宗教感①

もう8年も経過してるんでそろそろ文字にしてもいいかな
自分の気持ちも整理できないまま文字にすると誤解を生じるので
家族＆同じ経験者（遺族）＆ごく親しい人以外には口にしなかったこと。

娘が事故に遭う、数年前にある宗教を信仰している方と
仕事を介して知り合った。
私は仕事と割り切っていたんで別に気にも留めないで
普通に仕事上の付き合いをしていた。
もちろん私の友達にも同じ宗教の人がいるわけだし全く気にもならなかった。
とても親切にしていただいたけど仕事の延長線だと解釈していた。

そ、娘が事故に遭うまではね。

娘を失って、その仕事ができなくなってその方とも会うことはなかった。

ところが・・・

ある日突然、知り合いを伴って我が家を訪問した。
そして熱心に改宗を私に勧めた。
私はその宗教がどうこうじゃなくて、改宗なんて私の一存で
決められるものじゃないし、今のお寺さんに何か不満を
持ってるわけじゃないし、改宗を考えるほど身近に感じたこともないし・・・
その方は信仰心が強いので本気で、良心で改宗を勧めて
下さったんだと思うけど、どうしてもYESとは言えるはずもなく。
私よりも年上の方だったし、常日頃から（仕事をしてる頃）

“未来ちゃん、どないしよん”

と気遣ってくれていたのも確か。
（でもその電話にもある法則が存在するんよ）
でも、丁重にお断りをしました。
決してケンモホロロじゃなかったはず。
慎重には慎重をきしたはず。
かなり粘られたけど決して「うん」とは言わないまま。
帰られました。

夕方電話がプルプルプル～～～～～。

“あんた、地獄に落ちるよ”

私が口を挟む間もなくガチャンと切れました。

いったい私が何をしたん
いくら親切心だったにしても、お断りしてもいいわけでしょう
自分の思い通りにならなかったら腹がたったん

当然、家族に相談することもなく改宗しなくて良かったと
今では思えるけど当時…
どれだけ嫌な思いをしたか…
良いことを勧めるのは良いことだと思うけど、
決して無理強いは良くないよね
ある法則にもとずく電話は定期的にかかってはきたけど
もう私の心には何も響かなかったわ。

神様も仏さまも私が本当に助けてほしい時、
苦しい時、助けてはくれなかった。
それは信仰心が希薄だったから

私を暗闇から引っ張り出してくれたのは、人間の温かい手だったよ。
決して無理強いをせず、苦しい時にそっと手を差し伸べてくれたんよ。
必死で頑張ってる時に

「もう充分頑張ったんだから、それ以上頑張らんでもいいよ。」

と一緒に泣いてくれた。
ものすご～～～～～～く嬉しかったなぁ～。
苦しい心の中が一瞬だけどふっと軽くなったような気がした。

そういう人と人の温かい心の付き合いを大切にしたいなぁ～。
私の今の状況でボランティアなんて無理。
でも私と同じ立場で苦しんでいる方、悲しい思いをしている方…
そっと手を差し伸べてあげられたら…
私が助けられたように、少しでも心の重荷を負担することが出来たら・・・
これが今の正直な心境かも。

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後日談・・・

電話がかかってくる時には、あ～またか…と思うけど
かからなくなって久しく・・・
これまたある日突然、一緒に我が家を訪問した人からの電話。
もちろんある法則に基ずいて…
こりゃ、はっきりと言わんと失礼になるわ。
そして地獄の話を伝えましたさ。

そりゃ、丁寧にね。
その丁寧さ、冷静さが怖いってもんだけど。

あの時私は失礼な態度をとったでしょうか？
私には受け入れることしか選択肢はなかったんでしょうか？

終了～～～。
（それ以後、相変わらず法則は今でも全国的にあるみたいだけど
我が家への電話は無くなりました。
署名もお断りしてますもん）

言われた時の気持ちたるや・・・
言う方が悪いと頭では理解できても涙がこぼれたもんよ。