エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

GAKUさんと遡く・・・エサオマントッタベツ岳 (1902m)

2014年08月04日 | 山紀行 (日高山系)
エバ9年振りの再訪、大先輩神奈川@GAKUさんに同行して・・・
GAKUさんと遡く・・・エサオマントッタベツ岳 (1902m)

■ 山 行 日    2014年8月3日(日)~4日(月)  1泊2日
■ ル ー ト     戸蔦別川支流エサオマントッタベツ川本流ルート 往復
■ メ ン バ ー     GAKUさん、エバ
■ 登 山 形 態    沢登り (エバ・スパイク地下足袋)
■ 地 形 図    1/25000地形図   「札内岳」
■ 三角点・点名  三角点・点名無し
■ コースタイム   登り 7時間35分 (北東カールまで) 下り 6時間 (北東カールから)
             北東カールから札内JPまで登り1時間10分、下り 45分
<登り>
エサオマン林道出合P 出発    6:45
林道終点入渓(c717)         7:30~35   休憩
ガケの沢出合(c720)         7:40
C755付近               8:05~15   休憩
823二股                8:50~9:00 休憩
C900崩壊地             9:30
   〃                 9:40~50   休憩
C955付近              10:15~20   休憩
977二股               10:42~50   休憩
C1110付近             11:30~50   昼食
1245三股              12:20~27   休憩
二股滝の上             12:45
北東カール(c1540)         13:55 沢を間違える
北東カールテン場         14:20 テント設営
設営終了              14:50

テン場出発             15:00
稜線上               15:55
札内JP              16:05~16:35下山
テン場               17:20


<下り>
下山開始              6:45
ナメ滝の下             7:20~30     休憩
1230三股            7:38
C1135付近           8:00~05     休憩
997二股             8:40~45     休憩
C920付近            9:20~30     休憩
C900崩壊地           9:35
C870付近            9:55~10:15  休憩
823二股            10:32
C810付近           10:45~50     休憩
C780付近           11:20~25     休憩
C717林道出合         11:55~12:05  休憩
登山口P             12:50



ルート図は、GAKUさんのGPSトラックログから編集しました

★ GAKUさんとの出会い・・・
私は2009年1月、HYML(北海道の山メーリングリスト)に入会している。
以降これまでに多くの方々と知り合う機会を得て多くの山へも同行もさせて頂いた。
こうして山のブログを開設する事が出来たのもHYMLの仲間が大きく影響している。(感謝)
GAKUさんもHYMLの山仲間。神奈川県在住も北海道の山が好きで毎年何度も来道している。
そんな中でHYMLの山情報は貴重だ。

GAKUさんとは、2010年からのお付合い。
北海道の山計画を聞き同行したのがキッカケとなり毎年その計画に乗っかるようになった。
昨年は4月に残雪の「群別岳(1346m)」を目指したが悪天で幌天狗(1220m)で中止。
計画の初日がGAKUさん73歳の誕生日だったので宿泊した宿で二人だけの誕生会を開いた。
74歳になった今年5月も群別岳を目指して単独での挑戦を挑んだが、残雪が少なく藪に泣いて失敗。
拘る山への探求心は絶える事を知らない。自分のペースを守り登りたい北海道の山を目指す。
そんなGAKUさんの姿勢にいつも感動を覚える私だ。

今回のエサオマントッタベツ岳の遡行。元々はGAKUさんの単独計画だった。
でも気になって計画に乗っけてもらうことに・・・。


★ 中札内道の駅・・・
いよいよ計画の前日を向かえる。
8月2日(土) 
GAKUさんは朝、帯広空港に到着。レンタカーで登山口となる戸蔦別林道の偵察に出掛けた。
私とは中札内道の駅で夕方に再会の予定。それに合わせて昼過ぎに自宅を出る。
30度を超える真夏日、快晴の日だった。順調に車を走らせ日勝峠を越える。
中札内道の駅には15時30分に着き、偵察を終えたGAKUさんと再会する。

林道は問題なし、エサオマン林道の出合まで車が入れると報告を受ける。
出合から沢の出合まで荒れた林道の偵察もしていただき片道45分ほど掛かるらしい。
明日の天候もなんとか良さそうで次第にテンションは上昇傾向だ。

GAKUさんは、予約した宿へ私は道の駅で車中泊だ。
道の駅裏側にある第二駐車場が静かで快適な場所だった。
隣りに居合わせたご夫婦が温泉に出掛けると聞き、案内をお願いした。
中札内には公共の温泉が無いらしく約10㎞離れた隣町の更別村にあるらしい。

更別村老人保健福祉センター内にある「福祉の里温泉」。
主浴槽の他にバイブラ、寝湯、サウナ、露天風呂もあるナトリウム塩化物泉。
すばらしい温泉だった。入浴料は400円。月曜日が休館日。

汗を流して道の駅に戻り、早々に冷やしていた安着のビールでひとり乾杯する。
そして明日の長旅に備え19時半にはホテルハイエースでの就寝となる。


★ 出発の朝・・・
【8月3日(日)】 晴れ
GAKUさんは5時前には駐車場に来ていたが、私の準備が遅れて出発は5時30分だった。
戸蔦別林道~エサオマン林道出合には6時20分に着き、支度を終えて出発は6時45分になる。
後にこの時間の出発が仇となる事とは知る由も無く快調にスタートを切っていた。



スタート地点のエサオマン林道出合に車を停めて出発する・・・


エサオマン林道は廃道化の一途にある。道はガケの沢手前まで続くが・・・

★ 重装備・・・
車からすぐに入ったエサオマン林道はその昔数百メートルは車で入る事が出来た。
今は背丈ほどに延びた笹が、僅かに残った踏み跡に覆いかぶさり完全な藪漕ぎ状態を強いられる。
途中3箇所ほどガケ崩れで堆積した岩の上を越える場面もありスタートから肩に食い込む重荷を実感。
それでも45分ほど耐え歩くと道はそのままエサオマン川に導かれ入渓となる。そこはガケの沢出合の
少し手前で5分程歩くとその二股に出会った。


★ 薄れる記憶・・・
入渓してすぐに実感したのは川幅の広さと面白味の無いゴーロ帯の渓相だった。
川は澄んだ清流だが、もう少し変化に富んだ面白い沢の記憶が残っていただけに9年振りの再来と
なると薄れる記憶は当てにならないものだと思った。

遡行は基本的に私が先頭で歩く。
薄れた記憶も実際に歩くと右岸、左岸への渡渉も高巻く踏み跡を辿るルートもきっと誰もが辿る道に
変わりはないと思うが、下りを考えて高巻く踏み跡の出口にはテープを記しながらの遡行を心掛けた。



823二股の手前で出合う最初の滝(F1)でまずは記念の一枚・・・


900m付近で出合った大崩壊したガケ崩れの残骸が沢を埋め尽くす・・・


両サイドには大きな雪渓の残骸が残っていた。


997二股手前の滝・・・慎重にでも大胆に直登をするGAKUさん

★ 淡々と3時間・・・
入渓点の高度は約717m、ほとんど変化の無い緩斜度のゴーロ帯が続く。
823二股を前後に何度か小滝も出て来るが、難無く直登して通過。
997二股に着いたのは10時42分で淡々と3時間を掛けて遡行し、距離的にはようやく3分の2を
終えたかな?という感じだった。30分に一度はザックを降ろし休憩、噴き出る汗も水だけは好きな
だけ飲めるから嬉しい。そして1000mを越えた頃から前方には北東カール壁が見え始め沢の斜
度も増し渓相も変化してくる。



C1110付近から望む北東カール壁 (中央が札内JP)


C1280付近の「二段の滝」 ここは左岸を高巻く・・・


二段の滝をあえて右岸から高巻いたが結構大変でした・・・左岸が正解です

★ 核心部・・・
遡行を開始して3時間以上は単調なゴーロ帯の遡行が延々と続き自分的にはあまり楽しくなかった。
しかし、1000mを越えてから渓相は少しずつ変化して斜度も増し小滝も現れ出す。
滝の高低差で言うとC1280~1300付近で出合う「二段の滝」が5~6mで一番だろうか。
この滝は左岸に踏み跡があり難無く高巻きが出来る。他の滝についてはすべて直登可能でロープを
出す場面は下りも含めて無かった。

沢登りを少し実感しながらいよいよこの沢の核心部は、1300mから約300mに渡るナメ滝の通過
だろうか。沢の中央を踏ん張って歩きたいのだが、転んだ後を思うと安全な左岸の端を選んでしまう。
ここを登り切れば待ち兼ねた北東カール、振り返れば妙敷山と伏美岳を望み高度感あふれるナメの
景観が素晴らしい。

最後の二股では、水流のある左股を選んでしまい失敗。右側が北東カールに繋がる本流だった。
少なくても30分のロスタイムがあったと思う。



1300mを越えてようやくこの沢の核心部となるナメ滝が出て来る・・・


振り返れば「妙敷山」も見えて来た・・・


見慣れた花もここでは心を癒やしてくれる。ミヤマダイコンソウだ。


ついに到着した北東カール、いままでの苦労が吹っ飛ぶ神秘の世界がここにある。


北東カールとテン場(1540m)

★ 相談・・・
北東カール到着 14:20
テント設営終了  14:50
  ・・・さて

GAKUさんの計算
北東カールから札内JPまで約1時間、エサオマン頂上まで片道40分・・・その往復で約3時間30分を
要する計算だった。単純に15:00に出発するとテン場に戻る時間は18時30分となる。

心配事・・・
時間的にはギリギリのセーフ。この時間まで戻れるなら天気の良い今日の内に登頂した方が安心だった。
しかし、ここまで7時間30分を要して登って来てその疲労がピークに近いのは私もGAKUさんも同じだ。
空身で登るにしても計算通りのペースで歩けるとは限らない。もしアクシデントがあって暗くなったら
キャンプ地の戻りに危険が伴う事になる。
提案・・・
ここで安着するには時間的にまだ早い。
失礼ながらGAKUさんの体力と相談だが、札内JPまでの往復で登る事を提案した。
GAKUさんも納得で提案を受け入れてくれた。


テン場出発 15時00分


カール壁ルンゼの途中から振り返る眺望・・・


稜線から間近に見る本峰エサオマントッタベツ岳1902m


カールに張った我々のテントが小さく見える・・・

★ 念願の眺望・・・
今回、GAKUさんがエサオマンを選んだ理由は以前札内岳に登った時に見たエサオマンの勇姿が
忘れられずいつか登りたいとチャンスを待っていたと言う。そして、そこから望む日高南北の景色を
満喫したいと温めていた計画だった。

残念ながら登頂には至らなかったが、札内JPまで登る事が出来た事やこの眺望を見る事が出来た
だけでも満足してくれた。同行した私としても嬉しかった。


札内JP着  16:05
下山開始   16:35


暫しの眺望を楽しんで下さい・・・


札内JPから望む遥かなるナメワッカ岳1799m






辿って来た長いエサオマン川を見下ろす。妙敷山がいつも見えていた。


札内JP(ジャンクションピーク)にて、タイムアウトでエサオマンの登頂は断念する。

札内岳、十勝幌尻岳を背に記念のもう一枚


札内JPからエサオマンと後方に日高の主峰、幌尻岳を望む


稜線途中から望むエサオマンは非常に端正な三角錐で格好が良い


ルンゼの下り、少しだけ気持ちに余裕が出来たので撮り残すことに「シナノキンバイソウ」


「チシマフウロ」


「ヨツバシオガマ」


「エゾヒメクワガタ」


「ミヤマキンポウゲ」の群落

★ 無事の安着・・・
テン場着  17:20
この時ももしかしたらエサオマンまで行けたのではないか?と自問する私だった。
GAKUさんに登頂を断念する事をお願いした私なりの反省もあった。
札内JPまででも下山の時間は17:20・・、もし足を延ばしていたらやはり18:30は過ぎていたか?
ちょっと複雑な心境にもなったが、「山男過ぎた事は考えず」次の楽しい時間を明るく過ごそうと気持ちを
切り替える。残雪の雪解け水で冷やしていたビールはもうキンキンに冷えて飲み頃だ。
まだ明るいのでテントの外で安着の乾杯をした。

飲めないGAKUさんもこの時ばかりは咽喉越しに浸み渡る旨さを感じてくれた。

祝いのメインは「ジンギスカン鍋」野菜も肉も充分過ぎる量で食べ切る事が出来ず翌日に回った。
静か過ぎる北東カール貸切の夜が始まる。語り尽くせない二人の会話は途切れる事無く続く。
用意したアルコールは500缶2本と350缶1本そして日本酒300ml1本はあっさりと私の胃袋へ。
思い出残るいい時間が過ぎて行く・・・楽しい夜でした。

就寝22時・・・私は30秒で大合唱だったらしい(汗)



安着のビールを飲むGAKUさん

★ 下山の朝・・・
【8月4日(月)】   晴れ⇒くもり
GAKUさんはあまり寝られなかったらしいが、私は爆睡だった(苦笑)
4時30分起床
外に出ると下界には雲海が広がり稜線の奥から雲が広がりそうな雰囲気を感じる。
予報通り今日の天候は良くないようで仮に登ったとしても眺望は望めない日だったろう。
昨日の内に札内JPまで登り眺望を楽しめた事にあらためて結果オーライと納得する。

朝食の担当はGAKUさん
ドリップコーヒーは、それぞれで落としまったりしたひと時を味わう。
メニューレトルトライス(チキンライス、ドライカレー)とインスタントみそ汁
そして昨夜残ったジンギスカンの鍋だ。この残り汁が大変だったが、GAKUさんの食欲には脱帽だ。
投げる事は出来ないしティッシュに湿らして持ち帰るのも重い・・・と、飲み始めた。
「うん、意外としょっぱくないよ、野菜から出た水でタレが薄められるね」「飲める、飲める」
ならば私も・・・

なんとか飲みきりすべて完食。お腹いっぱいの朝食を終える。



北東カール壁に朝日が当たる、神秘的な光景だった・・・


テントを撤収し下山の頃にはもうガスが掛かり始めていた・・・

★ 別れのあいさつ・・・
下山開始  6:45
再来した神秘の北東カール
お世話になった山を去る時はいつもきちんと挨拶をする。
「大変お世話になりました。また来るか、もう来ないか判りませんが、ありがとう・・・」って。

登山開始と同じ6:45の出発だった。
下りも30分毎の休憩を基本に私が先頭に降りはじめる。
ストックを手にするGAKUさんの下りは登りより慎重になるのは仕方ない。
とにかく安全にケガ無く降りる事が絶対条件で少し離れるGAKUさんを見守りながら休憩は適度に取る。



カールを出でナメの下りに入る・・・


900m付近の大崩落地に残っていた雪渓のトンネルで一枚・・・

★ 無事下山・・・
エサオマン林道出合 11:55~12:05 休憩
沢の下りは登りより難しい・・・と言いつつも、単調な下りともう終わりかぁ~という安堵感が先行して、
つい気が緩む。何度か浮石に足を滑らせ転びそうになったり渡渉の時転倒して胸まで濡らす事もあった。
GAKUさんも2~3度転んだようで痛い思いを我慢していたかも知れない。

そんなことを互いに繰り返しながらようやく林道の出合に着いた時は本当に「終わったぁ~」と思った。
エサオマンの沢は本当に長いなぁ~と言うのが実感だ。でもあの北東カールに逢うためにはこの沢を
登るしかないので次の再来があれば、またよろしくな! と挨拶しておいた。

林道を再び40分歩いて車のある出合に着く。
覆い被っていた笹には朝露も無く乾いていたのでズボンを濡らす事無く到着出来た。
5分程遅れてGAKUさんも到着。長くも終わって見れば名残惜しい山行だったかも知れない。
GAKUさん、本当にお疲れ様でした。



林道出合の沢で最後の休憩です。長い遡行の旅お疲れ様でした。

★ GAKUさんからの投稿・・・
GAKUさんより山行記と感想が寄せられました。
このブログでの公開も了解済みなので紹介させて頂きます。ありがとうございました。


「私のエサオマン山行記」

リタイア直後の2002年に初めて幌尻岳と戸蔦別岳に登り、日高の山に魅せられて 以来、毎年の
ように日高を訪れては憧れの山々に登ってきました。
せっかく訪れても天候に恵まれずに入山を断念したことも度々ありましたが、あれから12年を経て、
自分の力量では登頂が困難なピリカヌプリなどを除けば 、憧れの山はほぼ登り尽くし、最後に残っ
たのがエサオマントッタベツ岳でした。

年々衰える体力を思うと今年が最後のチャンスになるかもしれないと思い、エサオマントッタベツ
山行を決意しました。
私がこの山行に期待したのは、山頂からの日高の山々の展望と共に、絶壁に囲まれた北東カール
で一夜を過ごすことでした。
初めは単独行のつもりで計画しましたが、エバさんが同行してくれることになり、老いぼれの私には
大変心強いのみならず、広いテントと豪華な飲食という ボーナスも付きました。

さて帯広空港に着いた初日には、林道終点のゲートから入渓地点まで、足慣らしを兼ねて下見を
行い、翌日に備えました。
翌日はエバさんと共に延々と続く長いエサオマントッタベツ川を、初めは 快調なペースで遡行して
行きましたが、標高1000mを過ぎる頃から、額から 絶え間なく流れる汗が目に入って痛んだり、
足が攣ったりして私のペースが落ち、入渓地点から7時間近くかかって北東カールに辿り着きました。
でも、ユートピアのように美しいカールが見えた時は感激しました。
誰も居ないカールを二人占めにしてテントを設営し、早速軽装でエサオマン
トッタベツ岳に向かうつもりでしたが、山頂までピストンするとどう急いでも帰着は6時を過ぎてしまう
ので、登頂は明朝にするか迷いました。
しかし、天気は下り坂なので明日は展望が期待できないし、山頂までピストンしてからこの長い沢を
下るのも相当にしんどいだろうと思い、エバさんの提案に乗って、晴天の今日のうちにジャンクション
ピークまでをピストンすることにしました。
空身でジャンクションピークに向かうと、疲れていた足が嘘のように軽く、1時間5分で着いた山頂
からの展望は期待通りの素晴らしさでした。
北は1967峰から南はカムエクに至るまで、懐かしい山々の姿をうっとりと眺めてしばし至福の時を過
ごしました。カールに下り、エバさんが担ぎあげた安着祝いのビールが喉に染みます。
JPの上に出た上弦の月を見てテントに入り、豪華なジンギスカン鍋をつつきながら夜まで楽しい会話
が続きました。

翌朝、目覚めてテントを開けると丁度日の出直後でしたが、まもなく太陽は厚い雲に隠れてしまい、
エサオマンの稜線にも雲がかかっていました。
沢の下降では何度かスリップしたり尻もちをついたりして、緊張しましたが、大事に至らずに危険
箇所を通過しました。しかし長い下りで足が疲れ、最後は肩も痛んでしんどい道中でした。
それでも予定したより早く林道ゲートに到着し、中札内道の駅に下ってノンアルコールビールで
安着祝いをし、遅い昼食を摂ってエバさんと別れました。

感想

今回の山行で、エサオマントッタベツ岳のピークを踏めなかったのは少し残念 でしたが、安全に
登頂できるだけの体力が今の自分には不足していたのだから 悔いはありません。
むしろ、JPからの素晴らしい展望も、北東カールでの 至福の一夜も期待通りで、山行の喜びを
分かち合える友と共に過ごした2日間 は楽しく充実した2日間でした。

                                               記 GAKU




※ 8月11日、ようやくアップ終了です。