数学 TOY BOX ~数学から数楽へ~

数学の世界の入り口になれば幸いです。

数学ガール ゲーデルの不完全性定理 であります。

2012-02-21 23:21:35 | 数楽小説
今日は小説、数学ガール ゲーデルの不完全性定理 の紹介をさせて頂きます。

題名:数学ガール ゲーデルの不完全性定理
著者:結城 浩

数学ガールシリーズの3冊目です。
お馴染み、僕・ミルカさん・テトラちゃん・ユーリの4人の数学物語。
これまた名前は知ってる方も多いかもしれません、メインテーマは…ゲーデルの不完全性定理!

3巻となる今回は論理力が非常に大事になっております。
ゲーデルの不完全性定理…その意味するところは? 不完全とはどういう意味合いなのか?
少年少女達と一緒に、その世界を巡りましょう!

読んだ印象としては、今まで以上に綺麗に纏まってるという感じです。
1巻はなんというか手当たり次第興味を持った問題に皆が各々のやり方で取り組むといった感じでしたが、今回はゴールを不完全性定理に決めてスタートした、という感じですかね。
勿論寄り道等もありますが、上手いことステップアップしていて、理解を深めていける構成になっています。
ゲーデルの不完全性定理の概要を知る…なんてことでなく、中身も全部見てみて、理解してしまいましょう!
勿論一回じゃ分からないかもしれません…ので、何度も、何度も読んでいきましょう。
僕達の根気に負けないよう、一数学者としてゲーデルの不完全性定理に挑戦してみましょうw

僕を中心とした恋物語も…また大きく動きます。
ミルカさんの決断…テトラちゃんの優しさ…ユーリの真摯さ…そして僕の弱さ。
それらを全て受け止めて、僕は何を思うのか…?

また、数学以外にも…キャラの自信、譲れないもの、好きなものを誇る姿を見て、学ばされます。
自分にとっては、何が自分のものであるのか。自信をもって好きだといえるものを自分は持っているのか、と。
数学という特化した純粋な論理を通じ、色々なものを学ばせてくれる一冊だと思います。

明日明後日で漫画版を紹介します、漫画版は2巻で完結してます。
ちなみに新作の予告もあるそうです…5巻はガロア理論らしいですよ! 今から楽しみw
また、「Cafe de 数学ガール」というサイエンスカフェも開催されました! 自分も行ってきましたw
どんどん広がる数学ガールワールド…いやこれ ドラマ化か映画化して下さいホント…(((