エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

里山散策・・・長官山(254m)の悲劇

2018年10月21日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
旅の翌日も快晴に誘われて・・・
里山馬追丘陵 長官山(254m)
台風の爪痕悲惨な状態、一部倒木の嵐手鋸では限界
■ 山 行 日    2018年10月21日(日)  日帰り
■ ル ー ト    馬追温泉コース~伏古墓地コース
■ メ ン バ ー     夫婦登山 №14
■ 登 山 形 態     登山道
■ 地 形 図    1/25000地形図 「長沼」「栗山」
■ 三角点・点名    三角点なし
■ コースタイム    登り 45分  下り 1時間10分


馬追温泉前の駐車場からスタートして温泉横の緑地を通り登山口へ向かう

昨日(20日)の夜九州の山旅から帰宅したばかりだったが、二人とも今日も休みで
のんびりと後片付けする予定だった。
しかし、朝から雲一つない快晴となり後片付けを後にしてでも外へ飛び出したくなる天気だ。
九州で使った登山靴も洗う前にもう一つ近場の山で秋を楽しもう・・と浮かんだのが馬追丘陵。
とは言え済ませて置きたい後片付けはあり午前中の時間は必要だった。

昼からの出発になったが、「瀞台」なら自宅から30分で登山口だしコースのバリエーションも
あるので時間に合わせたルート選びも自在なのが嬉しい里山だ。
今日は、日曜日だしさぞ登山者も大勢来てるだろうと向かった馬追名水の登山口。
しかし、駐車場に車はほとんどなく何か様子がおかしかった・・・。
準備をして登山口まで歩くと、おかしいと思った原因が判明する。

「通行止め」だった。

原因は、先月の台風の影響と思われる。
遊歩道に倒木や土砂崩れなどがあり復旧工事が行われているらしく入林を禁止すると書かれていた。
それは「瀞台」に行くすべてのルートがダメでいきなりパンチを喰らって出鼻をくじかれてしまった。

それでも「長官山」なら登れるぞとすぐに変更して登山口へ向かう事にした。

馬追温泉コースの登山口駐車場は、ほぼ満車状態。
早々、登山口近くで下山パーティーとすれ違った。



気持ち良い秋晴れの登山道を歩き始めた・・・


紅葉もチラホラと楽しめる時期、天気が良いのが何より・・・

★ 少しずつ異変が・・・
最初の15分くらいは何も変化はなく普通に登山道を歩く事が出来た。
しかし、尾根に登って見ると登山道を塞ぐように大きな倒木が現れた。
すでに処理された倒木があったり新たな巻き道になって踏み跡で固められた登山道もあった。

長官山まであと400m位のところで処理されていない倒木があり、たまたま持参していたノコギリで
処理する事にした。しかし、直径は20㎝を越える太物・・・玉の汗を掻いて何度も手を止める。
チーヤンにバトンタッチするも切る真似だけして交代・・。

なんとか切り終わり登山道を開通、約15分を費やした。
その他にも倒木はあったがどうする事も出来ないので跨いで通過し45分ほど掛かって長官山に着いた。



倒木の枝が登山道を支障していた場所も・・・


一箇所だけ処理させてもらった倒木・・・


無人の長官山頂上?




新しく設置された「長官山」の標識には、長沼山岳会と書かれていた

★ ゆっくり出来ず・・・
天気が良いので今日は頂上でランチを楽しもうとラーメンを用意していた。
しかし、無人だった頂上に団体のパーティーが登って来た。
貸切だった頂上は一気に占領され逃げるように展望台から降りた私たち。
ランチどころの話ではなく早々に下山しようと後にする・・。

いつもは静かな長官山だが、瀞台への通行止めが原因なのか賑わう長官山は児玉さんの
偉業達成の時以来だわと思い出した。それはここに来る度に思い出している事・・。

下山は、往路を引き返すのではなく伏見墓地コースへ降りる事にした。
下山口から馬追温泉登山口までは歩いても20分ほどの距離で周回コースにも選べる
バリエーションルートとも言えよう。今回、初めて試してみる事になった。




晩秋色濃い登山道、こちらも整備されて歩き易いと思ったのもつかの間・・・




所々だが鮮やかな紅葉に癒されながらルンルンの下山だったのに・・・

★ 最悪の倒木現場・・・
タイムを記録する事を忘れるほど悲惨な光景が目の前に広がる。
一ヶ所の倒木なら「仕方ない・・」で済まされるが、ここは単なる倒木ではなかった。
まるで樹林全体が一気に倒され登山道に覆い被さるように塞いでいた。
そのほとんどは、迂回する事も出来ず止む無く倒木の間を潜ったり跨いだりしながら
通過するしかなかった。幸い小枝はすでに切られていてペンキで進むルートまで
矢印で示される親切。これが無ければ引き返すしかないほど最悪な倒木現場が多かった。

これを処理してくれたのはこの山の登山道整備をしている「長沼山岳会」なのだろうか?
それとも有志たちが汗して処理してくれたのかも知れない。いずれにしても感謝以外の
言葉しか浮かばないが、このままでは登山道として支障があり過ぎる。

出来る事があれば来期、是非整備に加わりたいと思った。



一本二本の倒木ではなく折り重なるように樹林全体の木が倒れた有り様






処理された小枝の間をペンキの矢印でルートを示す。迂回出来ない場所。





★ 悲劇の多さに愕然・・・
来て良かったと思った。
9月の台風と大地震。被災したわが町わが家・・・。
それでも10月の九州登山も参加出来、生活そのものに落ち着きが出て来た頃。




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