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いやいやえん

2014年01月08日 | 絵本

いやいやえん
中川李枝子 さく 大村百合子 え
出版社:福音館書店

☆1998年に千葉の父から長男へ贈られたものです。
「ぐりとぐら」「そらいろのたね」でおなじみの大村姉妹の作品です。
一冊に7つのお話が入っています。
特に思い出深いページを紹介します。



(やまのこぐちゃん)

「あそぼうよ・・・・・・」
 こぐは、はしっていって、おとこの子
たちの手をひっぱりました。
「おすもうしようよ。」
「いやだい。くまとおすもうしたら、まけちゃうもの。」
 みんなは、手をうしろにひっこめてしまいました。
「ぼくがきたんで、はずかしいんだな。」
と、こぐはおもいました。


  こぐは、ちょうめんをだしました。くれよんをだしました。
はさみをだしました。
「へえ、なまえがよめるの?」
「うん、よめるさ。」
「へえ、ほしぐみみたい。」
みんなはすこしづつ、こぐにちかよってきました。
 こぐは大いばりで、
「やまのこぐ」とちょうめんにかきました。


「え、こぐちゃんがきたの?」
はるのせんせいのまえに、ちゃいろいくまの子どもが、わらっています。
「まあ。子ぐまのこぐちゃんだったの。」

(いやいやえん)

「ほらね。あたしのいうとおりだろ。
一じまで、すきなことをしておいで。
なきたけりゃ、おなき、けんかをしたけりゃけんかをするし、
ゆびをなめたけりゃ、なめていいんだよ。」
おばあさんはそういうと、へやのすみっこのいすにすわって、
あみものをはじめました。