数学 TOY BOX ~数学から数楽へ~

数学の世界の入り口になれば幸いです。

数の悪魔であります。

2011-09-17 23:38:16 | 数楽小説
今日は数学小説、数の悪魔の紹介をさせて頂きます。…数学小説のカテゴリでいいのかな?

題名:数の悪魔
著者:ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー
翻訳:丘沢静也

この本は数学嫌いのロバートが、夢の中で悪魔に会い、数学の面白さを教えてもらうという内容です…漠然とし過ぎ感(((
ロバートは数学が嫌いで、数学の先生も嫌いで、数学なんて何の意味があるんだ?と思っています。
皆さんも「太郎君が○○円で一個100円のリンゴと一個120円のみかんを合わせて×個買いました。リンゴは何個買ったでしょう」なんて問題馬鹿らしく思ったこともあるかと思います。
だから、数学なんて意味ないし、面白くない つまんない。そう思ってしまうでしょう。
ロバートもそういう子供でした。

しかし悪魔はお構いなしに夢の中に現れては、色んな数字のことを話してくれます。
ローマ数字の書き方であったり、素数や0の意味であったり、三角数や兎のつがいの数であったりと…。
そうしてロバートは段々と数字の面白さ、魅力に引き込まれていく…そういうお話です。
12夜に渡り行われる話は、どれ1つ飽きずに聞くことが出来るでしょうw

数字は、ただそこにあるだけですが、何かルールを考えると分けることが出来ます。
その規則性であったり性質であったりを知ることは、とても面白いことです。
計算が苦手だとか、数学が嫌いである人にこそ読んでもらいたい本です。小学生の時に読むべき本だと思います。
数式や証明といった小難しい話は全然なく、ただただ不思議さ、面白さを伝えてくれるものです。
数字にある魅力、それを少なからず感じさせてくれます。

好きになるには、興味を持つところから。
数学好きへの入り口にはこれ以上ないと言って良いほどの一冊ですw