エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

黒松内岳(740m)

2021年10月06日 | 山紀行 (道南)
チーヤンも一座ずつ目指してGO!
北海道百名山・黒 松 内 岳 (740m)
■ 山 行 日     2021年10月05日(火)   日帰り
■ コ ー ス     黒松内川コース
■ メ ン バ ー      夫婦登山 №26
■ 登 山 形 態      登山道
■ 地 形 図     1/25000地形図  「黒松内」「大平山」
■ 三角点・点名    二等三角点  点名「黒松内岳 クロマツナイダケ」
■ コースタイム     登り  1時間37分  下り  53分
<登り>
11:20       登山開始
11:25       1合目迂回路分岐(直登)
11:38       3合目迂回路分岐
11:50       4合目
12:10~15    6合目(休憩)    
12:20       C515コル
12:25       7合目
12:40       8合目・・雨が降り出しカッパを着る
12:50       9合目
12:57       黒松内岳頂上

<下り>
13:07       下山開始・・雨が止まないので下山
13:35       6合目
14:00       登山口



GPSログを元に地形図に移行したルート図です・・・

★ 相方109座目・・・
私が先日北海道百名山を完登した事で、気になる相方の残座はあと10座だった。
ならば行ける内に一つでも・・と意識して計画したのが「黒松内岳」。私は99年10月に初登
頂して以来登っていないので、実に22年ぶりだから、その記録こそあれ記憶はほとんど思い出
せなかった。だから、今回が初登の気持ちで相方チーヤンにお供して出発した次第だ。

天気予報は、今日も明日も良くなかった。
5日は、午後3時以降に小雨がパラ付く予報だが、それまでは風が無い方が良いと5日の決行を
決断する。いずれにしても最終判断は現地で決める事にした。

朝7時、自宅を出発。
途中、所要を済ませるため苫小牧経由で登山口に向かうことになった。
それでも予定通りドライブ4時間で登山口に到着。先行者も無く駐車場は貸切だった。曇り空も
風は無くちょっと湿度があるかな?位なので、登山を開始する事に。



道道9号線から約5㎞の林道を走り、車止め終点に駐車帯と登山口がある。


駐車帯のすぐ手前に登山ポストと登山口


登山開始から急登を余儀なくされる・・・


登り始めは、トドマツ林が目立つ・・

★ 整備された登山道に感謝・・・
11時20分のスタートになったが、往復4時間弱と考えて雨の降りだす15時までに下山出来
ればラッキーと考えていた。雲は高く「この分なら雨は大丈夫・・」と軽快に登り始める登山道
は急登だった。しかし「日高の山に比べれば・・」ときれいに笹刈りされた登山道は登り易く、
中間地点の標高点528までのガマンと思えば気が楽だった。

1合目くらいから3合目の間で、「迂回路」の標識があり分かれ道となっていたが、私たちは直
登するルートを選び、急登を続けた。恐らく迂回路の理由は、斜面を回り込む事によって傾斜を
緩め歩き易く配慮した道だと予想したが、その分距離が延びるので時間は掛かるかも知れなかっ
た。

辛い急登もせいぜい30~40分ほどだし、トドマツ林からブナ林に変わると紅葉こそ早かった
が、癒される落ち着いた山道に変わるようで気持ち良かった。ブナの倒木が少し多かったのは残
念だが、ブナ特有のキノコにはどうしても注目してしまう。ムキタケやブナハリタケがまだ多く
残っていたが、食期はすでに終えた感があり撮るだけにして見送った。



登山道を跨ぐ倒木は割と多い印象・・高度が上がれば少しずつ風景も。


尾根上のブナが斜めに倒れかけていた・・・


標高約450m地点にあった「5合目」標識。


ブナの倒木になっていた「ムキタケ」、猛毒の「ツキヨダケ」に似ているのでこれも撮っただけ。


同じ木の裏側になっていたのは「ブナハリタケ」こちらは食だが、ちょっと遅いかも・・で、撮るだけ。


6合目で顕著な尾根に出る・・・振り返る景色に羊蹄やニセコ連山を望む絶景。


快適な尾根歩き、気持ちの良い最後のブナ林・・・


尾根上7合目付近でブナは森林限界、そして黒松内岳の全容が広がる・・


上の写真とほぼ同じ位置、標高約550m付近にて。


真赤に熟したナナカマドの実


ここまで来ると頂上は意外と近い・・・


標高約620m付近、何度振り返っても素晴らしい展望だ。


北に望むは日本海、太平洋と両方望むもう一つの絶景があった・・


標高640m付近から連続して残置ロープがある。雪崩斜面で非常に助かった!


辿って来た尾根を背に急斜度のロープ場を登るチーヤン。


ピース!

★ チーヤン109座目の百名山・・・
雨は、9合目辺りで降り始めた。すぐにカッパの上だけ着て登頂を急いだ。
雨が降っても風がほとんど無かった事は幸いだったし、丁度汗を掻いて少し寒くなった頃でカッ
パを着るタイミングだったから寒さもしのげた。

もう目の前に頂上を感じながら二人同時に山頂標識を確認した。
12時57分。登り1時間37分なら標準タイムだろうと思う。ここは二等三角点があるはずだ
が、結局見付ける事が出来ず残念だった。そして、小雨ながら本降りの雨だったので長居も出来
ず、写真だけ撮って下山と決める。

滞在は、僅かに10分。山座同定もモグモグタイムもゆっくり出来ず残念だったが、素晴らしい
眺望とチーヤンの初登頂を無事果たし、心残りは無かった。「ありがとう」と一言添えて下山と
する。

百名山を意識していなければ、ここに来る機会はずっと後だったかも知れないが、私自身22年
ぶり2回目となれば初登頂に等しく、チーヤンと新鮮な気持ちで登れたことに感謝である。



10月05日、黒松内岳(740m)頂上 チーヤン初登頂。


真新しい立派な頂上標識。山行記録から今年の8月下旬から9月上旬に設置されたものと推定。




山頂から望む「大平山」・・中央奥の山


下山時、唯一の写真は頂上付近から羊蹄をズーム・・・

★ 下山後の余韻・・・
雨の下山も幸いびしょ濡れになる程の雨量ではなかった。
それでも休む事無く淡々と歩を進め、急登と感じた斜度も下りではそれほど感じずに順調だった。
そして、登山口に着くと1時間を切っていたので呆気に取られる・・。

丁度14時の下山だったので、帰ろうと思えば帰れる時間だったが・・・
せっかくの黒松内遠征。先ずは温泉に入って道の駅でゆっくりしたいね・・・と余韻を楽しみた
かったのは私だ。

黒松内♨「ブナの森」明日の水曜日が定休日だったので、危なかった。
お肌すべすべの温泉で岩盤風呂もある。レストランでゆっくり食事と思ったが、午後からの営業
は17時からだったので諦める。雨は降り止まず時間も16時に迫っていた。もう帰ると言うよ
りは、早く安着したい思いが強く道の駅「くろまつない」に急いだ。

閑散とした道の駅の駐車場。取り敢えず店内に入って人気のピザが無いか確認。するとピザ屋さ
んは定休日。営業していてもテイクアウト専門で最後の焼きが12時だったので無理だった。
店内のレストランもテイクアウトのみで休業中。客もまばらで閉店の準備も始まっていた・・。
雨も助長してここに泊まるより、帰り道のニセコまで走ろうとなり暗くなり始めた国道5号線を
走る。

丁度17時。道の駅「ニセコビュープラザ」に着く。
営業はすでに終えていて閉まっていたが、駐車場はそれなりに車中泊予定の本州ナンバーが多か
った。トイレに近い良き場所に駐車してホテルハイエースの準備を始めた・・・。

ようやく「乾杯、お疲れ様」となったのは、17時半頃。
今回はパソコンを持って来ていたので、車内で野球観戦をしながら下山の余韻も楽しむ事にした。
夕食は、コンビニ弁当と揚げ物。ビールと日本酒があればもう満足である。

野球はファイターズの完敗だったが、寝心地の良いコットはお気に入りになりそうだった。



車内で観戦したファイターズVSオリックス


下山後の帰宅も可能だったが、敢えて車中泊と決めてゆっくりと・・・


宿泊地を黒松内からニセコまで移動・・・

翌朝も小雨の中、目を覚ます。
コーヒーだけ飲んで早々に帰宅へ。ここから約2時間で着いてしまった・・。




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