(まだまだしぶとい) チラシの裏日記

鉄道写真中心に、撮影行記やその思い出話、音楽鑑賞記などを

彼の大地に春は来るのか

2022年04月03日 | 管理人のきまぐれ日報
 ウクライナの戦争、動乱が始まって1ヶ月以上経つが、独ソ戦の枕詞となった街々では相変わらずの攻防戦が続いていて、毎日気になっている。
 先日、出入りの運転手でロシア出身の人と会話する機会があった。彼は一応”ロシア”出身で通しているが生まれはウクライナのオデッサで、ソ連時代にモスクワ、ついで日本に来て生活を始めたので、そもそもどっちかという感覚がないという。剰え母国崩壊の際に大使館に、「どっちでいいの」と問い合わせた所「国籍を移動しなくてもいんじゃない?」と答えられたので、そのまま・・・なのだそうな。
 そりゃそうか。あの当時のあの辺りは国境なんてあってないようなもんで、地図帳開いても単に「ウクライナ」「白ロシア」とあったから、おそらくパスポートなしで移動が出来た上にナショナリズムの異常な盛り上がりもなかっただろう。寧ろ、ウクライナが宣言独立してからの方がアレで、彼はそんな故郷を冷やかにみていたのかもしれない。
 しかし流石にプー帝の「独り相撲」には嫌気が差しているのか、彼はあきれた口調で「終わって欲しいですねぇ」と言っていた。YouTube上でもウクライナ、ロシア双方のの出身者達が意見を発信しているが、アフガン内戦だか湾岸戦だかを経験している彼の一言もまた一人の「ロシア人」の心であろう。
 独立しようが何しようが、同じ同胞同士いがみ合う必要もないのに何で・・・。果たして彼の大地に春はくるのか。

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