新・瘋癲球人日記

野球をこよなく愛する瘋癲球人の日記

甲子園 その1

2005年08月23日 | 甲子園
“コマトマ”の問題も気になるところだが、記憶が確かなうちに甲子園観戦記をまとめておこう。

8月18日 羽田空港10時発の飛行機で大阪に向かう。滑走路に混雑なため大阪空港に着いたのは11時30分近く。家族と別れて、一人、リムジンバスで甲子園を目指す。
バスのターミナル前の信号待ちももどかしく、甲子園球場に小走りで向かう。
何度来ても何かなつかしい感じがする。だから、甲子園にはついつい「行く」ではなく「帰る」と言ってしまう。


甲子園球場
「また、ここに帰って来られてよかった」
と2年ぶりの甲子園との“再会”をしみじみ味わいながら、ゆっくり球場の周りを歩く。
と、球場外の掲示板が目に入る。優勝候補の大阪桐蔭が3-4で東北に負けている。回は6回。
何かが起こりそうな予感。球場に入らねば。



バックネット裏の中央特別自由席は当然、満員で入れない。1塁特別自由席を買うもあいている入場門は一番外野寄り。ファーストベースななめ後方の場所にようやく席を確保する。銀傘のないところなので太陽の光をまともに浴びる。
大阪は暑い。何か太陽が東京よりも近くにあるようにさえ感じられる。
名物・カチワリを買ってようやく人心地。ゲームに集中する。


名物・カチワリ

7回裏、大阪桐蔭の攻撃。ワンアウトランナー三塁で注目のスラッガー、平田良介君が登場。
ただならぬ歓声、拍手に、横の席の人に思わず
「今日ホームラン打ったんですか」
と聞いてみると
2本打ってるらしい。ホーなんて感心してると、キーンというすさまじい金属音。
センターが申し訳程度に2、3歩追っただけバックスクリーン右への完璧なホームラン。
観客も度肝を抜かれたか、息を飲んだか、一瞬の静寂、そして大歓声!!
一気にゲームは大阪桐蔭ペースに。
もう一人の“怪物”辻内君を見ようとバックネットの方に移動する。出口近くの通路でしばし立ち見。


大阪桐蔭・辻内君

終盤8回で150km/hを記録。重いストレートがズバズバ決まる。これじゃあ東北も苦しいなあ。
8回裏にも大阪桐蔭は1点を追加し、6-4で勝利。準決勝に進出する。
豪腕エースに、ホームラン連発のスラッガー。コミックの世界から出てきたようなチームだよなあ。

第2試合はともに左腕の好投手を有する宇部商業-日大三のゲーム。


ゲーム前投球練習する大越投手
予想通りの投手戦で6回終わって、2-1で宇部商リード。西東京では相手校を圧倒する強打を見せつける日大三も宇部商の好投手、好永君の前では少しおとなしい。しかし、8回裏に3本のヒットを集中し3-2と逆転。
1点リードを大越君の9回のマウンド。勝利を意識してか投げ急いでいるように感じる。
9番、1番に2連打。さらに2番・上村君の三塁打で宇部商が逆転。宇部商は好永君のタイムリーでさらに1点追加。
宇部商の2点リードでもう決まったかと思ったが、9回裏、2本のヒットで日大三も食い下がる。
しかし、最後は好永君がふんばってそのままゲームセット。



アルプスにあいさつしてベンチに引き上げてくる日大三高の選手たち。その最後方に泣き崩れ、小倉監督に支えられながら帰ってくる“11番のエース”大越君の姿が。マウンドで気丈そうに見えてもやっぱり高校生なんだよなあ。東大野球部のエースだったお父上を持つ彼は、六大学への進学を希望しているという噂を聞いた。来年は神宮のマウンドで彼の勇姿が見られるかな。


明日は8月19日 準決勝の観戦記を掲載する予定です。