8月19日 準決勝。
甲子園に着いたのは、第1試合開始11時の1時間前の10時ちょっと過ぎ。
バックネット裏の中央特別自由席は予想通りの「満員」。
昨日が一塁側だったので今日は三塁側にしますか。
なかなか席が空いてない。サードベース後方のボックス席をようやく確保。
第1試合を戦う、宇部商と京都外大西の選手が準備をはじめます。
山口大会から一人でマウンドを守る好永君が疲れたそぶりも見せることなく投球練習をしている。
継投をするチームも多い昨今の高校野球では貴重な存在だ。精神的にも肉体的にもさぞかしツラいだろうと思うが、本人が
「ブルペンに人がいると不安になる」
というんだが仕方あるまい。控えの投手には少し気の毒な感じもする。
試合は京都外大西が先制して主導権を握る。
3回、京都外大西は先発の北岡君がピンチを迎えるとすぐに1年生・本田君にスイッチ。
どうせ早い回から出てくるんだし、本田が先発でもいいんじゃないの(苦笑)。
ゆったりした、一見、力感のないフォームから伸びのあるストレートを投げ込んでいるのでバッターはタイミングがとりづらそう。4回に京都外大西が2点追加して3-0。さすがの好永君も疲れたか。
しかし、宇部商はしぶとい。5回に2点、6回に3点とって逆転する。
本田君も疲れているようだ。
ここからは我慢較べだな。
終盤は点の取り合い。
7回に京都外大西が3点とって逆転すれば、その裏、すぐに宇部商が追いつく。
8回裏、宇部商が1点勝ち越し。
それでも決まらない。9回、京都外大西はノーアウト一、三塁のチャンスを作る。
ここで続くバッターの打球はピッチャーゴロ。
三塁ランナーが飛び出している。走塁ミス。
しかし、宇部商の挟殺が危なっかしい。
案の条、投手の好永君が挟殺に加わった上、三塁ランナーを生かしてしまう。
そして、飛び出している一塁ランナーを刺そうと好永君が投げたボールが高~い。二者生還で逆転。
さらに2点を追加され10-7。
9回裏、宇部商は必死の反撃をみせるも1点返すのみ。
うーん、あそこの挟殺でアウトがとれてたら宇部商勝ってたよなあ。
この試合も宇部商のブルペンに練習する控え投手の姿はなし。
好永君はこの夏の9試合、すべてのイニングを投げきった。
さて、第2試合の前に少し腹ごしらえ。
大ぶりの肉がうれしい焼き鳥(1本 350円)は僕が甲子園で必ず食べる一品。以前は焼き鳥だけだったが、最近はサザエ串、イカ串も一緒に売られている。
焼ける間、焼き方のおネエさんとお話し。自転車で5分のところに住んでいる彼女によれば、この辺りに小学校では甲子園で運動会をやるそうな。
「ダンスのときウチはマウンドの上だったんですよ。ムチャうれしかったです」
何気ない関西弁での会話がとてもうれしい。
さて、第2試合は、毎試合ド派手な話題を提供してくれる大阪桐蔭と昨年の覇者、駒大苫小牧。
大阪桐蔭のエース、辻内君は立ち上がり、自慢のストレートが走らない。球速は137km/h止まり。変化球で何とかかわそうとするも2回に駒大苫小牧打線に5安打を集中され5失点。
序盤リードされる展開は昨日の東北との試合と同じ。今日もハラハラドキドキさせといて最後は派手に勝つのか?
でも、駒大苫小牧の先発、田中君が素晴らしい。MAX147km/hのストレートでグイグイ押し、縦の変化球(スライダー、フォーク?)で桐蔭の打者のバットに空を切らせる。
大阪桐蔭は6回にようやく初ヒット。そして7回には辻内君の2ランなどで3点返す。
「来たで来たで」
前の席にいる地元のお兄ちゃん、おっさんたちのテンションは上がる。
8回、平田のショートゴロの間に得点するなどついに追いつく。
9回、終盤になって今日も150km/hを記録した辻内君が駒大打線から三者三振。流れは桐蔭、今日はサヨナラか。
しかし、その裏、駒大の2番手、吉岡君が踏ん張って延長戦に突入。
10回表、この試合、先発メンバーで唯一、辻内君から三振を喫してない1番・林君がこの日、3本目のヒットとなる左中間ツーベース!! キャプテンの1本がグイっと流れを駒大に引き寄せる。3番・辻君はやや振り遅れたように見えたが、しっかり振りきったスイングでライト線にライナーが飛んでいく。駒大リード!!
その裏、ツーアウト二塁。一打同点、一発出ればサヨナラという場面で平田君というこれ以上ない場面に息を飲む。
ファウルチップをうけた駒大キャッチャー小山君が治療。このインターバルがどっちに幸いするか。
大歓声の中、仕切り直し。
外の変化球。平田君、ハーフスイング....で空振り三振。
あまりにあっけない幕切れ。
激闘を制した駒大苫小牧ナイン
「今回の甲子園観戦も終わったなあ」
と少し寂しさを感じながら、ホテルに帰ってきてビックリ!!
さっきまで甲子園で熱い応援を繰り広げていた駒大苫小牧の生徒たちがこのホテルに泊まるというではないか。
引率の先生によれば、全校応援で6時にむこうを出発して甲子園入りしたとか。
ちなみにいっさいの費用は学校負担とか。
「2回目の修学旅行みたいなもんですかねえ。野球部の連中には感謝しないとねえ」
そのトマコマが.......。
甲子園に着いたのは、第1試合開始11時の1時間前の10時ちょっと過ぎ。
バックネット裏の中央特別自由席は予想通りの「満員」。
昨日が一塁側だったので今日は三塁側にしますか。
なかなか席が空いてない。サードベース後方のボックス席をようやく確保。
第1試合を戦う、宇部商と京都外大西の選手が準備をはじめます。
山口大会から一人でマウンドを守る好永君が疲れたそぶりも見せることなく投球練習をしている。
継投をするチームも多い昨今の高校野球では貴重な存在だ。精神的にも肉体的にもさぞかしツラいだろうと思うが、本人が
「ブルペンに人がいると不安になる」
というんだが仕方あるまい。控えの投手には少し気の毒な感じもする。
試合は京都外大西が先制して主導権を握る。
3回、京都外大西は先発の北岡君がピンチを迎えるとすぐに1年生・本田君にスイッチ。
どうせ早い回から出てくるんだし、本田が先発でもいいんじゃないの(苦笑)。
ゆったりした、一見、力感のないフォームから伸びのあるストレートを投げ込んでいるのでバッターはタイミングがとりづらそう。4回に京都外大西が2点追加して3-0。さすがの好永君も疲れたか。
しかし、宇部商はしぶとい。5回に2点、6回に3点とって逆転する。
本田君も疲れているようだ。
ここからは我慢較べだな。
終盤は点の取り合い。
7回に京都外大西が3点とって逆転すれば、その裏、すぐに宇部商が追いつく。
8回裏、宇部商が1点勝ち越し。
それでも決まらない。9回、京都外大西はノーアウト一、三塁のチャンスを作る。
ここで続くバッターの打球はピッチャーゴロ。
三塁ランナーが飛び出している。走塁ミス。
しかし、宇部商の挟殺が危なっかしい。
案の条、投手の好永君が挟殺に加わった上、三塁ランナーを生かしてしまう。
そして、飛び出している一塁ランナーを刺そうと好永君が投げたボールが高~い。二者生還で逆転。
さらに2点を追加され10-7。
9回裏、宇部商は必死の反撃をみせるも1点返すのみ。
うーん、あそこの挟殺でアウトがとれてたら宇部商勝ってたよなあ。
この試合も宇部商のブルペンに練習する控え投手の姿はなし。
好永君はこの夏の9試合、すべてのイニングを投げきった。
さて、第2試合の前に少し腹ごしらえ。
大ぶりの肉がうれしい焼き鳥(1本 350円)は僕が甲子園で必ず食べる一品。以前は焼き鳥だけだったが、最近はサザエ串、イカ串も一緒に売られている。
焼ける間、焼き方のおネエさんとお話し。自転車で5分のところに住んでいる彼女によれば、この辺りに小学校では甲子園で運動会をやるそうな。
「ダンスのときウチはマウンドの上だったんですよ。ムチャうれしかったです」
何気ない関西弁での会話がとてもうれしい。
さて、第2試合は、毎試合ド派手な話題を提供してくれる大阪桐蔭と昨年の覇者、駒大苫小牧。
大阪桐蔭のエース、辻内君は立ち上がり、自慢のストレートが走らない。球速は137km/h止まり。変化球で何とかかわそうとするも2回に駒大苫小牧打線に5安打を集中され5失点。
序盤リードされる展開は昨日の東北との試合と同じ。今日もハラハラドキドキさせといて最後は派手に勝つのか?
でも、駒大苫小牧の先発、田中君が素晴らしい。MAX147km/hのストレートでグイグイ押し、縦の変化球(スライダー、フォーク?)で桐蔭の打者のバットに空を切らせる。
大阪桐蔭は6回にようやく初ヒット。そして7回には辻内君の2ランなどで3点返す。
「来たで来たで」
前の席にいる地元のお兄ちゃん、おっさんたちのテンションは上がる。
8回、平田のショートゴロの間に得点するなどついに追いつく。
9回、終盤になって今日も150km/hを記録した辻内君が駒大打線から三者三振。流れは桐蔭、今日はサヨナラか。
しかし、その裏、駒大の2番手、吉岡君が踏ん張って延長戦に突入。
10回表、この試合、先発メンバーで唯一、辻内君から三振を喫してない1番・林君がこの日、3本目のヒットとなる左中間ツーベース!! キャプテンの1本がグイっと流れを駒大に引き寄せる。3番・辻君はやや振り遅れたように見えたが、しっかり振りきったスイングでライト線にライナーが飛んでいく。駒大リード!!
その裏、ツーアウト二塁。一打同点、一発出ればサヨナラという場面で平田君というこれ以上ない場面に息を飲む。
ファウルチップをうけた駒大キャッチャー小山君が治療。このインターバルがどっちに幸いするか。
大歓声の中、仕切り直し。
外の変化球。平田君、ハーフスイング....で空振り三振。
あまりにあっけない幕切れ。
激闘を制した駒大苫小牧ナイン
「今回の甲子園観戦も終わったなあ」
と少し寂しさを感じながら、ホテルに帰ってきてビックリ!!
さっきまで甲子園で熱い応援を繰り広げていた駒大苫小牧の生徒たちがこのホテルに泊まるというではないか。
引率の先生によれば、全校応援で6時にむこうを出発して甲子園入りしたとか。
ちなみにいっさいの費用は学校負担とか。
「2回目の修学旅行みたいなもんですかねえ。野球部の連中には感謝しないとねえ」
そのトマコマが.......。