新・瘋癲球人日記

野球をこよなく愛する瘋癲球人の日記

夏バテである

2005年08月31日 | Weblog
3週間ぶりにカイロプラクティック。
体を診た先生が
「夏バテが体に出ていますね」
ここ数日、自分でも感じていたことをズバリと言われた。
矯正ポイントのマークも前回(3ケ所)に較べてかなり多かった。
身体は正直だな(苦笑)。
まあ、いたわってあげよう。

落日のKKコンビ

2005年08月30日 | Weblog
巨人・清原が自由契約。
本人はまだ現役を続けたい気持ちが尊重されたようだ。来季はどこのユニフォームを着るのか?
同僚、桑田も最近のピッチングを見るに同じ道をたどりそうな気がする。
同世代としてはいささか寂しい。

大谷に光明

2005年08月28日 | 早稲田野球
ゲーム前、トイレに行こうと部室の前を通りかかると科学研究班の部員が何やら貼り出している最中。
見させてもらうと、投球動作の
(1)「動きだし」(2)体重移動加速期(3)体重移動減速期
のポイントを写真入りで解説した資料だった。
佐竹君、宮本君らのフォームを昨年と今年の写真が並べて掲載されている。
二人とも昨年に較べてフォームが変わったな、とは思っていたが、こうして具体的な形で見せられると説得力があるなあ。
その部員によれば、宮本君は(1)「動きだし」(2)体重移動加速期についてはマスター出来ているとか、
(3)体重移動減速期が出来れば「あと5km/hは早くなりますよ」とのこと。何とも頼もしい限りだ。

(早稲田スタメン)
9  前田将(3年 早稲田実 7)
4  上本(1年 広陵 4)
3  武内(4年 智弁和歌山 10)
7  田中幸(3年 宇和島東 25)
DH  松本(1年 千葉経済大付 31)
6  生島(1年 大阪桐蔭 34)
8  梁井(4年 早稲田実 24)
5  鴛海(4年 東福岡 5)
2  小林(4年 比叡山 2)
P  大谷(3年 報徳学園 1)
昨日のエラーのためか、相手投手が右のアンダースローのためかショートは生島君が先発。
梁井君がこれまでのDHではなくセンターの守備に入る。
キャッチャーは小林君。

(1回表)早稲田の攻撃
神奈川大学の先発はアンダースローの岩崎(3年 広陵)。
1番・前田将サードファウルフライ、2番・上本センターフライのあと3番・武内フォアボール。
4番・田中幸の4球目に武内二盗。田中幸フォアボールで一、二塁となるも5番・松本見逃し三振で先制のチャンスを逃す。
(1回裏)神奈川大の攻撃
早稲田の先発は大谷。
1番・小島(4年 藤沢西)をファーストゴロ、2番・江篭守(4年 鹿児島実)をサードライナー、3番・北村(4年 横浜)をサードゴロの三者凡退。大谷上々の立ち上がり。
(2回表)早稲田の攻撃
6番・生島、7番・梁井連続三振(前の回から3連続三振)、8番・鴛海レフトフライの三者凡退。
神奈川大学の岩崎の一瞬止まってみえるようなカーブなど緩急をつけ、コースをていねいについて来る投球に早稲田の打者は翻弄されている。
(2回裏)神奈川大の攻撃
4番・増淵(4年 作新学院)がライト前ヒット。5番・槙原(3年 広陵)が送ってワンアウト二塁。6番・大森(4年 日大藤沢)の当たりを名手・上本がまさかのトンネル....。一、三塁のピンチ。しかし、田頭(3年 盈進)をサードゴロ、8番・山田(2年 桐光学園)を三振で切り抜ける。
大谷、気合いが入ってきた。
(3回表)早稲田の攻撃
9番・小林ショートゴロ、1番・前田将ファーストゴロ、2番・上本センターフライ。
うまく岩崎投手に打たされている感じ。
(3回裏)神奈川大の攻撃
9番・小向(1年 中京大中京)ライトフライ、1番・小島ファーストゴロ、2番・江篭守をピッチャーゴロの三者凡退。
大谷らしいリズムが出てきた。
(4回表)早稲田の攻撃
3番・武内センターフライ。4番.田中幸初球を打ってライト前ヒット。これが早稲田の初安打。
しかし、5番・松本レフトフライ、6番・生島もレフトフライ。チャンスを広げられない。
(4回裏)神奈川大の攻撃
3番・北村サードゴロ、4番・増淵セカンドフライ、5番・槙原を見逃し三振の三者凡退。
大谷どんどん調子を上げる。
(5回表)早稲田の攻撃
先頭の7番・梁井の当たりがショートのエラーを誘う。8番・鴛海の2球目にエンドラン。サードゴロとなるも二塁には投げられず。ワンアウト二塁。9番・小林が三遊間を破って一、三塁。
1番・前田将は初球スクイズ。ピッチャー岩崎のホームへのグラブトスも及ばずフィルダースチョイス。先制する。
さらに2番・上本が送りバントでツーアウト二、三塁。3番・武内歩いて満塁。前の打席にヒットを打った4番・田中幸に期待がかかるもファーストファウルフライ...............。
(5回裏)神奈川大の攻撃
6番・大森、7番・田頭連続三振、8番・山田サードゴロ。
まだまだ余力はあるように見えたが、いいイメージを残したまま、ここで先発・大谷は降板。
5回 被安打1 奪三振4 投球数61。
ストレートにまずまずキレもあり、カーブ、スライダーもよくコントロールされていた。
ひさびさに大谷らしい安定感のある投球が見られてうれしかった。
ストレートはもっとよくなるかな。


先発で好投した大谷投手

(6回表)早稲田の攻撃
「打てないねえ」の声がそろそろ観客席で聞こえはじめる。
そろそろ何とかして欲しい。
5番・松本センターフライのあと、6番・生島の代打、佐伯(3年 早稲田実)がセンター前へ抜けようかというセカンド内野安打。代走、萬谷(3年 栄光学園)。梁井がバントヒットで一、二塁。
いい攻めだ、と喜んだのも束の間、8番・鴛海セカンドフライ....。反対方向に打つ意識が強すぎたか?
9番・小林ライトフライ。
(6回裏)神奈川大の攻撃
この回から早稲田のマウンドは期待の左腕、山本。
ライトに大島が入り、ショートにはライトから前田将が回る。
今日もズシンと胸にひびくストレートを投げてくれるよな。
9番・小向ライトフライ。1番・小島はレフト左へのヒットと思いきや田中幸が後逸、三塁まで進まれてしまう。
2番・江篭守は平凡なレフトフライ。タッチアップから三走・小島がホームを突く。
レフト田中幸のボールをサード鴛海が中継。ホームへの送球はとんでないワンバウンド。
カット位置も曲がっていたし、送球も悪い。
何ともイヤな形で同点。
3番・北村は2-2と追い込んでから変化球で空振り三振。
山本が今日も安定した投球を見せてくれて安心した。ストレートは威力十分。変化球の制球がつけば鬼に金棒だな。
(7回表)早稲田の攻撃
1番・前田将ショートゴロのあと、2番・上本ライト前にポトリと落ちるヒット。続く武内の2球目に上本がスチールをしかけるもタッチアウト。武内ショートフライで結果的に三人で攻撃を終わる。
(7回裏)神奈川大の攻撃
早稲田は3番手、井上(3年 尽誠学園 17)。
4番・増淵に2-1と追い込みながらフォアボール。5番・槙原にバントを決められワンアウト二塁。6番・大森にもフォアボールで一、二塁。
代打の菊池(1年 厚木北)センターフライ、8番・山田レフトフライで何とかしのぐ。
(8回表)早稲田の攻撃
神奈川大は2番手、右投オーバーハンドの横谷(1年 日大藤沢)。
4番・田中幸ショートフライのあと、5番・松本がセンター左を抜くツーベース。
ここで代走は國府(2年 倉吉北)。続く途中からライトに入っていた大島(2年 木更津総合)はフォアボール。
ここで神奈川大は左腕の川畑(4年 東邦)にスイッチ。
右に代打かと思ったが、梁井がそのままバッターボックスへ。結果、サードファウルフライ。
最悪ランナーを進めたい.....。
8番・鴛海の代打、山岡がセンターフライでこのチャンスも生かせず。
(8回裏)神奈川大の攻撃
早稲田は4番手、中村展(3年 尽誠学園)。
いきなり9番・小向にセンター前ヒット。
ここで神奈川は1、2番が連続送りバントでツーアウト三塁。
終盤とは言え、明らかな送りバント2つでアウトを2つもらったのはラッキー。
3番・北村セカンドフライでチェンジ。
(9回表)早稲田の攻撃
途中からサードに入っていた北崎(3年 福工大城東 3)がセンタ-フライ。1番・前田将もセンターフライでツーアウト。
上本はフォアボール。ピッチャー川畑の牽制球がそれて上本は二塁へ。こうなると神奈川大は武内は勝負する気配もなくフォアボール。4番はこの回からレフトに入った伊地智(3年 高陽東)。当たりそこねんもピッチャーゴロ。早稲田の勝ちはなくなった。
(9回裏)神奈川大の攻撃
早稲田最後のマウンドは越智(4年 新田 11)。
4番・増淵に一、二塁間を破るヒット。5番・槙原の送りバントが決まって、一打サヨナラのピンチ。
6番・大森を見逃し三振。7番・清水(4年 立花学園)のカウント2-1からの低めのボールはキャッチャー山岡が捕球出来ずネットに達する。ランナーが三塁に進み、ピンチが広がると思われたが、この日、球審を務めた、片岡君(2年 桐蔭学園)の判定はスイング(?)で三振。少し釈然としない形ながら1-1の引き分けでゲームセット。

課題と言われ続けている「左サイド」の守備の弱さが露呈してしまった。
打線もアンダ-ハンドの岩崎投手を攻略出来ず。
慶応には合田、法政には下敷領という同じタイプの投手がいるだけに攻略して欲しかった。

(出場メンバー以外のベンチ入りメンバー)
笹沢(3年 帝京 12)、大西(3年 観音寺一 33)、田中豪(2年 早稲田実 26)、甘井(1年 済美 28)、須田(1年 土浦湖北 16)

W  0 0 0 0 1 0 0 0 0   1
K  0 0 0 0 0 1 0 0 0   1
(P)大谷、山本、井上、中村展、越智(C)小林、山岡
(二)松本
(盗)武内
(犠)上本
(失)上本、田中幸

次は9/4(日)の東洋大学 戦に行く予定です。





悪いなりに抑えるのがエースである

2005年08月27日 | 早稲田野球
悪いなりに抑えるのがエースである。
野球の世界で常套句通りのエース・宮本の投球であった。

相手は春の大学選手権王者、青山学院。
早稲田の出来を測るには絶好の相手である。
それにしても青山学院のオーダー。甲子園常連校の「スター君」の名前がずらりと並ぶ。
「野球は学校の名前でするわけでもないしなあ」

(早稲田スタメン)
DH 梁井(4年 早稲田実 24)
8  前田将(3年 早稲田実 7)
4  上本(1年 広陵 4)
3  武内(4年 智弁和歌山 10)
7  田中幸(3年 宇和島東 25)
9  松本(1年 千葉経済大付 31)
5  鴛海(4年 東福岡 5)
2  山岡(4年 日大高 6)
6  竹内(3年 早大学院 8)

(1回表)青山学院の攻撃
今日の宮本はストレートが走ってない。どういう立ち上がりになるか注目した。
1番・大崎(3年 常総学院)は三振にしとめるも2番・佐藤(4年 仙台育英)に左中間を破られるスリーベース。
3番・小窪(2年 PL学園)にセンターへの犠牲フライで先制される。4番・横川(3年 常総学院)はフォアボール。5番・楠城(3年 小倉)レフト前ヒット。6番・山川(3年 札幌第一)を三振。
宮本は変化球でカウントを稼ぐも本来の力のないストレートを痛打されている。どう立て直していくか。
(1回裏)早稲田の攻撃
青山学院の先発もエース、高市(3年 帝京)。エース対決です。
1番・梁井が一、二塁間を破るヒット。2番・前田が送ってワンアウト二塁。3番・上本はセンターへ大きなフライ。これが犠牲フライとなってツーアウト三塁。4番・武内セカンドゴロでチェンジ。
(2回表)青山学院の攻撃
先頭の7番・田仲(3年 横浜)にライト線へスリーベースを打たれるも、8番・円谷(3年 横浜)をセカンドゴロ、9番・藤野(4年 習志野)三振、1番・大崎をピッチャーゴロ。
宮本踏ん張る。
(2回裏)早稲田の攻撃
5番・田中幸ピッチャーゴロのあと、6番・松本がレフト前ヒット。7番・鴛海ショートゴロで松本二封。9番・竹内見逃し三振。
(3回表)青山学院の攻撃
2番・佐藤にフォアボール。3番・小窪のときワンバウンドのボールをキャッチャー山岡が横にそらす、佐藤が二塁を狙うも山岡が落ち着いて刺す。結局、小窪にもフォアボール。4番・横川に一、二塁間を破られ一、二塁。
ここは5番・楠城を6-4-3のダブルプレーでチェンジ。
宮本粘る。
(3回裏)早稲田の攻撃
1番・梁井見逃し三振、2番・前田ショートフライでツーアウト。
3番・上本、4番・武内連続ヒット。5番・田中幸の当たりがサードのエラーを誘い満塁。
ここで6番・松本がレフト前ヒット。ニ者生還で逆転。
7番・鴛海ファーストゴロでチェンジ。

青山学院の高市君はキレのあるストレート、スライダーを低めに丁寧に集めるのが信条のピッチャー。
ファームもなかなかバランスがいい。


青山学院 高市投手
(4回表)青山学院の攻撃
さすが注目のカード。プレイボールのときにはやや寂しかった観客席も立ち見が出るくらいの盛況に。
先頭の6番・山川の平凡な打球をショート竹内がファンブル。
「守備を買われてスタメンの選手がこれじゃあ困る」
7番・田仲にライト前ヒット。8番・円谷に送られてワンアウト二、三塁。
同点、逆転のこのピンチ。宮本が踏ん張り、9番・藤野、1番・大崎を連続三振。
宮本はようやくストレートが走ってきたのでチェンジアップ、スライダーなども有効。
(4回裏)早稲田の攻撃
8番・山岡センター前ヒット。9番・竹内のバントはピッチャー正面。山岡二封。
守備といい、バントのミスといい今日の竹内はさえない。
1番・梁井がインターフェアで一、二塁。2番・前田のレフト前ヒットで満塁。3番・上本は1-3からのストレートを狙い打ち、レフトオーバーのツーベース。4番・武内はファーストゴロに倒れるも5番・田中幸レフト線へのツーベースでこの回、4点。
王者、青学を突き放す。
(5回表)青山学院の攻撃
5点のリードで気が緩んだわけではあるまいが、宮本はワンアウトから4連打と押し出しのフォアボールで2失点。
なおも続くピンチ。8番・円谷のセカンド右へのゴロ、上本がスピーディに処理して4-6-3のゲッツー。
この当たりでふつうにゲッツーをとってしまう上本はやはりスゴい。
(5回裏)早稲田の攻撃
7番・鴛海ファーストゴロ、8番・山岡レフトフライ、9番・竹内の代打、生島(1年 大阪桐蔭)ファーストゴロの三者凡退。
(6回表)青山学院の攻撃
9番・藤野にレフト前ヒットでスチールで二塁まで進まれるも、大崎レフトフライ、佐藤センターフライ、小窪見逃し三振でピンチを広げない。
宮本、少し力が抜けて余裕を持って投げられるようになってきた。
(6回裏)早稲田の攻撃
1番・梁井フォアボール、2番・前田レフト前のテキサスヒット。3番・上本バント失敗のあと三振。4番・武内センターフライ、5番・田中幸ファーストファウルフライでチェンジ。
(7回表)青山学院の攻撃
4番から始まる青山学院の攻撃は三者凡退。
この回は青学の攻めもやや淡白だったか。
(7回裏)早稲田の攻撃
6番・松本セカンドゴロ、7番・鴛海三振、8番・山岡サードゴロの三凡退。
(8回表)青山学院の攻撃
7番・田仲ファーストゴロ、8番・円谷ショートゴロ、9番・藤野の代打、丸木(1年 平安)センターフライの三者凡退。
(8回裏)早稲田の攻撃
9番・生島ライトフライ、1番・梁井の代打、大西(3年 観音寺一)三振、2番・前田ファーストゴロで三者凡退。
(9回表)青山学院の攻撃
1番・大崎サードゴロ、2番・佐藤三振、3番・小窪見逃し三振でゲームセット。

結局、両校エースは中盤打たれながらも完投。
両校、というか「一歩も引かないぞ」という早稲田・応武、青山学院・河原井、両監督の意地のようなものを感じた。

宮本は中盤までストレートが走らず、青山学院に10安打を浴びるも、7回以降は三者凡退に抑えるなど粘り強さが目立った。キャッチャー山岡も我慢強くリードした。


完投勝利の早稲田・宮本投手

(出場メンバー以外のベンチ入りメンバー)
越智(4年 新田 11)、小林(4年 比叡山 2)、井上(3年 尽誠学園 17)、大谷(3年 報徳学園 1)、中村(3年 尽誠学園 15)、山本(3年 安来 13)、笹沢(3年 帝京 12)、佐伯(3年 早稲田実 35)、萬谷(3年 栄光学園 32)、伊地智(3年 高陽東 23)、國府(2年 倉吉北 21)、大島(2年 木更津総合 20)、甘井(1年 済美 28)


A 1 0 0 0 2 0 0 0 0  3
W 0 0 2 4 0 0 0 0 ×  6
(P)宮本(C)山岡
(二)上本、田中幸
(犠)前田、上本
(失)竹内

甲子園 その2

2005年08月24日 | 甲子園
8月19日 準決勝。
甲子園に着いたのは、第1試合開始11時の1時間前の10時ちょっと過ぎ。
バックネット裏の中央特別自由席は予想通りの「満員」。
昨日が一塁側だったので今日は三塁側にしますか。
なかなか席が空いてない。サードベース後方のボックス席をようやく確保。
第1試合を戦う、宇部商と京都外大西の選手が準備をはじめます。



山口大会から一人でマウンドを守る好永君が疲れたそぶりも見せることなく投球練習をしている。
継投をするチームも多い昨今の高校野球では貴重な存在だ。精神的にも肉体的にもさぞかしツラいだろうと思うが、本人が
「ブルペンに人がいると不安になる」
というんだが仕方あるまい。控えの投手には少し気の毒な感じもする。
試合は京都外大西が先制して主導権を握る。
3回、京都外大西は先発の北岡君がピンチを迎えるとすぐに1年生・本田君にスイッチ。
どうせ早い回から出てくるんだし、本田が先発でもいいんじゃないの(苦笑)。
ゆったりした、一見、力感のないフォームから伸びのあるストレートを投げ込んでいるのでバッターはタイミングがとりづらそう。4回に京都外大西が2点追加して3-0。さすがの好永君も疲れたか。
しかし、宇部商はしぶとい。5回に2点、6回に3点とって逆転する。
本田君も疲れているようだ。
ここからは我慢較べだな。
終盤は点の取り合い。
7回に京都外大西が3点とって逆転すれば、その裏、すぐに宇部商が追いつく。
8回裏、宇部商が1点勝ち越し。
それでも決まらない。9回、京都外大西はノーアウト一、三塁のチャンスを作る。
ここで続くバッターの打球はピッチャーゴロ。
三塁ランナーが飛び出している。走塁ミス。
しかし、宇部商の挟殺が危なっかしい。
案の条、投手の好永君が挟殺に加わった上、三塁ランナーを生かしてしまう。
そして、飛び出している一塁ランナーを刺そうと好永君が投げたボールが高~い。二者生還で逆転。
さらに2点を追加され10-7。
9回裏、宇部商は必死の反撃をみせるも1点返すのみ。
うーん、あそこの挟殺でアウトがとれてたら宇部商勝ってたよなあ。
この試合も宇部商のブルペンに練習する控え投手の姿はなし。
好永君はこの夏の9試合、すべてのイニングを投げきった。

さて、第2試合の前に少し腹ごしらえ。



大ぶりの肉がうれしい焼き鳥(1本 350円)は僕が甲子園で必ず食べる一品。以前は焼き鳥だけだったが、最近はサザエ串、イカ串も一緒に売られている。
焼ける間、焼き方のおネエさんとお話し。自転車で5分のところに住んでいる彼女によれば、この辺りに小学校では甲子園で運動会をやるそうな。
「ダンスのときウチはマウンドの上だったんですよ。ムチャうれしかったです」
何気ない関西弁での会話がとてもうれしい。
さて、第2試合は、毎試合ド派手な話題を提供してくれる大阪桐蔭と昨年の覇者、駒大苫小牧。

大阪桐蔭のエース、辻内君は立ち上がり、自慢のストレートが走らない。球速は137km/h止まり。変化球で何とかかわそうとするも2回に駒大苫小牧打線に5安打を集中され5失点。
序盤リードされる展開は昨日の東北との試合と同じ。今日もハラハラドキドキさせといて最後は派手に勝つのか?
でも、駒大苫小牧の先発、田中君が素晴らしい。MAX147km/hのストレートでグイグイ押し、縦の変化球(スライダー、フォーク?)で桐蔭の打者のバットに空を切らせる。
大阪桐蔭は6回にようやく初ヒット。そして7回には辻内君の2ランなどで3点返す。
「来たで来たで」
前の席にいる地元のお兄ちゃん、おっさんたちのテンションは上がる。
8回、平田のショートゴロの間に得点するなどついに追いつく。
9回、終盤になって今日も150km/hを記録した辻内君が駒大打線から三者三振。流れは桐蔭、今日はサヨナラか。
しかし、その裏、駒大の2番手、吉岡君が踏ん張って延長戦に突入。
10回表、この試合、先発メンバーで唯一、辻内君から三振を喫してない1番・林君がこの日、3本目のヒットとなる左中間ツーベース!! キャプテンの1本がグイっと流れを駒大に引き寄せる。3番・辻君はやや振り遅れたように見えたが、しっかり振りきったスイングでライト線にライナーが飛んでいく。駒大リード!!
その裏、ツーアウト二塁。一打同点、一発出ればサヨナラという場面で平田君というこれ以上ない場面に息を飲む。

ファウルチップをうけた駒大キャッチャー小山君が治療。このインターバルがどっちに幸いするか。
大歓声の中、仕切り直し。
外の変化球。平田君、ハーフスイング....で空振り三振。
あまりにあっけない幕切れ。


激闘を制した駒大苫小牧ナイン

「今回の甲子園観戦も終わったなあ」
と少し寂しさを感じながら、ホテルに帰ってきてビックリ!!



さっきまで甲子園で熱い応援を繰り広げていた駒大苫小牧の生徒たちがこのホテルに泊まるというではないか。
引率の先生によれば、全校応援で6時にむこうを出発して甲子園入りしたとか。
ちなみにいっさいの費用は学校負担とか。
「2回目の修学旅行みたいなもんですかねえ。野球部の連中には感謝しないとねえ」

そのトマコマが.......。