフルのランナーはあと20km弱走らにゃいかんのである。かなりうらやましく感じてしまう。

谷地頭(やちがしら)の市電終点へ向かう道はかなりの下り坂で、その坂の終わりに第三折り返しがある。この坂の上に来ると折り返し後の上り坂が一望できてしまうため「ああ、また坂かよ」と普通は思うのであるが、私は3回目の函館マラソンなのですでに織り込み済み、ズンズン下って折り返し、またズンズン上るのであった。

かつて札幌市電に親しみ、現在は、市電に毛が生えたような(失礼)江ノ電に親しんでいる私にとって、函館市電沿いのこの道にはなかなかのシンパシーさえ感じるのであった。

第三折り返しの手前が25km地点、時計を押してはみたものの速いんだか遅いんだか頭がバフンウニになっていて計算不能。まあ体感的に一定ペースなのであろうと判断した。

26km 2h14m37s 5m15s
27km 2h19m33s 4m56s
28km 2h25m02s 5m29s
29km -
30km 2h35m08s 10m06s 25m46s

上り坂の途中からまたハーフのランナーと再合流して一緒に市街地を目指す。沿道の声援も次第に多くなってきてにぎやかである。ただ暑くなってきて何だか日差しも出てきたぞ。このあとにクライマックスのともえ大橋が控えるのかと思うとやや気が重くなった。

今年から暑さ対策のためシャワーステーションが何箇所か設けられていて、浴びたい人はその下を通過すればいいのだが、路面が水たまりになっていて水は浴びたいがシューズが濡れるのは嫌という人は敬遠することになる。私も1箇所だけしか利用しなかった。思うに、シャワーではなくミストにすればいいのでは。提案してみようっと。

その他、かぶり水コーナーも随所にあって、中学生(?)が柄杓で水をかけてくれるのだが、かけ方が容赦ない子もたまにいるのであまり近づかなかった。頭にかけてほしいのだがウェアにはかけてほしくないのだ(わがままなランナーです)。

来た道を戻るようにしてコースは約28km地点で左折して函館港の方へ向かう。市電の線路を横断し高砂通りのところでハーフのランナーとはお別れだ。ハーフはフィニッシュまであと1kmちょっと、フルは恐怖のともえ大橋がまだ控えているかと思うと、このままハーフのランナーに混じってフィニッシュに向かいたい誘惑にかられた。しかし、ともえ大橋あっての函館マラソン、あと12kmほどを馬力かけて走ろうじゃないのと無理やり自己洗脳する古希(後期ではない)高齢者であった。

31km 2h40m44s 5m36s
32km 2h46m09s 5m25s
33km 2h51m28s 5m19s
34km 2h56m33s 5m05s
35km 3h01m59s 5m26s 26m51s

ともえ大橋の前座として出てくるのがJR跨線橋である。こいつもなかなか厄介な存在であり、その単調な上り坂が肉体的にもメンタルにもダメージを与えるのだ。いつの間にか晴れ、降り注ぐ日差しを遮るものも皆無。辛いがあと12km、いつも練習するマイ周回コースを6周程度だから、頑張れ自分と思うしかない。ああ、やっと跨線橋の下りに入れた。

下りに入れたのもつかの間、眼前に見えるともえ大橋の高さよ。そこへ行くために右折して橋の入口に向かうのだが、この遠回りもメンタル的にやられてしまう。ヒーコラ言いながらともえ大橋入口到着、そこには給食所があってお菓子とコーラが置かれていたので、コーラを少しだけもらった。

昨年はともえ大橋入口でもそれほどの疲労感はなかったのだが、今年はここまで飛ばし過ぎたためと思うがかなりのダメージだった。坂の入り口で前方を見ると気が滅入るので、前を見ずに前方2m以内だけを見つつひたすら脚を動かす作戦である。

ワシはただ走るだけの機械である、何も考えずに脚だけを動かしていればいいと言い聞かせた。初音ミクちゃんがボーカロイドならばワシはランドロイドなのだ。

周りの3人に1人は歩いていた。そこを必死こいて脚を動かすランドロイド。頭をよぎるBGMは初音ミクちゃん、と言いたいところだが、なぜかセイコーマートのテーマソング「ようこそ」なのであった。

道民のオアシス・セイコーマート(略称セコマ)に入ると必ず流れているのでどうやら私もすっかり刷り込まれてしまったらしい。「モッグモグ美味しいね 楽しいごはんで元気も満タン ぎゅっとぎゅっとあなたと セイコーマートへさあ行こう レッツゴー!」 ワシにも立派な道産子魂が戻ったようじゃ。

ともえ大橋はかなり高いところを通るため景色がよく見える。ただ、係留してある摩周丸も、その先にある緑の島も見えるものだから、ああ、あの先まで行って折り返すのかと絶望的な気分にさえなる。

しかも、ともえ大橋にはなぜかアンジュレーションがあって緩やかながらアップダウンの連続なのだ。最初と最後の上り下りは仕方がないにしても、それ以外は平坦にしろよ、設計ミスだろ!と言いたくなってくる(暴言です、すみません)。

しかし、進むしかない。なぜなら私はセコマ系ランドロイドなのだ。♪モッグモグ美味しいね 楽しいごはんで元気満タン…

さて、摩周丸が近づき、そして通り越してあとは緑の島攻略だ。おっとその前に立ちはだかるのは「お太鼓橋」(正式名称不明)だ。このわずかだが急な起伏が後半の疲れた脚には辛いのである。そしてレンガ倉庫群の前には多数の観光客がいるため、誇り高きランナーとして歩くなんぞ許されない雰囲気だった。

レンガ倉庫群を抜けて右折してコースは「どっく前」へ向かう。そこを折り返せば35kmのはず、頑張れランドロイド。

ようやく第四折り返しを過ぎて35km、時計を押しても全然ペースが計算できず、ただただ走るだけだった。脚が辛くてペースは落ちているはずだが、はっきりした失速ではないことだけが望みをつないでいた。

36km -
37km -
38km 3h18m26s 16m27s
39km 3h23m54s 5m28s
40km 3h29m17s 5m23s 27m18s

36km付近の緑の島に上陸。ここには昨年の苦い思い出の冷やしラーメン給食がある。冷やしラーメン自体は好きだが、昨年のタイムロスを思い出して、無視して通過した。断腸の思いだが、昨日塩ラーメン食べたじゃんと心に言い聞かせた。

その意志の強さで、あとは競技場へ戻るのみである。また「お太鼓橋」を渡り、しばらくするとともえ大橋の逆走だ。右に昨夜泊まったホテルが見え、左には摩周丸、いい風景だ。タイムはもはやどうでもいいのだが、とにかく後悔しないようにベストを尽くすのみ。

厳しかったともえ大橋の逆走を何とかクリアして下ってUターンした。ともえ大橋を走り切ったので、何となく「もう坂はない」と勘違いしていたため、続く跨線橋が見えたときには、そうかヤツがまだ残っていたかとガックシ。記憶力もどこかに飛んで行ってしまったようだ。

41km 3h34m25s 5m08s
42km -
Finish 3h40m47s (6m22s)

跨線橋をエッチラオッチラと上り、ようやく頂点に着いたときはさすがにホッとした。本当にこのあと坂は全くないのだ。

跨線橋を降りて再びハーフのコースに合流したが、まだ走っている人がいる。距離はともかくキロ10分ペースで約3時間半も走っているとはある意味すごいことだ。

残り約1km、あとは道なりに行き、右折してから左折すれば競技場だ。この最後の1kmが意外にあっさりしているのが函館マラソンの特徴だ(個人的感想です)。それが頭にあるので、身体全体は非常に辛いけれど何とかモチベーションを維持できた。

競技場に入り、前方にフィニッシュゲートが見えたときはさすがにうれしかった。微妙にラストスパートをかけてフィニッシュ。時計を止めたが、途中の操作ミスで妙なタイムを示していた。でも43分切りの目標達成は間違いない。

***番外編へつづく***

今日もマイ周回コースを14km走ってきました。気温30℃程度だったと思いますが、暑熱順化できていないため汗ダラダラ。キロ7分に近い遅さであっても走らないよりはマシとのスタンスで続けます。

ラン資金    -162283円
月間走行距離        28km
年間走行距離       1869km
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函館マラソン完走記-その1

2025-07-01 21:53:58 | マラソン大会
競技場を出て北の方に右折したところにある交差点でトップランナー集団が一瞬見えるのだが、私の全力疾走よりも速いことにたじろいでしまう。そりゃそうだ、彼らは時速約20km、こちらはせいぜい11kmなのだから。

この付近は繁華街のため沿道の声援も多くて盛り上がっていたが、幹線道路を塞いで迷惑をかけているわけで、地方都市を走る時はいつも気が引けてしまう。これが東京都心ならば地下道や歩道橋が多いのであまり気にはならない。

以下、1km毎にタイムを書く。左から、距離、スプリットタイム、1kmラップタイム、5kmラップタイムの順とするが、後述のように途中で時計の押し忘れがあったため、あとで公式計時をベースに補正した数値である。したがって、今回は、時計は押したものの走っている間はタイムをほとんど意識しなかった(できなかった)。

ロス 1m31s
1km 6m39s 5m08s
2km 11m43s 5m02s
3km 16m45s 5m02s
4km -
5km 27m05s 10m20s 25m34s

混雑は早いうちに解消され、周りも同レベルのランナーばかりのため走りやすい。1km表示で時計を押すと6分40秒前後であった。ロスタイムを引けば5分10秒弱、思った通りの入りなので安心した。

2kmを過ぎてタイムチェックすると11分40秒ほど。スタートロスを考えると少し速すぎるかなと思ったが、周りのペースに合わせた。このコースでは9km付近まで大きなアップダウンはなく無風だったため「巡航」を意識して走った。

ハーフとフルのランナーが同時に走るため、原則としてフルは左、ハーフは右を走るようにアナウンスされていたのだが、あまり守られていないようだった。かくいう私もついつい右側を走ったりしていたのだが。

3km通過が16分43秒、この1kmを約5分と速めなので少々心配になった。それというのも湿度が高いのか気温の割りに汗が多くなってきたのだ。自重すべきなのか迷ったが、それほどのオーバーペースではないのでペースは維持した。

4kmを見落としたため次の5kmでタイムチェック。27分なのでロス分を引けば25分半、5km26分が設定ペースなので30秒ほど貯金ができたわけだが、前半の貯金は後半の借金につながるとの「マラソンの法則」もあることだし、不安はあった。

6km -
7km -
8km -
9km -
10km 52m57s 25m52s 25m52s

5km地点で痛恨のミスを犯した。ラップを取るつもりが時計を止めてしまったのだ。それに気づいたのがかなり経ってからというのも痛かった。

しかも1km走ったら押そうと思ったのだが、7kmの表示を見落とすという三重ミスのぼけ老人。

もうどうしていいやらわからんのでとりあえず8km地点で時計を動かし始めたが、2km分に相当する10分強がカウントされないことになった。つまり、ネットタイムを知るには10分強を足してロスタイム1分半を引くという面倒な計算をしなければならない。すでに暑さでボーっとしている頭には偏微分方程式を解くくらいの難題なのであった。

さらに、9kmの表示も見落とした。こうなると、もう時計は見ずに行こうと思った。ただ、記録するためだけに1km毎に時計は押すようにした。

8km過ぎで折り返すハーフのランナーに別れを告げて、我々フルランナーは直進して空港方面を目指した。ここはやや上りになっているのだが、まだ前半のためにそれほど気にならなかった。

給水所はこれまで頻繁にあり、少しずつ水分補給したが、あとで考えると不足気味だったようだ。10km付近でフルの第一折り返し。ここで初めてスポンジが出ていたのでありがたくもらった。スポンジは捨てずに手に握りながら走り、給水所があれば水を沁み込ませ、次の「給スポンジ場所」でスポンジ自体を交換した。いつでも顔や首筋を拭けるのは気持ちがいい。

10kmの手前辺りだったか、70歳以上クラスのランナーに抜かれた。背面のゼッケン番号である程度わかるのである。陸連登録ランナーはゼッケン番号が異なるが、一般とはクラス分けされているので気にすることはない。

ただ、この大会は、エリート以外はネットタイムで順位が決まるため、必ずしもフィニッシュ順がそのまま順位にはならない。スライド区間が多いので順位を知るために前方走るランナーのゼッケン番号を確認していたが、今のところ一般男子70歳以上では3位以内以内を走っているようだった。

コースは第一折り返しのあと第二折り返しに向かう。坂が多いがまだそれほど気にならない。ただコースとしては寂しくて早く海を見たいなと思いながら走った。

11km 58m00s 5m03s
12km 1h03m12s 5m12s
13km 1h08m30s 5m18s
14km 1h13m36s 5m06s
15km 1h18m37s 5m01s 25m40s

1km毎に時計は押すものの、前述の押し間違いのせいでペースが計算できない。自分の感覚を信じて巡航するだけである。今、上記タイムを見るとやはり少し速過ぎだ。函館マラソン特有の後半のアップダウンを考えればもう少し遅めでよかったと思う。

第二折り返しを過ぎてから1kmほどで15km地点。タイムは気にしていない。もう少しで湯の川温泉の横を通るのだが、ここは例年大声援があるところなので、それを楽しみに走った。

時々涼しい風は吹くのだが、じりじりと暑さの影響が出てきた。海沿いになれば風の影響で楽になるのではと期待しながら進んだ。

16km 1h23m51s 5m14s
17km -
18km 1h33m43s 9m52s
19km 1h38m52s 5m09s
20km 1h43m47s 4m55s 25m10s

18km付近でハーフのコースに合流した。ハーフの約8km付近なのだが、まだランナーが多数いて、当然遅めの人たちなのでぐいぐい抜ける。申し訳ないがそれでモチベーションを上げることになる。

湯の川温泉街の応援団の横を、手を振りながら通過。歌って踊って旗振っての応援団がいるのだが、私が通過した時はちょうど小休止の時だったらしく少々寂しかった。それでもきれいどころに手を振るジジィ約一名。

ようやく海沿いに入った。ここは国道278号線、通称漁火通だ。漁火とはご存じの通りイカ漁に使う灯火だが、今年は稀に見るイカ不漁のようなのは残念だ。森町名物の駅弁の王者・イカメシの原料も輸入ものなのだそうで時代は変わったものだ。

海風に期待したがあまり恩恵はなかった。何だか暑さが厳しくなってきて心配である。相変わらずスポンジ作戦を継続していたが、もう少しスポドリを摂るべきであった。なお、函館名物を含めた給食所はあるのだが、昨年の「冷やしラーメンに目が眩んだタイムロス」があるため全行程通じてバナナを1回いただいたのみだった。

20kmを通過。まあまあ順調にきているとは思っていたが、今タイムを見ると下り坂気味だったとはいえペース上げ過ぎですな。後半のアップダウン、気温上昇を考えれば自重したかもしれないが、時計操作ミスのため正確なタイム把握ができなかったことが、よかったのか悪かったのはわからない。
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函館マラソン完走記-そのゼロ

2025-06-30 21:53:19 | マラソン大会
6月30日(月) 晴れときどき曇り

函館マラソンの完走記を書き進めます。まずは「そのゼロ」と称してスタート前の経緯などを備忘録代わりに書きます。土曜日の記事とかなり重複していることをお許しくだされ。

また、写真がないことも許されんことを。

***完走記-そのゼロ***

まずはマラソン前日から。今回は札幌から鎌倉に戻る途中でマラソンを走るため、JRの札幌-鎌倉間の乗車券及び道内特急と東北新幹線の指定席券を買っておいた。

特急券を安くするために、東室蘭から森までだけ購入、他の道内ルートは各停を使う方針である。800円ほどしか節約できないのだが。

早朝06:24に苗穂駅を出る各停があるため、5時に起きて準備開始、6時少し前に家を出た。徒歩約20分で苗穂駅に到着、無事に予定の電車に乗れた。

それから延々と約2時間半揺られて東室蘭駅に到着した。混んではおらずのんびりと車窓風景を楽しめるので全然飽きることはなかった。それにしてもこの時間に各停を利用するのは中高生がほとんどで、彼らの「生態」を見るのはなかなか興味深い。

東室蘭09:16発の特急北斗48号(臨時便)は5分ほど遅れて到着。それに乗り込んで森までの噴火湾3/4周の行程を楽しんだ。私見だが、室蘭と森の間にフェリーを復活すればかなりのショートカットとなるので需要があるのではと思う。確か昔は森蘭航路として運行されていたはずだ。

森で途中下車して親戚の家まで歩いた。日差しが強くて暑い。明日のマラソンがここまで暑いとかなり厄介ではと思った。

森から函館に行く電車の発車時刻まで1時間ほどしかなかったので、玄関先でご挨拶してすぐに辞する予定だったのだが、引き留められて「函館まで車で送るから」と言われてはそのお言葉に甘えるしかない雰囲気になり、豪華な昼食に加えてお土産にカボチャ焼酎までいただいてしまった。森町といえばイカメシだが実はカボチャの産地としても有名である。

夕方、森から函館の千代台公園まで送ってもらい、無事参加賞受取コーナーに到着できた。参加賞としてタオルとサイコロキャラメルを受け取った。すでに参加者がかなり集まっていてマラソン前日の高揚感で満ちていた。

そこから函館市電で函館駅前に行った。函館市電に乗るのは初めてだった。Suicaも使えるのだがあえて整理券を受け取って現金払い、千代台公園から函館駅前まで230円だった。市電はランナーで無茶混みだった。

駅前から少し歩いて東横イン函館朝市前にチェックインしてホッと一息。夕食のために外に出て昨年も行ったラーメン店・津つ井軒に入って、塩ラーメン+ライスのカーボパーティ。計1030円だった。私の他には客2人のみ、穴場である。

ホテルに戻る途中で駅のコンビニで明日の朝食を調達。朝から鰊みがき弁当でもいいかなと思ったが、残念ながら売り切れていたので、おにぎり、菓子パン、バナナなどにした。なお、東横インは無料の朝食があり、マラソン当日は6時から利用できるのだが、行列になるので回避することにしたのだ。

部屋に戻って明日の準備。ゼッケンを付けたランシャツなどを並べて忘れ物がないかチェック、準備が完了してからシャワーを浴びて就寝。

さて、マラソン当日が明けた。5時に目覚ましをかけたが、その前に目が覚めてしまった。曇り空で気温も思ったほど高めではない。ウェザーニュースやtenki.jpの予報は外れ気味、WindyやGPVの方が朝の時点では正しかったようだ。

朝食は昨日買っておいたおにぎり、卵サラダパンなど。バナナとゼリーはレース前に摂る予定である。ウェアを着て荷作りをしてから7時過ぎに出発した。駅前にはたくさんのランナーがいて、シャトルバスを待つ行列も50mくらいできていた。もう少し早めに出た方がよかったかも。

それでも頻繁にシャトルバスが来るので待ち時間は5分程度であった。乗って10分ほどで会場近くの道路わきで降ろされてそこから5分ほど歩く。公園内の芝生のところで上に着ていたものを脱いでランナースタイルに変身した。

手荷物預け方式が今年から変わり、まずハーフとフルで場所が分けられた。ハーフは昨年まで同様競技場内だがフルはプールの隣の小学校の体育館である。この小学校、確か凌雲小学校というかなり大きな校舎なのだが、どうも7年前に廃校になったようだ。函館のような中規模の都市であっても少子化のせいかどんどん廃校になるんですな。

その体育館に誘導され、館内を時計回りに1周してゼッケン番号別に並べられたカゴ台車に自分で置くようになっている。広いスペースなので昨年までのような混乱はなく、よく考えられたシステムと感じた。

荷物預けの前にバナナとゼリーを摂取したので、あとはあまりすることもない。スマホも預けてしまい写真も撮れない。もともと写真の少ない欠陥ブログなのだが、今回はほぼ写真ゼロという情けないことになってしまった。

グラウンド内に入ってストレッチなども終えてもスタートまで40分以上時間があったので、さっさと所定のブロックの中に入り前の方に陣取った。昨年の混乱を回避するため、今年からハーフとフルのスタート時間が統一され、速い順に、招待選手、ハーフA、フルA、ハーフB、フルB、…と並ぶ方式に変わった。私はフルのBブロックだ。

ここのフィールド内の芝生がフカフカして非常に気持ちがよく、ずっと寝転んでいたいほどだ。そこに体育館座りで待機するランナー諸君であった。

8時40分頃からエリートランナーたちがスタートライン付近に召集された。函館のハーフは高速コースとして知られているので、自己ベストを出したい選手が集まりやすく、有名どころも多数いた。

選手が集合してから開会式が始まり、委員長や函館市長の挨拶があった。函館市長はご存じ大泉洋のお兄さんである。何かふざけたことをいうかと期待したが通り一遍であった。まあ、ふざけるわけにはいかないだろうが。

招待選手の紹介などが終わってスタート時間が近づいた。天候は曇りながら後半は晴れて気温が上がり風も強くなりそうとのアナウンスがあったが、スタート時点ではそれほどの暑さは感じなかった。ただ湿度は高そう。

カウントダウンがあり、9時ちょうどにスタート。エリートランナーが一斉に走り出すのが見えた。やっぱ速いもんですな。それにハーフA、フルA、ハーフBが続き、いよいよ私のいるフルBの番になった。

昨年は、いくつかのブロックが同時に動き始めてしまったため大混乱だったのだが、今年はテープを張って順番を守らせていたため非常にスムースであった。ただ、その分スタートロスタイムも大きかった。

私は、手元の時計1分29秒(正式には1分31秒)でスタートライン通過し競技場のトラックを周り始めた。声援多し。トラックを半周ちょっと走ってから競技場の外に出た。順調に走って昼過ぎには気分よくここへ戻ってきたいと思った。

***つづく***

内地の暑さが約3週間北海道で過ごした人間に厳しく襲いかかり、ややグロッギー気味です。それでも少し身体を動かさないといかんと思って、午後その辺をユルユルと走ってきました。約4km程度ですが。

もう梅雨明けのようなものなので、早く暑熱順化して健康に夏を盛り切りたいものです。

今日で6月も最後ですが、何とか250kmはクリアしました。

ラン資金    -162367円(函館での前泊費用などを支出)
月間走行距離       252km
年間走行距離       1841km
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函館マラソンを走ってきました

2025-06-29 15:29:57 | マラソン大会
ネットタイムで3時間39分16秒と上出来でしたが、フィニッシュ後に気持ちが悪くてしばらく横になっていました。
詳細は後で。

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