義母手作りの可愛い琴爪袋を
いくつか持っています
この本を参考にして作ってくれたようです
創刊40周年・季刊 銀花 夏号を受け取りに本屋さんへ出かけました
今、読んでいる本は【絵で見る幕末日本】です
エメェ・アンベール 茂森唯士訳
講談社学術文庫フェア
学びの扉を開く珠玉の100冊
読む喜びがここに と、帯にも書いてあります
江戸の夕涼みの音楽について、ほんとうのことを
打ち明けると、日本の音曲は何か奇妙で、ヨーロッパ人の耳には
どうもぴんとこない。音曲の基礎となっている音楽のシステムが
まだ不明である。
日本の音楽は半調子のものが多く、しばしば同じような言葉を
繰り返しながら、長音調から短音調に移り、最後は全く調子になっていない。
したがって、日本の音楽芸術は、われわれが西欧において知っているものとは
決定的に合致したところがない。
日本の楽器もまた独自のものである。
民族的なギター、三味線は、三つの絃があり、長さ0.24メートル
幅は、0.10メートル、側面は、木でできているが、表面と裏面は
仔羊の皮でできている。柄の長さ0.6メートルで、軽い木を使っている。
三味線の絃は、指を使って音を出さずに、象牙で作った箆を使用して音を出す。
日本の竪琴、琴は、大きさが一定していない。
フエチス氏の言葉によれば、長さ0.64メートル、幅0.09メートルの
ものから、長さ1.90メートル、幅0.25メートルのものまである。
十三本の絃があり、楽器の両端で張ってある。この楽器を演奏するためには
象牙でできている人造の爪を右手の三本の指にはめればよい。
三味線と琴は、民衆の最も愛好する楽器で、新婚花嫁の必需品になっている。
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日本のクラリネットは、竹で作られ、八つの穴が開けられている。
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『第十八章 江戸の橋』より