エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

おひとりさま終活を考える

2024年01月14日 | 定年後の生活
おひとりさま終活を考える
夫婦二人、穏やかな新年を迎えた2024年だったが、夕方には一変する惨事で身が引き締まる
思いに変わった。2018年9月に発生した胆振東部地震では、私が住む街も震度6強に見舞わ
れ、自宅も被災している。そんな思いがニュースと共によみがえり、同時に今年一年だけではな
く自分自身の「今後」そして「老後」について、ふと考える記事に目が留まった。


★ おひとりさま・・・
自分自身まだ若いと思っていても、すでに65歳を越えて高齢者の仲間入りをしている。今のと
ころ健康と言っても定期的な通院があり欠かせない投薬があるのだった。視力は年々落ちている
し、入歯生活は現役時代から始まっている。表に出る内臓疾患こそ無いが、中性脂肪やコレステ
ロール値も決して良い訳では無い。
今は、夫婦二人の登山がライフワークと称しているが、突然失う事だってあり得るし、そうなれ
ば高齢者の「おひとりさま」は現実味を帯びて来る事になる。

決してネガティブな考えで話題を暗くしているのではなく、確率の高いリスクに備えた対応を今
から考えてみても良いのではないかとポジティブに思うのである。

もし妻に先立たれ「おひとりさま」の現実を想定した場合、私自身はどうなってしまうだろうと
考える。生きる気力を失い悲しみで何も手に付かない生活になったり、食事はレトルトなものば
かりで健康を害するかも知れない。パートナーの欠けた登山の事はもうどうでも良くなって「い
つ死んでもいい」とさえ思っているかも知れない。それほど妻に頼るところは大きい現実がある。
そんな時私が、認知症や寝込むような病気を発症すると頼るところは娘一人しかいない。入院に
しても施設への入所が可能でも経済的な備えも無く、年金だけでは不安が大きい。現在施設に入
所中の母親がまだ健在中に私がおひとりさまになったら、もっと深刻になるだろう。

逆に妻がおひとりさまとなった場合、年金は遺族年金に切り替わり今の半額になる。経済的な面
で苦しくなるのは間違えない。健康であれば働かなくては生活が出来ないし、もし病気などして
いて働けなければ、少ない貯蓄を取り崩す生活になるだろう・・。母親の面倒も負担は大きく、
また娘にも迷惑を掛ける事は必至だ。

そう、どちらが「おひとりさま」になっても生活は一変するわが家である。

ただもう一つの考え方で、健康であれば悲しみを越えた先に「ひとりで生きる」道を開いて行け
るかも知れない。炊事、洗濯、掃除も慣れて規則正しい生活が出来たり、周りの人とのコミュニ
ケーションも出来、シルバーの仕事も継続出来ていたら、山仲間との登山も可能になるかも知れ
ないし、年金とバイトで生活は成り立つかも知れない。それは、妻がおひとりさまの場合も同じ
だが、経済面だけ苦しくなる事は変らない。


★ 備える終活とは・・・
実際には、「おひとりさま」になって見ないと分からない事ばかり。
想像や備えが出来ていても、何も役に立たないかも知れない。

先ずは「健康」であることが前向きに考えられる「おひとりさま」で、そうでない時はその時に
考えるしかないかも知れない。とは言え、やはり出来る事は今から備える事も必要だと思ってい
る。

それは、「エンディングノート」
① 土地や家の謄本や権利書の保管場所
② 生命保険などの証書の保管場所や受取人
③ 通帳の暗証番号 (母親も含む)
④ PCや携帯電話を開くパスワード
⑤ その他暗証番号が必要なもの
⑥ 友人知人・親戚等の連絡先
⑦ 私物の処分先希望
⑧ 遺言
⑨ その他・・・

きっとまだまだあるのかも知れないが、思いついたものを上げてもこれだけあった。
せめてノートに記して置けば、後に残った家族へのメッセージにもなり、事務整理がスムーズに
行く事だろう。そして、自分の人生について「満足」だったのか「悔いを残した」のかなども記
する事で「そうだったんだぁ~」と妻や娘に伝わるかも知れない。

準備を進めようと思う今日この頃である・・・。




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