新・瘋癲球人日記

野球をこよなく愛する瘋癲球人の日記

おめでとう、ありがとう

2005年05月31日 | 早稲田野球
今日は決戦の日。
正直、仕事なんて手につきません。休めばよかった(笑)。
でも、週の始めは忙しいんだよなあ。

ネットでゲームを追っかけます。
「山岡のタイムリーで先制」
やっぱり山岡君か。先制は大きいぞ。
上本君のタイムリーで突き放したときにはほぼ勝利を確信。
15時30分過ぎに
「早大が慶大を下し、3季振り37回目の優勝を決めた」
おーと叫びたくなる衝動を抑えて仕事、仕事。
でも手につくはずもありません。
18時30分過ぎに仕事を終えると一目散に大学へ。祝賀会は、大学のHPによれば20時開始予定。
待っていられない。
19時前に大隈講堂前に着いた時にはすでに200人余りの人が集まっています。
待ってらんない、と早稲田通りをどんどん、ずかずか歩いて行くと、死闘を制した選手たちが歩いてくるではありませんか。


早稲田通りのパレード
沿道から祝福の声。選手たちもかなりはしゃいでいます。
野球部と縁の深い居酒屋・源兵絵衛の当たりから花火が打ち上げられると、大きな歓声。
早稲田の街が祝福しています。
正門近くには早稲田ファンの“守護神”ともいえるay1881さんがいらっしゃり、握手、握手。感動で少し目が潤んできます。
大隈通り商店街では紙吹雪の祝福。
北門からキャンバスに入ります。もう選手も学生もファンも列をなさない状態です。
選手たちと記念撮影をする学生たち、学部の同級生とハイタッチをする選手たち。もうなんでもありです。
僕も柄にもなく、「おめでとう、ありがとう」と選手、ファンの方たちと握手しておりました。
上本君、生島君など1年生はあまりの熱狂ぶり感動を通り越して驚いていました。
法学部の校舎を通過する当たりで、法学部に在籍する北崎君あたりが中心として法学部コール。
もうなんでもあり状態です。

20時ちょっと過ぎに祝賀会スタート。
野球部のインタビューはマネジャーの宮田君が進行。
応武監督の
「広島県私立崇徳高等学校出身」
にも学生たちから「めいもーん」の声。


あいさつする応武監督

主将の武内君を筆頭に選手たちがコメント。
田中幸長君の絶叫や上本君、生島君のパフォーマンスなどで盛り上がります。
みんなが一様に口にしていたのは「日本一」。
そうでしたねリーグ戦優勝も通過点。大学選手権制覇という大きな目標がありますもんね。
応援団のリードで紺碧の空、早稲田の栄光、最後は校歌。
恥ずかしながら現役の学生さんたちと肩を組んで歌わせてもらいました。
最後は「フレーフレー早稲田」のエール。

在学中は一度も経験の出来なかった感動を味あわせてもらって、倍近く歳の離れた後輩たちの感謝、感謝。
ありがとう、おめでとう。

決戦は水入り

2005年05月30日 | Weblog
朝から雨。
優勝のかかった早慶戦は“水入り”。中途はんぱな天気でやらせるのもかわいそうなので、じゃんじゃん降ってくれてよかったと思う。
両校の選手、ファンの皆さんにもいい休養になったのではなかろうか。

明日、あたりまえのことをあたりまえに出来たチームが勝つはずである。
守備、走塁でつまらんミスをしないこと、サインの見落としをしないこと、バントはしっかり決めることetc.
勝者は早稲田であることを確信している。

この雨も明日の昼過ぎにはあがるらしい。
いいコンディションで最高のゲームをして欲しい。

祝勝会には行きたいなあ。

同点で、これでいただきと思ったが

2005年05月29日 | 早稲田野球
神宮は今日も超満員。
早稲田側外野席がどんどん埋まるなど早稲田ファンは今日も熱い。
今日で決めるぜ、早稲田ファンの鼻息は荒い。


満員のスタンド


早稲田の先日の明治戦で2年ぶりの勝利をあげた越智君(4年 新田)。
今日も頼んだぜ。


早稲田・越智投手


1回表 慶応攻撃
1番・渡辺君(3年 秋田南)の当たりはファーストゴロ。しかし、ピッチャー越智君のベースカバーが遅れて内野安打。
2番・宮田君(2年 東北)が送ってワンアウト二塁。慶応は今日もきっちりバントも決めてくるね。
3番・大伴君(2年 岩国)にフォアボールで一、二塁。
ここで4番・岡崎君(3年 智弁和歌山)がレフト前へのタイムリー先制を許す。
岡崎君当たってるなあ。
5番、昨日ホームランの佐藤翔君はファーストゴロ。武内君が軽やかにさばいてゲッツー。ノっていこうぜ。

1回裏 早稲田の攻撃
1番・前田将君(3年 早稲田実)、2番・上本君(1年 広陵)が連続三振。3番・武内君はショートゴロで三者凡退。

2回表 慶応の攻撃
越智君はワンアウトから7番・松橋君(2年 竜ヶ崎一)に三遊間を破られるも後続をきっちり抑える。
やや立ち直りの気配。

2回裏 早稲田の攻撃
先頭の4番・田中幸君(2年 宇和島東)が三遊間に内野安打。昨日の一発で吹っ切れたか。
5番・北崎君(3年 福工大城東)が送ってワンアウト二塁とするも6番・梁井君(4年 早稲田実)がライトフライ、7番・清水君(2年 専大北上)が三振。
今日もなかなかタイムリーが出ない展開にいらだつのか。

3回表 慶応の攻撃
1番・渡辺君がファオボールで出てスチール。2番・宮田君の送りバントでワンアウト三塁。
3番・大伴君は一塁線を破るツーベースで2-0。
さらに4番・岡崎君に一、二塁間を破られ一、三塁。マウンドの越智君はあきらかに動揺。
続く5番・佐藤翔君の2球目、ボールがすっぽ抜けバックネットまで達する大暴投で三走・大伴君ホームインで3-0。
ここでベンチから応武監督。ピッチャー交代か。
ピッチャーではなくキャッチャーを小林君(4年 比叡山)から山岡君(4年 日大高)にスイッチ。
ここから越智君粘って追加点を許さず。

3回裏 早稲田の攻撃
先頭の8番・山岡君がファーストファウルフライ。越智君の代打・本田君(2年 智弁和歌山)がフォアボール。
好投、慶応の加藤君のコントロールがこの回少しおかしい。
本田君の代走は奥井君(4年 三刀屋)。奥井君は加藤君の牽制でタッチアウト。
なんのための代走か...。
1番・前田将君は四球で出るも2番・上本君ライトフライでチェンジ。

4回表 慶応の攻撃
2番手、佐竹君(4年 土庄)は三者連続三振で攻撃に弾みをつける。

4回裏 早稲田の攻撃
先頭の武内君がセンター右へヒット。4番・田中幸君ショートフライ、5番・北崎君セカンドフライでツーアウトとなるも7番・清水君がバットを折りながらもセンター前に運び1点返す。さらに8番・山岡君のライト横へのタイムリーで1点差。
勢いづく早稲田スタンド。
バッターはピッチャーの佐竹君。なかなかヒットは期待しにくい。意表をついたのか一走・山岡君がスタート。
このとき三走・清水君が三本間にはさまれタッチアウト。
山岡君が一、二塁間に挟まれる間に清水君がホームを狙う意図だったのか?
それにしてもキャッチャー岡崎君の手からボールが離れる前に飛び出した清水君の走塁はいただけない。

5回表 慶応の攻撃
佐竹君はポンポンとツーアウトをとるが、5番・佐藤翔君にレフトへ2試合連続のホームラン。これで2点差

5回裏 早稲田の攻撃
9番・佐竹君は三振でワンアウト。1番・前田将君はサード前にバントヒット。
慶応のサード森本君の守備位置はヒットコースを消すためにかなりショート寄りで深め。それはずっとそう。
だから、ようやく決めてくれたという感じ。
前田将君は初球スチールをしかける。このときのボールがワイルドピッチで前田将君は一気に三塁へ。
次のボールを上本君が打ち上げ、キャッチャーファウルフライ。
スクイズの雰囲気をみせるなど工夫が欲しかった。打っていくにしろ状況はかわったはず。
ここで慶応はピッチャー合田君をファーストに入れて、ピッチャーを左腕の守口君(2年 日比谷)にスイッチ。
武内君へのワンポイントだ。
3番・武内君レフトフライでチェンジ。
3番バッターの大伴君を引っ込めてまでの慶応の必死の防戦であったもののこの回のゼロは痛い。

6回表 慶応の攻撃
佐竹君は松橋君にヒットを許すも、バント失敗や盗塁失敗もあって結果的に三者凡退。

6回裏 早稲田の攻撃
先頭の4番・田中幸君がセンターへヒット。5番・北崎君の代打・松本君(1年 千葉経済大付)は三振。6番・梁井君はデッドボール。7番・清水君の代打・生島君(1年 大阪桐蔭)のセンターへ抜けるかという当たりは慶応のセカンド松橋君が飛び込んで止めるも内野安打で満塁。続くバッターはチームで一番勝負強い山岡君。
期待は膨らむ。が、サードゴロ。すべりこむ田中幸君の足元にキャッチャー岡崎君がタッチに行く。
満塁だよ満塁。フォースプレー。
ホームゲッツにならず早稲田としてはラッキー。だってチェンジだもん。
ここで佐竹君の代打に大西君(3年 観音寺一)。早稲田の左の代打は厚いねえ。
大西君は期待にこたえてレフト左へヒット。二者帰って同点!!
さらに追い打ちをかけたいところへ慶応は左腕の中根君(3年 中京大中京)をマウンドへ。
1番・前田君は三振。一気に勝ち越したかったなあ/

7回表 慶応の攻撃
早稲田のマウンドは3番手の大谷君(3年 報徳学園)。
投球練習も見る感じでは、明治戦までよりテークバックがゆったりして、大きくなったような感じ。
球の勢いもそこそこ。
しかし、リリースポイントが一定せす、ストライクが入らず満塁のピンチ。ここで5番・佐藤翔君の頭部に痛恨の押し出しデッドボール。
これが大谷君か?自分の目を疑う。
続く青池君にはレフトへ犠牲フライ。リードを2点に広げられる。

7回裏 早稲田の攻撃
2番・上本君三振でワンアウトのあと、3番・武内君がセンターへ今日2本目のヒット。
武内君がスチール。キャッチャ岡崎君のミスもあって三塁まで進む。
4番・田中幸君はショートゴロ。当たりが強くて武内君はホームをつけない。
5番、途中からサードに入っていた寺村君(4年 横手)の代打・田中豪君(2年 早稲田実)サードゴロで武内君が残塁。

8回表 慶応の攻撃
大谷君はピッチャーの中根君にフォアボールを与え、バントで二塁まで進まれるが後続を抑えて何とか0点。

8回裏 早稲田の攻撃
6番・梁井君ライトフライ、7番・生島君見逃し三振、8番・山岡君ショートゴロで三者凡退。

9回表 慶応の攻撃
大谷君は開きなおったか、真ん中近くにストレートを投げ込み、内外野にいずれもいい当たりをされるが三者凡退。

9回裏 早稲田の攻撃
9番・大谷君の代打・鴛海君(4年 東福岡)セカンドフライ、1番・前田将君ショートゴロでツーアウト。
1回戦から精彩のない2番・上本君が意地のセンターオーバーのツーベース。
3番・武内君に一発出れば同点。
武内君のサード方向へのファウルがスタンドに入るたびに早稲田スタンドは安堵のため息。
カウント2-2。武内君は無念の三振。早稲田スタンドからは落胆のため息。ゲームセット。

こうなったらゴチャゴチャ言ってもはじまらない。気持ちで勝て!!

幸長、満塁弾で先勝!!

2005年05月28日 | 早稲田野球
いよいよ完全優勝をかけた早慶戦の日がやってきた。
9時少し前にに神宮に着いたときには、長い長い学生たちの列。急がねば。
一般席のチケット窓口にも長蛇の列。
球場に入ると早くもお互いの学生席の応援は盛り上がっている。
ファンの方たちと話したり、学生席の応援風景をながめたり、練習を見てたら4時間近くの待ち時間もあっという間、いよいよ運命のプレイボール。



先攻は早稲田。早稲田のスタメンには北崎君(3年 福工大城東)、清水君(2年 専大北上)が帰ってきた。うれしいね。
大方の予想に反し、慶応の先発は、合田君(4年 土佐)。


慶応・合田投手


1回表
1番の前田将君(3年 早稲田実)が初球を打ってショート内野安打。さらに続く上本君(1年 広陵)の初球にスチール。ヨッシャ、ヨッシャ。しかし、上本君がスリーバント失敗。うーん。
さらに武内君(4年 智弁和歌山)がショートフライ、田中幸君(2年 宇和島東)が三振。先制のチャンスを逃す。

早稲田の先発は今季躍進の立役者、エースに成長した宮本君(3年 関西)。


早稲田・宮本投手

ストレートの威力、変化球のキレも絶好調時のものではない。さすがに疲れているのか。
そういう不安を吹き飛ばすかのように四球で出したランナーに送りバントで二塁に進まれるも、3番・久保田(4年 長野)、4番・岡崎(3年 智弁和歌山)を連続三振。
多少、球が走ってなくても変化球がキレてなくても、宮本君には気迫という最大の武器があるからね。

2回表
5番・山岡君(4年 日大高)ピッチャーライナーでワンアウトのあと、6番・北崎君が詰まりながらもセンター前ヒット。
しかし、7番・梁井君(4年 早稲田実)サードフライ、8番・清水君ファーストファウルフライで後続なし。
2回裏
宮本君はツーアウトから7番・松橋君(2年 竜ヶ崎一)にセンター前ヒットを許すも8番・森本君(1年 智弁和歌山)をサードゴロ。サード北崎君ちょっとカタいなあ。
3回表
宮本君ピッチャーゴロでワンアウトとなるも1番・前田将君がセンター前安打で出て、またまた初球スチール。
このバッテリーじゃフリーパスだね。
が、前田将君牽制死でため息。上本君は三振。なんかノりきれない攻めでイヤなムード。
4回表
先頭の3番・武内君が左中間を破るツーベース。4番・田中幸君セカンドゴロ(武内君は三進)。
山岡君はフォアボールで一、三塁。今度こそ先制を期待するも6番・北崎君レフトフライ、7番・梁井君センターフライで得点なし。
5回表
8番・清水君ライトフライのあと9番・宮本君がフォアボール。1番・前田将君サードフライでツーアウトとなりますが2番・上本君もフォアボールで一、二塁。3番・武内君の1本に期待がかかりますがなんと初球デッドボール。満塁のチャンスではあるもののバッターは悩める4番・田中幸君。祈るようにみつめます。
初球外のスライダーをファウル。やはりちょっとタイミングがズレている。
2球目、スライダーがインコ-スに田中幸君君のバット一閃、打球は慶応ファンで埋まるレフトスタンドへ!!
長い長いトンネルを抜ける満塁アーチで4-0。
これでかなりの確率で勝つなあ。
6回表 早稲田の攻撃
慶応は2番手、今福君(1年 甲府一)。
抜け玉も多いけど馬力のある投手。うまく育てばけっこう手強いなあ。
パワーじゃ負けないだろう6番・北崎君はショートフライ、7番・梁井君ピッチャーゴロ、8番・清水君サードゴロで三者凡退。

6回裏 慶応の攻撃
宮本君はテンポよくツーアウトをとります。ここで慶応は3番・久保田君に代打・佐藤翔君(2年 秋田)。
背番号(44)も体(190cm)も大きく練習の時から目を引いていた選手。
その初球インハイの球を打ってくる。ああ、レフトフライだなと見上げていると高く上がった打球は歓喜の慶応レフトスタンドへ。まあ、1点くらいどおってことないや。

7回表 早稲田の攻撃
9番・宮本君ショートフライ、1番・前田将君ショートゴロのあと、2番・上本君がショート内野安打で出塁するも盗塁失敗。
慶応は勢いづく。これで流れが慶応に行かないといいがと危惧。

7回裏 慶応の攻撃
先頭の6番・青池君(2年 静岡)がサード内野安打。7番・松橋の送りバントでワンアウト二塁。
ここで1点とられるとちょっとゲームがもつれるなあ。
8番・森本君の当たりはセンターへのライナー。1点覚悟するもセンター梁井君がスライディングキャッチ、素早く立ち上がってセカンドへ送球しゲッツー。ビッグプレーに早稲田スタンドは湧きあがる。

8回表 早稲田の攻撃
3番・武内君は2打席連続のデッドボール。これはかなり痛そう。
4番・田中幸君サードゴロ、5番・山岡君ショートゴロ、6番・北崎君の代打,生島君(1年 大阪桐蔭)もショートゴロ。
結局、2番手、今福君からは得点出来ず。

8回裏 慶応の攻撃
宮本君はツーアウトから2番・宮田君にレフト前ヒットを許すも、前の打席ホームランの3番・佐藤翔君はセカンドゴロで“お返し”。

9回表 早稲田の攻撃
慶応は3番手、左腕の川口君(4年 湘南)。
先頭の7番・梁井君がデッドボール。8番・清水君の代打・田中豪太君(2年 早稲田実)は三振。宮本君の送りバントで梁井君は二進。このチャンス、1番・前田将君はセンター前ヒット。二走・梁井君がホームを突くもタッチアウト。
慶応スタンドは大歓声。

9回裏 慶応の攻撃
宮本君は4番・岡崎君に2-3からレフトへホームラン。
またまた慶応スタンドは大歓声。どっちが勝ってるのか分かりゃしない。
しかし、宮本君が冷静に2つのセンターフライを打たせツーアウト。このまま終わりたかったが7番・松橋君にライト前ヒット。さらに代打・仁科君(3年 岡山城東)のセカンドベース寄りのゴロを上本君が大きく弾いてしまい一、三塁。
ここで1本出れば試合は分からなくなる。
代打・瀧口君(3年 宇部)の当たりはライトを襲い一瞬ヒヤっとするも前田将君がキャッチしてゲ-ムセット。

大事な初戦をとれたのは大きい。
決して調子はよくなかったと思うが、宮本君がよく粘りました。
上本君が“らしくない”プレーをしているのが気がかり。大物ルーキーも早慶戦という大舞台は勝手が違うのか?
打のヒーロー田中幸長君は試合後、同期の2年生たちに手荒い祝福を受け、うれしそうだった。
彼のこういう顔を見るのもひさしぶり。おめでとう。

神宮球場はライト、レフトともにふだんのゲームでは開放されない“第2内野席”が開放されるなど超満員。
こういう中でプレイ出来る両校の選手は幸せものだ。


いよいよ決戦である

2005年05月27日 | Weblog
明日からいよいよ両校に完全優勝のかかった早慶戦。
明治戦が終わってから約2週間、毎晩、ゲームのシミュレーションをしながら眠りについた。
当然のことながら早稲田の優勝。

在学中、優勝にかすりもしなかったので早慶戦は大騒ぎ出来る“祭り”ではあった。「早慶戦は別物」というものの、勝敗にそれほど執着していなかったように思う。慶応の優勝を阻止したことはあったものの、早稲田は優勝とは関係なし。どこか寂しさを抱えてゲームを見守っていたものだ。
今回は早稲田、慶応の両校に優勝のかかったゲーム。それも完全優勝だ。
早稲田の優勝の瞬間を神宮で観たのは一度だけ。しかも明治戦だ。
今度は早慶戦という最高の舞台で早稲田の優勝を“目撃”出来そうだ。

早稲田のゲームのみを記録してあるスコアブックには早稲田の得点を勝利を書き込もう。
デジタルビデオカメラには優勝の瞬間をしっかり焼き付けよう。
エンジ色の服はこの時期着られるものははあいにくないが、一部分だけエンジが使ってあるシャツを身につけよう。

夜が明けたら決戦だ。
今日も歓喜の輪がはじけるシーンをまぶたの裏に浮かべて眠るとしよう。