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5月8日のえびの高原

2012年05月08日 | 日記

今日もえびの高原は晴れ。白鳥山から見る韓国岳は霞んでいます。
久しぶりに池めぐり自然探勝路を歩きました。

オトコヨウゾメのかわいらしい花が咲き始めています。
スイカズラ科の落葉低木で登山道沿いにときどきあります。
花も実も垂れ下がって付くのが特徴です。


六観音御池の脇の豊受神社では年に一度の馬頭観音祭がにぎやかにおこなわれていました。
えびの市山麓の畜産関係者のお祭りだそうで、昨夜から泊まり込んでいたそうです。

探勝路には白砂ならぬ“石灰”がまかれていました。登山者の足裏を消毒します。
えびの高原には全国、世界から観光客がいらっしゃいますので、畜産関係者のお気持ちが察せられます。
おととしの3月末、宮崎県内で口蹄疫が発生しました。
多くの牛や豚が処分され人や車の移動も自粛され、8月27日に終息宣言が出されるまで悪夢のような夏でした。
もうあんな悲劇が繰り返されませんように。
常に防疫を心に留めていたいものです。


さて、そろそろミヤマキリシマの開花状況が気になるようになってきました。
えびの高原で一番早く開花する硫黄山周辺も、まだつぼみの状態です。
この写真を見て頂きますと、なんだか赤茶けていますね?
そうです、シャクガが今年も元気に発生しています。

写真の中の黒いシャクトリムシがクジュウフユシャクかキシタエダシャクの幼虫です。(どちらでしたっけ。。)
この2種類のシャクガの幼虫はミヤマキリシマが大好き
毎年花の季節に現れてミヤマキリシマを食べます。
せめて花芽を残してくれれば嫌われないものを!

過去にはシャクガの害を防ぐために、広大な面積に殺虫剤をまいていたこともあるそうですが
霧島は水の源ですし、環境への悪影響もありますので現在は行われていません。
害虫が大発生すればさらにそれを捕食する虫が増え、調整されていくのが自然です。
葉っぱや花芽を食べられても、1月もすればまた葉が出てきますのでミヤマキリシマが枯れることはありません。
毎年のことで、花もほどほどに咲きますので、ご心配なく。
また、つつじが丘の方はシャクガは発生していません。
あんまり食べないでくださいよー、と思うばかりです

ちなみにキシタエダシャクとクジュウフユシャク、幼虫の頃は姿も生態もそっくりですが
成虫になるときには全く違う生活史を持っています。
これについてもまたご紹介しますね。

【新燃岳情報】
○新燃岳上空の風向き
 実況(3:00)北西9m
 予測(9:00)西5m
   (12:00)南西4m
   (15:00)南西5m
   (18:00)南西1m
○昨日(7日)の火山性地震の回数 0回
        火山性微動の回数 0回
○火山の状態(山体のふくらみ) 静穏 大きな変化なし
○最近起こった噴火 平成23年9月7日6:00
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霧島錦江湾国立公園・霧島ジオパーク
えびのエコミュージアムセンター
宮崎県えびの市えびの高原
TEL:0984-33-3002 (Y)

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