日比谷野外大音楽堂→
http://www.tokyo-park.or.jp/hibiya/ongakudo.html
遠藤賢司、中川五郎、町田康グループ、セ・シアン(早川義夫・佐久間正英)、制服向上委員会、PANTA&中川五郎 with SKi。
福島瑞穂、 宮台真司、ピーター・バラカン、高取英、小西克哉、藤井誠二。
なんだか、こんな題名の、こんなコンセプトのイベントは嫌だなあ、と思ってたんだけど、前回の町田康グループライブにて顔見知り合いの方に「えっ、行かないんですか?!」と言われ、あ…じゃあやっぱり行こうかな、と思ってチケッ取り。
ビールやヤキソバの屋台が外に出ていた。
[F×CK OFF憲法]と書かれたビラを配る人あり。受取は丁重にお断りする。
チケ代をケチってS席ではなくA席にしたのだけれど、A席ブロックの最前列が取れた。しかもPAの横辺りの中央エリア。イエイ。
開場30分後に入ったのだけれど、なんだかがらがらに空いていてびっくりする。
この時点で50人強程しかいない。
暑いからみんな時間ギリギリに来るのね、くらいに思っていたのだけれど。
関係者が3、4人で座席を使ってライヴ告知を段ボールの裏に書いたりしていて、「そこ私たちの席なんですけど~」と言われている場面を目撃する。
あと関係者の友達の家族が小学生くらいの女の子二人4人家族で導かれて席に座る風景も目撃する。
ゆるゆるな空気の中、ほぼ定時開演。
制服向上委員会のリーダー、ナントカちゃんが司会だって。
PANTA&中川五郎with Ski、というのは、Seifuku koujou iinkai、の意味らしい。
PANTA&中川五郎プロデュースの[理想と現実]。
続いて、カバーで[恋のバカンス]「日本は戦争でアメリカに負けた~」とかいう歌詞の曲を。
結成13年という、“行動するアイドル”制服向上委員会。メンバー入れ替えは何度となくあれども、制服のデザインはたぶん当時のまま…。
近く出たアルバムのタイトルが[日本を元気にした歌](←[詩]ではなく[歌])で、このイベントで使ってくれて嬉しい、と言っていた。
けど、それは制服―の影響ではなく、アルバム全体のプロデュースを手掛けたPANTAさんと中川さんのお陰だよ、と思う。
制服―の曲の振り付けを完全マスターしている長年のファン風な汚れシャツを着た紙袋使用男に目線釘付け。
制服―のリーダーちゃんと、コメンテーター福島瑞穂氏と対談。
中川五郎さん。4曲くらいだったか。
「僕は一度も就職というものをしたことがないんですが、就職なんてしなくてもどうにかなる、という見本です」と[30歳の子供]を。
早川義夫さんと佐久間正英さんの対談。
元々天気予報は夕立があるとは云っていたけれどだんだん雲行きが怪しく。
顔見知りさんを発見して、話すると、野音開場してから物販辺りにしまちゃんが居たんだって。
町田康グループの出番は6時過ぎだって聞いた、と。
おお。
S席エリアは、頭脳ファン風な人が多いらしい。
セ・シアン(早川義夫・佐久間正英)登場。
グランドピアノとギター&ボーカル。
しっとりのっしりした、殺気さえある迫力。
3曲くらいかな。
途中で夕立になり、傘を開く人や合羽を取り出す人、植え込みの木陰で雨を凌ごうと席を離れて会場後方へ走る人などで場内ばたばたと。
その演奏の重く品のあるステージングが台なしになってしまい、その客の中の一人として少し申し訳なくなる。
PANTAさんとピーターバラカンさんの対談。
「雨男でスイマセン」と言っていた。
PANTAさんの所為だったのか~!!
町田康グループ。
しまちゃん、ミニでふわふわに広がる赤いスカートに白いブーツ。頭に向日葵。可愛すぎる!
町田さん、襟元がひらひらしている白いシャーツ。黒っぽいパンツ。
シャーツはヴィヴィアンウエストウッドらしい。
ヴィヴィアンお好きね。この前のロフトの時と下北ライヴで着ていた黄色いティーシャーツもヴィヴィアンなのだそう。
雨の中の町田康ライヴ。
[町蔵]時代に人々の記憶に残るライヴをやってきた、日比谷野音。
久々の野音ですよね、私が知る限りだけれど。
期待が高まらない訳がねぇ。
張り切ってS席A席の間の手摺りまで前に出る。
他の人達はS席エリアまで入っていたけれど、A席の料金しか払ってない私は変なとこ気弱なので、我慢してA席エリアから出ない。
代わりにかなり暴れさせて頂きました。
町田康グループって激烈に格好いいよ。
いつものイントロ一発目、夫婦茶碗。
気合い気迫たっぷり。
雨で、紗がかかったみたいになって照明がまた雰囲気たっぷりになっている。
かなり大降りだけれど、オーディエンスもトーク中は傘さしていた人も濡れるの気にせず、合羽着てる人は大暴れ。ビバ!カッパ!!
[昔の話ばっかりしてる奴]を、「あいつは昔スターだった」って、全部[わたし]を[あいつ]で歌っていた。
歌詞の内容ががらっと変わって[わたし]で聴き慣れている身にはすごく景色が変わる。
[あなたに会えてよかった]町田さん、楽しそう。嬉しそう。
最後の歌詞がやっと聞き取れた。
「アル中、ヤク中、シャブ中~」の、「ちゅっちゅっちゅ~」だったのね。何も知らずに、おほほ、かわいいやんけ。と思っていた。愚。
しまちゃんが「ふーふるっふーー」って歌って、町田さん「フーアーユー、フーアムアイ」って。[淀川のX団]。また関東圏の川の名前メドレーで歌ってくれる。
間奏ギターメロの上で町田氏、マイクに寄り掛かり、低い声で会場睨み付けながら「なめとったらどつきまわすぞ なめとったらどつきまわすぞ なめとったらどつきまわすぞ。 ヤキソバ食いたい」って。
マチダマチゾー、健在。
悪いけどまた惚れました。惚れ度増しました。
カリスマパンク歌手の姿を見たよ、私は。私は。私は。
「あー、あの、新しい曲」って、町田さん。あがりまくっていたステージ、ぐるりと色を変えて[苦しい事から私は逃げた]。
鬼気迫る感じと切なさ。すごいー。
雨なんて諸ともせず、もりもりに上げ切って終了。
町田氏、お辞儀して去る。
しまちゃん、髪に付けていた向日葵を投げる。最前列女子キャッチ。
瞬く間のライヴ。
オーディエンス燃え尽き感。
いや、エンケンさんと頭脳警察ファンの方も多いので。まだまだ行く。
[不滅の男 エンケン対日本武道館]という映画を撮ったそう。遠藤賢司氏。
ドラムセットあるけれど、エンケンさん一人の登場。
初め、アコギ歌唱。
曲中にスタッフさんがエレキ持って、つつつと寄って来て、休符の隙にサッとアコギとエレキを交換。スゲー。瞬く間でした。
そのままギターでジャキジャキやりながらステージ後方に移動。
ドラムセットに着くエンケンさん。えー、まさか、と思いながらも期待してると、やはり!ドラムがんがん叩きに入る。
でもギターも鳴らしてる。
遠くてどうなってるのか見えなかったけど、確かにドラムの音と同時にギターの音もしていたよ。すごい、凄すぎるエンケンさん!!
そういうパフォーマンスとは別に、対日本武道館を観たくなった。すごい惹かれるライブでした。
そして頭脳警察。
後ろからも前の方に集結。すごい盛り上がる。
アンコールで、[コミック雑誌なんかいらない]。
エンケンさんと制服向上委員会も参加。
みんな再登場したけれど町田グループは出て来ませんでした。
ちえっ、と思ったけれど、エンディングにみんなで歌おう!的な中で町田さんも一緒にニコニコ歌ってる、ってのも不思議だ。
始めの制服―辺りとか、座席がらがらだったこととか、このイベント大丈夫かな、と思ったけれど、終わってみれば充実した楽しい豪華イベントでした。
楽しかった。
[マチゾー]っぽい町田さんのライヴを体験できただけでもう、チケ代5500円の価値あり。(6500円払っていたらもっと近くで見られた訳だけれど 笑)
もう、大満足の4時間。ありがとうー。
町田康グループうろ覚えセットリスト
↓↓↓
夫婦茶碗
昔の話ばっかりしてるやつ
頭が腐る
うどんの中の世界
あなたに会えてよかった
淀川のX団
苦しいことから私は逃げた
オチとして。後日談。
PCのメールボックスを開いたら、12日付けでホットスタッフからメルマガが届いてました。
[このメルマガをプリントアウトするか、携帯に転送して受付で見せてくれたらこのイベントを無料ご招待!]といった意味のもの。
う~ん、あの座席が移動自由な感じの緩さの原因はこんな所にもあった訳ね。そして、どんだけチケット売れてなかったんだ、って話で。(笑)
メルマガ届いてたこと気付いてたら友達誘ったのに。ホットスタッフさん、力になれなくてゴメン(笑)。